共厨準備とシャワーの香艶→不速の高手現身
まるで天が青野蒼斗に味方しているように、その後橘柚緒が電話を受けた。母からの電話で、「小雪は今後家で住ませて、自分が送迎と勉強の指導をする」と言われた。
橘柚緒は強く反対しなかった —— 自分の住環境が厳しい上に、小雪の勉強を指導する時間も少ないからだ。最終的に同意することにした。
小雪がここに住まなくなることで、一番嬉しかったのは青野だった。小雪が嫌いというわけではなく、彼女がいると「不便」だったからだ。
この安アパートは全部で 3 部屋あり、青野と橘柚緒がそれぞれ 1 部屋を借りていた。残りの 1 部屋は雑貨置き場だったが、青野が借りると言うと、大家も喜んで承諾した。
その晩、青野と橘柚緒は一緒に雑貨置き場の整理を始めた。汗をかきながら忙しくして、午後 10 時にやっと整理が終わった。
橘柚緒が汗をかくと、体から漏れる自然な香りが一層濃くなり、青野は酔いしれていた。特に猛暑の日に白いシャツが汗で完全に濡れた姿は、艶やかすぎて青野の体の下半身が激しく反応してきた。
ちょうどその時、橘柚緒が振り返って青野を見た。青野は見られるのを恐れ、急いで屈んでお腹を抱えて「ああ、お腹が痛いんだ」と言い、トイレに逃げ込んだ。橘柚緒はあまり気にしなかったが、すぐに自分の様子に気づき —— こんな香艶な姿を青野に見られていたので、頬が真っ赤になった。
青野はトイレの中で「火」をもみ消そうとした。これは怒りの火ではなく、欲望の火だ。橘柚緒のような成熟した美しい人妻と毎日一緒にいて、陽気な若者の青野が我慢できるわけがなかった。
「ここで解決するのはもったいない」と青野は思った —— 後で橘柚緒のシャワーを見ながら解決するのが最高だ。
冷静になった青野がトイレから出ると、橘柚緒も整理を終えて待っていた。明日調理器具を買えば、自分で料理ができるようになる。
橘柚緒が青野に近づき、心配そうに問うた。「もう大丈夫?最近よくお腹が痛いね。虫垂炎じゃない?」
青野は少し照れて「そんなことはないよ、食べ物を食べ過ぎたかな」と答えた。
青野は橘柚緒のシャワーを見たくて焦っていたので、「時間が遅いから、柚緒姐は明日出勤するし、早くシャワーを浴びて寝た方がいいよ」と言った。
橘柚緒は疑うこともなく頷き、トイレに向かった。青野はすぐに自分の部屋に戻り、心臓がドキドキした。何度も経験しているが、毎回この時は興奮してしまう。橘柚緒のシャワーを見るのは、最高の楽しみだった。
トイレから音がすると、青野は壁のゆるんだレンガを取り除いた。橘柚緒はトイレに入ると、まず下着を置き、その後白いシャツを脱いだ。青野は最高の興奮を感じ、手をズボンの中に入れた。
翌日、青野はいつも通り橘柚緒を出勤させた。フォーマルな服装で端正な姿の橘柚緒を見ながら、昨夜の香艶な情景を思い出し、また反応してきた。幸い橘柚緒は気づかなかった。
橘柚緒を送った後、青野はまず調理器具店に行って鍋やフライパンなどを買い、トランクに入れてから会社に向かった。
今の青野は会社でも非常に自由だ —— 社長に信任されていることが誰も知っているので、若い女性社員たちも特別な目で見てくれる。青野はそんな環境で、さらに気まずくなく過ごせていた。
話は戻るが、花映社では白川霜雪が社長だが、花泽桃凛も大株主の一人だ。白川がこの会社を立ち上げられたのは、二つの理由がある。一つは彼女の天才的な能力 —— 香水への造詣が深いこと。二つは姨父の人脈と資金の援助だ。
白川の姨父は公務員で、人脈の援助は多かったが資金には限界があった。その補助金は花泽桃凛の外祖父からのものだ。
花泽の故郷は仏山で、外祖父の武田拳心は仏山で「仏山武王」の称号を持っている。武田は道場を開いて弟子を受け入れており、門下生の多くは名家の子弟だ。
だが花泽は外祖父のことをあまり知らない —— 幼い頃から海外で育ったからだ。白川も留学中に花泽と知り合い、帰国後一緒に会社を立ち上げた。当時花泽が仏山に外祖父を訪ね、「会社を立ち上げる」と話したら、外祖父は孫娘を可愛がって無条件で支援した。
花泽の背景は外の人には知られにくい —— 彼女自身が詳しく知らない上に、「仏山武王」の名声は武術界の中でのみ知られているからだ。文芸に文芸界、芸能に芸能界、作家に作家界があるように、武術にも武術界があるのだ。
それで黒田鉄蔵たちはこの関係を知らない —— もし知っていれば、多少は警戒するだろう。
さて、昼休みの時間に青野が社長室にぶらついていった。社長室の中では、花泽と白川が昼休みをしていた。二人の眠り姿は誘惑的だった。
青野は静かにドアを開けて入った。白川の眠りは淑やかだったが、花泽はソファに仰向けに寝て、スカーフスカートの裾が開いて足が少し広げられていた。
青野はそっと近づいて見たが、がっかりした —— 花泽は安全パンツを着ていた。
ちょうどその時、花泽が目を醒ました。開けた瞬間にこっそり見ている青野を見て、すぐに自分の格好に気づいた。急いで起き上がって胸を抱え、怒って叫んだ。「死ね青野蒼斗!変態、何してるの?」
青野は真面目な顔をして「ああ、君がパッドを入れているか確かめたかっただけだ」と言った。
花泽は頬を赤らめて怒る。「クソっ、姉がパッドを入れているかどうか、君に関係ないよ!」
白川も騒ぎで醒まされ、二人がまた喧嘩しているのを見て无奈だった。
青野は自分が悪いと分かり、「気にかけただけだ、激动しないで。俺は先に行くね」と言って逃げようとした。
就在这时、外から若者が現れた。白いシャツを着て、剣眉星目で堂々とした姿 —— まるで「鱼塘を買い取る覇気の社長」だった。この若者は気品が鋭く、歩き方も稳やかで、目の中には内蔵された力があり、明らかに内家拳の高手だった。
青野はすぐに足を止めて若者を止め、眉を寄せて問うた。「君は誰だ?ここに何するの?」—— 白川と花泽の安全を守るのが自分の役目だ。
若者は青野を淡淡に見下ろし、まるでゴミを見るような目つきで、冷たく言った。「どけ」
青野はにっこり笑って「おい、この野郎、結構威張ってるね」と言った。




