真相暴露！自業自得の罰
上村峰林は直接衆人を自分の家に連れて行った。ここでは、玄衣門の門人一人一人が独立した小さな洋館を持っている。全部ハイテクスマート機器で仕上げられており、門人の待遇は本当に素晴らしい。
上村峰林の家は、入り口に小さなガーデンがあり、家の中は清潔で上品、いやむしろ華やかだった。
完全なヨーロピアンスタイルだ！
青野蒼斗、北条真绪、黄雄、そして玄衣門の門人たちが入った後、青野蒼斗は上村峰林に全てのドアを閉めるように言った。
その後、青野蒼斗はやっと鳳玉を取り出した。
明かりの下で、鳳玉は柔らかな輝きを放っていた。
霜月诗织は既に修行を積んだ魂だから、こんなに多くの生き人が集まっても怖がらない。生き人、特に男性は陽気が強く、衆人が一緒になれば陽気は猛烈になる。
普通の厲鬼は、絶対に人の多い場所に現れる勇気がない。
が霜月诗织は違う。
この時、鳳玉の中から肉眼で見える黒い霧が漂い出し始めた。この霧は濃厚で、言い難い寒さを伴っていた。最後には、黒い霧がうねるように……
幸いなことに、玄衣門の門人は皆玄学を研究しているため、変わったものを見ても平気だ。だから皆冷静を保てた。むしろ黄雄は驚かされた。
続いて、黒い霧が霜月诗织の姿に凝集した。彼女は衆人の前に立って、白い服を着て冷淡だが、まるで生きている時と変わらなかった。
がよく見れば、その姿は少しうわゝかっているのが分かる。
「囡囡！」上村峰林は霜月诗织を見て、思わず激しく興奮した。
玄衣門の門人たちは霜月诗织を見て、それぞれ表情が違った。嬉しい人もいれば、目つきが複雑な人、冷淡な人もいた。
黄雄はほとんど見とれたが、事前に青野蒼斗と北条真绪から打ち合わせを受けていたので、慌てるわけにはいかなかった。
上村峰林の興奮に比べ、霜月诗织ははるかに冷淡だった。彼女は上村峰林を見て「白川兄！」と呼んだ。
この声は衆人の頭の中に直接響いた。皆霜月诗织の言葉を、脳波で直接受け取っていた。普通人同士のように、まず聴覚系を通じて最後に脳に伝達されるのとは違う。
「どうしてこんな姿になったの？到底どういうことだ？」上村峰林は即座に問いかけ、霜月诗织を見る目つきは心配そうだった。
霜月诗织は再び衆人を見回した後、はっきりと言う「この一切は城健朗の所為だ」続いて、玄衣門を出た後の経験を話し始めた。
衆人は城健朗が卑怯に霜月诗织を殺したと聞いて、一人一人怒りが込み上がった。
何三爺だけは表情が変わって複雑だった。がこの状況で、何三爺は当然城健朗のために話をするわけにはいかない。それに、彼と城健朗は利害関係で合作していただけだ。今城健朗の生死が分からないので、きっと城健朗の側に立ち続けるわけにはいかない。
青野蒼斗は続いて言う「師祖も確かに城健朗に殺された。俺が前に入ってきたのは、囡囡の依頼を受けたからだ。誰が知っているか、入ってくるとすぐ城健朗に師祖を殺したと濡れ衣を着せられた。当日、俺は既に城健朗に捕まえられて命が危機に瀕していた。城健朗は俺を錬丹炉の中に捨て、小宿命術で俺の運気を奪おうとした。幸いに師祖が錬丹炉の中に無極金丹と AK47 の自動小銃を残してくれた。それでようやく逃げ出せた」
青野蒼斗は続けて言う「師祖は無極金丹の中に一筋の思いを残していた。彼は俺と話をしたことがある。師祖は言っていた —— 日後、玄衣門の統治は囡囡に任せると」
この話が出ると、衆人は騒然とした。
何三爺はさらに驚いて「お前は本当に無極金丹を食べたの？師兄は本当に無極金丹を錬成したの？」
青野蒼斗は衆人を見回して「想必無極金丹は你々玄衣門の大秘密だ。俺が外人なのに言い出せることが、それだけで事実を物語っているだろ」
上村峰林は即座に言う「俺はこの兄弟の話が全部真実だと信じる。城健朗は豚犬以下の輩だ、なんで囡囡に手を出せるんだ。これだけで彼が卑怯無恥で心の悪い人間だと分かる。前に城健朗はこの兄弟が師祖を殺したって言ったが、城健朗の話を信じてもいいのか？」
「いいえ！」玄衣門の弟子たちは即座に大声で呼応した。
これらの玄衣門の弟子は皆バカじゃない —— 玄衣門に入れるのは、皆頭のいい人だ。だから今の是非曲直は、分かることだ。
何三爺は言う「どうせ師祖の死には謎がある。俺たちは外の人の一方的な言葉で結論を下ろすわけにはいかない。彼が無極金丹を食べたって言うが、これが本当かどうか、まだ考える余地がある」
青野蒼斗は何三爺を淡く見て「俺は前に囡囡の依頼を受け、師祖に正義をはたすように来た。この点は、囡囡が証人になってくれる」
霜月诗织は即座に言う「そうだ」
青野蒼斗の頭は速く回転して「俺が師祖に正義をはたすために来たのに、なんで師祖を殺すわけ？頭が悪いのか？」
何三爺は淡く言う「也许師兄がお前の要求を拒否したから、お前が悪い考えを持ったのかもしれない」少し間を置いて「也许お前は師兄が無極金丹を持っていることを早く知っていて、そのために師兄を殺したのかもしれない」
青野蒼斗ははっはっと笑って「師祖は玄門の高手で、禍福を予知できる。俺が本当に悪い心を持っていたら、師祖は自分が災難に遭うと予知できなかったの？」
何三爺は即座に言い返せなくなった。
青野蒼斗はすぐに言う「むしろお前この老爺さん、前に城健朗を助けて、理由も聞かずに俺たちを捕まえた。衆人に弁明する機会すら与えなかった。今また無理やり言い争って、城健朗の一味じゃないのか？たぶん師祖はお前と城健朗が共謀して殺したのだろ」
何三爺の眼中に瞬間的に慌てた色が閃いた。彼は怒り号々と「血口をつぐない！」
青野蒼斗が言う「慌てるなんて？ただ言ってるだけだ、どうしてこんなに怖がってるんだ？暑いのか？」
何三爺は突然目を見開いて、直接気を失った。
青野蒼斗はその様子を見て、心の中で思う「クソっ、老爺さんは気を失ったふり？こんなに推敲に耐えないのに、敢えて出て来て挑戦するんだ」
この時、霜月诗织が言う「俺は三爺の記憶を読み取って、彼の脳波を衆人に見せることができる。到底師祖の死が三爺と城健朗に関係があるかどうか、皆自分で分かるようになる」言い終わると、何三爺の頭の中に入ろうとした。
何三爺はその様子を見て大慌てだった —— 本来気を失ったふりをしていたのだ。霜月诗织に入られたら、自分の悪事が全部公になって、玄衣門にい続ける顔がなくなるだけじゃなく、生きていくのさえ難しくなる！
何三爺は慌てて立ち上がり、怒って衆人を見回し、霜月诗织を一瞥して「皆反逆したのか？」
青野蒼斗は鼻哼いをして前に進み、直接彼の首に手刀を入れた。
即座に、この老爺さんは本当に気を失った。
青野蒼斗は何三爺を支えて、地面に横たえさせた。
「全ての明かりを消せ！」霜月诗织が言う
上村峰林はすぐにメインスイッチを切った。
家の中は窓を閉め、カーテンを閉めたので、瞬間的に真っ暗になった。
衆人はこの時、霜月诗织の姿がうわゝかってきて、最後に黒い霧の塊になって何三爺の頭の中に入っていくのを見た。
この光景は、衆人を見とれるほど不思議だった。
彼らは玄門の人だが、魂がこんな神通力を持っているのを見るのは初めてだ。
青野蒼斗と北条真绪は変わったものを見ても平気だった。むしろ黄雄は難しく信じられると感じたが、今は受け入れ能力が格段に上がった。
すぐ後、その黒い霧が飛び出してきた。衆人は眼前が暗くなって、何も見えなくなった。
その後、衆人の脳域の中に画面が出現し始めた。
これは霜月诗织が神魂を使って牵引し、衆人の脳域を何三爺の脳域に接続させたのだ。
この方法は、電話の周波数伝達に似ている。
アメリカには、指のセンサーを通じて画面を指から人の脳に伝達する技術が研究されていると聞く。
霜月诗织のこの方法は見た目は不思議だが、実際には科学者たちが研究している課題だ。
衆人の脳域の中に一つの画面が出現した —— その画面はまさに何三爺の記憶だ。非常に重要な記憶だ！
まるでドキュメンタリーを見ているように、中の人物や音声が皆の頭の中に印象付けられた。
衆人は何三爺が家の中で休んでいる時、城健朗が訪ねてきたのを見た。二人は無極金丹や天地の殺劫について話していた！城健朗は何三爺に約束して、二人で合作して陣法を設けて師祖の感知力を欺くと言った。
師祖は他人の殺意を予感できる。だから外人が師祖を殺すのは難しい。師祖は逆らって運命を変えることはしないが、勢いに乗って危機を避けることはできる。
何三爺は最初聞いて同意しなかった —— あまりに危険だと思った。
城健朗は言う「三爺、俺たちは皆玄門の人だ。人は一生生きて、死んだ後に地獄や輪廻はなく、来世もないことを知っているはずだ。この一世を把握しなければ、灰になってしまう。師祖の手には無極金丹がある —— 食べれば長寿になれる。日後、天地の殺劫の中で俺が天命の王になれば、長生の方法を見つけられるかもしれない。もっと壮大なことをしてみたくないのか？」
何三爺は依然として迷って「が師兄が死んだら、この事が俺たちにつながったら？」
城健朗は言う「三爺、心配しなくていい。この碁は三年間も打ってきた。絶対にミスは出さない。数日後、天命者が来る。俺は蛇陣を使って彼らを師祖の廟に引き寄せる。その時、師祖の廟が火事になれば、師祖の死をこの天命者に濡れ衣を着せればいい。天命者を捕まえたら、俺は小宿命術で天命者の運気を奪い、天命者の代わりになる！」
何三爺は考え込み、最後に同意した。
その後の画面は、何三爺と城健朗が緻密な山河遮天陣を設け、その陣法で師祖の感知力を欺いた。続いて二人は月の暗い風の強い夜、師祖の廟に潜入して師祖を殺した。
一つ一つ、はっきりとしている！
この時、衆人の眼前が明るくなって、現実に戻った。
玄衣門の弟子たちは皆頭のいい人だ —— 脳域の中で見たのは、绝对に霜月诗织が編み出したものではないと知っている。
その緻密な山河遮天陣は、霜月诗织が編み出せるはずがない。
それに、霜月诗织の脳波は本来虚偽のものを作り出すことができない。この点は、皆清楚に知っている。
「原来本当に何三この老鬼と城健朗この畜生が師祖を殺したんだ！あまりに憎らしい！」玄衣門の弟子たちは怒りが込み上がり、激怒していた……
