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Unit T-α (T-alpha) ティナ(Tina)
国境近くの辺境修道院。
冷たい石壁の奥、欠けた鐘楼の下で、ひとりの少女が立っていた。
彼女の名はティナ。
与えられた詩型は「模倣」――だがそれは他者の詠唱を乱し、仲間を傷つけかねない欠陥とされた。
使えぬ兵器。そう呼ばれながらも、彼女は命令を受け、なお訓練に身を投じる。
「命令:同化せよ」
淡々と告げられる声に、ティナは小さく頷く。
その歩みの先に、彼女を待つのは冷酷な判定と、そして――
小さな祈りを交わす友との出会いであった。




