表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/22

【ex-04c】ティアレ(Tiare)

南方辺境の修道院。

石造りの礼拝堂に、精霊の名を織り込んだ聖句が低く響いていた。


観測ユニット・ティアレは、静かに跪いて命を待つ。

彼女に与えられた詩型は「観測」――戦うためではなく、敵の兆しを読み取り、報告するためのもの。

剣を振るうことも、矢を射ることもできない。


「命令:任地に赴き、外界の兆候を記録せよ」


冷たい声が降り、背に刻まれた符印が淡く光を放つ。

それは彼女の存在理由であり、逃れることのできない拘束。


やがてティアレは、修道院を後にして小さな村へと歩みを進める。

その地で出会う少女リーシャとの邂逅が、命令しか知らぬ彼女に新たな揺らぎをもたらすことになるとは、まだ誰も知らなかった――。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ