天地の殺劫とゴーストバー投資！運命の布石
若者たちは愛についていつもロマンチックな憧憬を抱いている。だから霊異な愛の神・霜月诗织が存在するこの話題性は、全国各地の若者たちを絶え間なく引き寄せることができる。青野蒼斗の目標は、ゴーストテーマバーを全国、さらには海外の名所にすることだ。世界中の人々が名前を聞いて訪れるように。
それに、横須賀市は本来観光都市だ。だからゴーストバーと横須賀が相補的になれば、この事業は绝对に大いにやりがいがある。
二階には愛の神願い池を建設し、さらに霜月诗织の生涯などを展示する。すべてを美しい伝説に仕立て上げる。
これ以外に、二階には「心のコクテール」も提供する。
心のコクテールについて、青野蒼斗は特別に説明した。国内外で最も優れたバーテンダーを招致し、幸福や失恋などの感情を味わわせる 10 種類のコクテールを開発するという。
この種のコクテールは、青野蒼斗が海外のバーで飲んだことがある —— だからこの計画は実現可能だ。
青野蒼斗は計画書の中に簡単な設計図まで描いていた。
衆人はこの詳細な計画書を見て、青野蒼斗が本当に万能な人だと佩服した。
この計画書はどのベンチャーキャピタルに提出しても、大量の投資を引き寄せられるだろう。
霧島静が一番先に計画書を置いて、青野蒼斗を見て微微一笑んで「話して。俺たちにどれだけ投資が必要？」
青野蒼斗は指を鳴らしてにっこり笑って「やはりしず姐は俺を理解してくれる。今日你々を集めたのは、追加投資のことだ。本来は 1 億 2000 万円で普通のバーを開くつもりだったが、今機会が来たので、大きく遊ぼう。嗯、しず姐、霜雪さん、桃凛、你々一人 1 億円追加で入れてくれる？問題ない？」
霧島静はすぐに言う「問題ない」
花澤桃凛と白川霜雪は顔を合わせて、その後笑って「問題ない」
橘柚绪と北条真绪は少し恥ずかしそうだった。
青野蒼斗はふふっと笑って「好、幸い你々三人の小富豪のお嬢さんがいる。が、株式分配は変えない。你々が投入した金は、利益が出たら最初に現金で返す。その後の配当は以前と同じだ。これで問題ない？」
霧島静、白川霜雪、花澤桃凛は金銭にそれほどこだわらない。更何况青野蒼斗が主導することだから、すぐに「問題ない」と言った。
北条真绪は言う「それじゃあ恥ずかしい。俺は少し株式を減らそう」
橘柚绪も言う「そうだね。特に俺は何もしていないのに。象徴的に少しだけでいい」
「それはいけない！」青野蒼斗は一口で拒否して「このバー、柚緒姐が主人公だ。绝对に少なくてはいけない。それに真绪、你は横須賀で人脈が広く、役割も大きい」少し間を置いて「更に重要なのは、俺がバーを開くのは多く稼ぐつもりじゃない。稼ぐなら、これより簡単なチャンスとルートはいくらでもある。今集まっている人々は、全部俺の友達だ。友達同士の感情は、どんな金銭よりも重要だ」
霧島静は微微一笑んで「青野蒼斗の口から出た「友達」という二文字だけで、その価値は計り知れない。俺の金が返ってくるかどうかは別にして、就算你が要るなら、取っていいじゃない？」
この話を聞いて、青野蒼斗は心がぽかぽかと暖まった。
花澤桃凛も言う「そうだ。青野蒼斗你この死家伙は時にめちゃくちゃ嫌だけど、俺と霜雪さんを友達と思ってくれるなら、この程度の金は你に使っても値する」
白川霜雪は微微一笑んで、多くは言わなかった。がその意思は明らかだ。
これは完全に青野蒼斗の人格的魅力だった。
「好、余計なことは言わない」青野蒼斗は手を叩いて、全体の事を決定した。「今から任務を分配する。最初のことは、インテリアデザイナーと改装チームを探すこと。これは霜雪さんと桃凛が得意だろう。你々が連絡してくれる？」
花澤桃凛と白川霜雪は頷いて承諾した。
青野蒼斗は霧島静に「しず姐、スタッフの組織をしてくれ。ウェイター、サービススタッフの募集と訓練、还有バーの管理職など、全部募集して、給与待遇と宿泊を手配して。すべて総資金から経費を落とせ」
霧島静は無念に苦笑して「你この小子、一番疲れる仕事を俺に押し付けるんだな。你は何する？」
青野蒼斗はふふっと笑って「俺は技術系の人材、还有バーテンダーなどの専門家を招致する」
霧島静は多く言わず —— この程度のことは大丈夫だ。
青野蒼斗は続いて北条真绪に「真绪は一番簡単だ。政府との交渉は全部你が任せる。開店式の時、大物の役人を多く招待してリボンカットをさせる。俺たちのバーは健全な産業になる」
北条真绪は「好！」—— これは彼女にとってはお茶の子さいさいだ。
「俺は？」橘柚绪が問いかけた。少し不安で、自分はあまり役に立たないように感じた。
青野蒼斗は笑って「柚緒姐は会計を担当。你が大老板だから、全部の財務を管理して。後で専門の会計士を雇う」
橘柚绪は頷いて「一生懸命がんばります」
青野蒼斗はすべてが決まったと思って、ほっと一息を吐いた「今から祝おう」
衆人は当然赞成した。
この晩餐、皆はけっこう飲んだ。未来に満ちた期待感に包まれていた。
ゴーストテーマバーの改装工事は一週間後、本格的に始まった。
青野蒼斗は白川霜雪たちに宣伝方案を設計させた —— ゴーストバーを非常に神秘的で奢華なイメージに仕上げた。
橘柚绪も忙しくなって、感情のことを考える時間が少なくなった。こんな充実した日々を過ごして、毎日仕事が終わるとシャワーを浴びて寝る。
青野蒼斗は依然として盗み見て手コキをしていた。バーが開業したら、こんな待遇は享受できなくなると知っている —— だから今の残りの良い日々を格外に大切にしていた！
青野蒼斗は暇な時は花映社とバーの間を行き来した。時に花澤桃凛をからかったり、白川霜雪と冗談を言ったり、北条真绪とお茶を飲んで話したり —— 日々はとても悠々としていた。
ゴーストバーの建設は最大限の人材と物力を投入していた。
このプロジェクトはマスコミの追跡報道も続けていた —— 一つは北条真绪が人脈を使ったから、もう一つは青野蒼斗たちがマスコミに多くの恩恵を与えたからだ。
日々は平凡だが充実していた。
久保影尊と少林の在家弟子たちの方は、ずっと平穏だった —— あまりに平穏で不自然だ。
青野蒼斗は時にこの厄介なことを忘れてしまうが、依然として警戒心を持っていた。反正今は兵来将挡水来土掩だ。
彼は分かっている —— 久保影尊が潜伏しているのは、一撃必殺の機会を待っているからだ。
青野蒼斗は霧島静とも多く話をした —— 天地の殺劫や天命者について話した。霧島静は聞いてもさほど驚かないで、むしろ「この事は自然な流れだ」と言った。
青野蒼斗はむしろ驚いて「どういう意味？」
霧島静が言う「こう言う吧。地球を人間の体に例えれば、人間は体の細胞に相当する。俺たちは地球の細胞で、億万もの細胞が集まっている —— これで理解できる？」
青野蒼斗は鼻を撫でて「これで理解できないわけじゃない、バカじゃないから」
霧島静は微微一笑んで続けて「一部の細胞が変異してウイルスになる。例えば逆天の高手や隠れた妖魔たちだ。彼らはウイルスになって、体の負担になる。この時、体の免疫システムが作動する。だから天道は体の免疫システムだ」
青野蒼斗は若有所思で「这么说すると、ウイルスが蔓延して最後に体を潰す可能性もある？」
霧島静が言う「当然ある。もし妖魔たちが暴れまわって、皆強力な能力を持っていたら、地球を滅ぼす可能性はないの？免疫システムが破壊されれば、人は死ぬだろう」
青野蒼斗が言う「妖魔たちはずっと大人しいんだが、人間の戦争による地球へのダメージは更大きい」
霧島静が言う「そうだ。だから今全球温暖化が進行している。全球温暖化が意味するのは何か知っている？」
青野蒼斗が言う「地球が発熱しているということ？人間が風邪をひいて発熱するのと同じだろ？」
霧島静が言う「そうだ。このまま発展下去すれば、滅亡の日が来ないとも限らない。地球は悠久に存在しているが、俺たちの文明はどれくらい？億万年前に生物はいなかったの？億万年前の文明が一定の高度に達して、最後に地球の免疫システムを破壊した —— こう理解してもいい？その結果、地球は大滅亡を迎えてすべての生物が絶滅した。その後、地球は億万年間氷結して、だんだん生気を取り戻し、新たな文明が始まった —— 这样？」
青野蒼斗は無念に苦笑して「俺たちの議論はちょっと遠すぎるだろ」
霧島静が言う「昔の戦争は結局冷兵器の時代だったから、地球へのダメージはそれほど大きくなかった。大きいのは今の産業発展、自動車の排気ガス、環境破壊だ。人間は必死で植林して環境を保護して、地球の状況は少し好転した。地球の免疫システムはまだ破壊されていないから、免疫システムつまり天道が自救を始めた。これが天地の殺劫の役割だ」
「では天命者は何なの？」青野蒼斗が問う。
霧島静が言う「人間の免疫システムは血気を使って傷口を治し、体の健康を調整する。天道が天命者を配置するのは、天命者に妖魔退治をさせてウイルスを消すためだ。こう説明すれば理解しやすい吧？」
青野蒼斗は鼻を撫でて「俺は並大抵の青剣を持って妖魔退治をするつもりじゃないんだが？人には人道があり、鬼には鬼道がある。俺は没事に他人を殺すわけじゃない。それに、那些老魔頭、俺が打ち負かせるの？」
霧島静が言う「今はまだ天地の殺劫が始まっていない。後では就算遠巻きにしたくても不可能になるかもしれない。也许、久保影尊が一つの因子だ。多くの事は、いわゆる運命だということだ」
青野蒼斗は微微とため息をついた —— 確かに悪い予感がする！久保影尊那个小崽子がどんな悪計を企んでいるのか……
