気まずい朝
一気に気まずくなってしまったオレたち…
明日学校で、どうすりゃいい?
昨日は、どうした?なんて聞けないよね…
学校で、あんたのキスがめっちゃキモかった‼︎なんて言えないだろうし、言われたら言われたで色々終わるわ。
このまま幼馴染カップルは、解散ですかね?
どうしたらいいのかわからないまま、トボトボ登校いたしましたよ。
おてんとさまは、こんなにオレを照らしてくれているというのに…
いらないスポットライト感…
照らさんで欲しい。
いっそ今日は、土砂降りなくらいがオレにはベストなんよ…。
お天気までもが、オレの敵…
思い出してしまう…
ユイカのあの涙を…
オレも泣きそうですけど?
ファーストキスして泣かれるとか…マジでヤバいって‼︎
「おっすー‼︎どうした?しょぼくれてさ、ついにユイちゃんと別れたか?ん、ん?」
…
こうじ…
「朝からうるさいって…」
「いや、だってあんまりしょぼくれてるからさ、おもしれーなーってさ」
…なんてやつだ。
「面白くないだろ…フツー心配するところだろーが」
「いや、しませーん。ユイちゃんよこしたら考えてもいいけどな」
…
まったくどうしようもないやつめ…
「なんでもないよ」
「ふーん」
こうじは、つまらなそうにオレの隣を歩いた。
なぜ…
なぜいつまでも隣にいるんだよ…こうじよ。
今は、一人にして欲しい…そんな時間なのに…
「あっ、こうじに瞬くんおはよー」
声のほうを振り向くと…そこにはユイカと未玖ちゃんが並んで登校してきたじゃないか‼︎
気まずいよ‼︎
気まずすぎますって‼︎
とりあえずオレは、
「おはよう」
と、言ったあとに…ユイカに
「うっす…」
って、声をかけた。
ど、どうか…
スルーだけは、勘弁してください…って祈ったよね。
そしたら、なんとかスルーは回避されました。
ユイカも一応、
「あ…うん。おはよう」
って、小さな声だったけど返してくれた。
あー、よかったぁー。
でもさぁ…
これからどうしたらいいんよ…
あとで、きちんと話さなきゃなんだけど…そうこうしている間に、放課後になってしまった。
逃げていてもどうしようもないし、あの涙のわけも聞きたかったから、オレはユイカの家にいった。
ユイカのおかあさんが、部屋にいるからって、通してくれたので階段をのぼっていたんだけど…
どうやら、ユイカの部屋のドアがあけっぱなしだったようでして…
「あー、わかるー。わたしもめっちゃこうじ好きだよー。優しい感じがたまらないよね〜‼︎」
と…誰かと電話しているっぽい。
え…
ユイカ…
ユイカって…ほんとはこうじのこと好きだったんじゃん‼︎
だからか…
だから、オレにキスされて泣いたんだ…。
そりゃ、好きじゃないヤツからキスなんかされたら…泣くわな。
ごめんじゃ済まないな…
と言いますか…
えっとー…どうしよう。
このままユイカの部屋に行って…別れる?
ユイカは、こうじが好きだったんだね。なら、別れようって…いうのが一番いいよね。
でも、今の会話…って盗みぎき感強いよね。
人の家に勝手にあがりこんで…好きな人聞いちゃうとかさ…
最低やん…
最低なオレは、そっと階段をおりて
「おじゃましましたー。」
って、言ったよね。
ユイカのおかあさんは、
「あら、早いわね?」
って不思議そうに言ってきたんだけど…
「あ、ちょっと用事を思い出しまして…」
って、あはっみたいにつくり笑顔で笑って帰ったよね。
心は、めっちゃ大泣きしてんのにさ…
表情さえつくっちゃえば、心の中なんかどうにでも隠せるんだもんな…。
だからユイカも、オレとキスってなったとき、嫌がってないってオレは思い込んでいたけど…心の中は、きっと絶望の嵐だったのかもしれない。
たぶん…ユイカもファーストキスだったはず。
絶望のファーストキスって…
ああぁ…
終わった。
思い出すたびにオレも絶望の嵐です…
続く。




