063 この気持ちの正体
23時頃。俺は布団をしいて姫乃の到来を待つ。
何だか今日、様子が変だったな。文化祭の行事で疲れてると思っていたが……。
こんこんと扉をノックする音がする。
「燐くんいいですか?」
「ああ。おおっ!」
今日の姫乃の格好はお昼に着ていたピンクのドレスだった。
煌びやかで姫乃にとてもよく似合っていて、お姫様そのものだ。
姫乃は扉を閉めて、ガチャリと鍵をかけた。
これはもういつも通りとなっている。たまに鈴華が聞き耳立てていることに気づいているが今日はいない。
姫乃が俺の横に座る。
しかしセクシーな格好で鎖骨から肩にかけて白い肌が見えており、豊満な胸元は大胆に空いている。
「着て良かったのか? 汚したりしたら」
「モデル用のものらしくて、もう必要ないからプレゼントするって頂きました。なので汚しても問題ないそうです」
「ほほぅ」
「燐くん、胸見過ぎです」
「すみません」
だってそんな大胆な格好したら見てしまうだろ!
「はい、燐くん。いつもみたいにハグをして」
「……」
最近は文化祭の練習で忙しかったからなかなかこういうことが出来なかった。
ドレスを着た姫乃をぎゅっと抱きしめて、頭を撫でてあげる。
「燐くんのハグは暖かいです」
「俺もそう思うよ」
姫乃の抱き心地は飽きることがない。
そのまま押し倒したい衝動にいつも駆られる。でもその一線だけは越えてはならない。
だからこうやってハグするだけにとどめているのだ。
23時から約1時間は姫乃と二人だけで過ごす時間と決めている。
二人で動画を見てまったりしたり、ハグしたまま1時間経てしまったり、お喋りに熱中することもあった。
だけど今日はそれとは違う。
「じゃあ……今日も衣装が違うのでお願いしますね!」
「はいはい」
さて数ある中の一つ、変態プレイの開始だ。
ここ最近は鈴華の聞き耳対策で大体なプレイが出来ていなかったが、今日は大丈夫だろう。
姫乃の両手を挙げて、手錠で固定し、動けない状態にした。目の前にこぼれ落ちそうな胸がある。やべぇ胸揉みてぇ。
「今日はどんな感じが所望で?」
「やはりとらわれの姫って感じでしょうか。魔王に尋問される感じでお願いします」
「姫乃さんの演技力が日に日に上手くなってる気がする」
「燐くんも楽しんでるじゃないですか」
さて、ロールプレイの始まりだ。
「姫……。秘宝の場所をを答えてもらおうか」
「あ、その声めっちゃ好きです。あとで録らせてください」
「アッハイ」
姫乃さんは俺の低音を好むのでいろんな低音を出せるように日々努力してるわけです。
声のお仕事しちゃおうかな。
「ごほん、我が国の至宝を渡すわけにはいきません。何をされても答えませんから!」
「強情な。ならば体に聞いてやろう」
当たり前だが暴力とかエロ行為はNGなので出来ることは限られてくる。
姫乃さんが最近ドMすぎる気がするんだよなぁ
姫乃の綺麗な足を手にとる。マジですべすべなんだよなぁ。頬ずりしてぇ。
「な、何をする気です!」
嬉しそうに言うなぁ。まぁこれしかないんだけどね。
姫乃の足首を掴んで、足の裏に指を走らせる。
「ひゃううわっああああ?」
姫乃さんが出すとは思えない間抜けな声を出すから超可愛い。
「いきなり足の裏はダメですぅぅ! もう、こらっ!」
縛っているとはいえ、足を動かされるとやりにくいな。
ならばと姫乃の後ろにまわって脇腹をモミモミ。
「きゃはははっ! そこはだめぇぇっ!」
そこはダメなのかもしれないけど、そんなことはどうでもいい。姫乃の上から覗くこの景色はたまらなく凄い。胸元が緩いこのドレスだから知ることができる景色がある。
姫乃が暴れるたびに柔らかそうな胸が揺れ動くんだ。これはたまらんな。
巨乳というのはどうしてこう素晴らしいのか。
指を動かすたびにくねって暴れ回り、可愛い悲鳴が上がる。
脇腹をツンツンしまくる度に震えるのがいいよね。
「さぁ姫、宝のありかを話すのだ! 苦しむだけだぞ」
「きゃはっ! ぜ、絶対話しません。きゃはははっ! だめだめだめっ、無理っ! げほ、げほっ」
思ったより早く息が切れてるな……。スタミナ切れだろうか。
一旦止めてあげよう。
「今日は忙しかったし実際キツいかな? もう少し優しい方がいいなら」
「何でやめるんですか! いい気持ちだったのに寸止めですか! 女のだめはやれってことです! 続けなさい!」
「しょ、承知!」
何で魔王が姫に怒られてんだよ。
これ難しいんだよ。前、調子に乗ってずっとくすぐってたらかなり衰弱したことあったし、弱めたら足りないですってめっちゃ怒られるし。
正直めんどくさいんだけど……。
「あぁん、だめ……言えない」
この顔と声がたまらないんだよな。
これをおかずに0時以降楽しむのが日課である。
さて……そろそろフィニッシュの時間だ。
俺を筆を手にする。
「そ、それで何をするのです!」
「こうするのだ!」
そんなわけ筆を使って腋の下をなぞってあげる。
「わひっ!」
そんな腋の空いたドレスを着るのが悪い。
しかしまぁ綺麗な腋だなぁ。舌を走らせてくてたまらないが筆で我慢だ。
「きゃはははは、あああ~~、もうだめぇっ!」
両筆を使ってしつこく腋を撫でまくり、そろそろ日が変わりそうなのでやめてあげることにした。
「はぁ……はぁ……」
姫乃は息を切らしてだらんと体を預けてしまっている。
この状態で脇の下でコリコリしてるたると電源が入ったように暴れまわるが今日はお疲れモードなのでやめてあげよう。
しかし今日は随分と気合い入ってたな。強めのロールプレイだったし。
「……」
「……っ」
その時だった。
姫乃から精気の抜けた表情が見えたのは。
ここ最近では見たことがなかったその表情。とても印象深く見えた。
「姫乃どうしたんだ?」
「え」
「俺は誰よりも君を見てきたつもりだ。だから分かるんだよ君の気持ちの変化が」
姫乃は少しだけ黙ったがやがて声を上げた。
「……燐くんには隠せないですね。家族だからでしょうか。ちょっと手錠を外してもらっていいですか」
姫乃の手錠を解き、彼女と対面をする。
「燐くん……会場の時、鈴華さんとキスしましたよね」
「っ!」
やっぱり見られてたのか。
「鈴華さんのあの状況ですし家族として仕方ないとこがあったと思います。でも唇同士でしてるのを見た時、私」
姫乃の顔が上がり、目尻に涙を浮かべていた。
「すごく悔しかったんです。鈴華さんを罵倒してやりたいくらいに腹が立って……。でも何でそんなにいらついてるのか分からなくて。今日一日そのことばかり考えてました」
「姫乃……」
「思いっきりくすぐられたら気が済むかと思ったんですけど……やっぱりダメで。燐くん、どうしたらいいですか。何で私、こんなに怒っているんでしょう」
「それは」
もうはっきりすべきなのかもしれない。
俺と姫乃の関係性。もし姫乃があのキスでショックを受けたのだったらきっと正解は一つだ。
「じゃあ同じようにキスをしよう。そうすれば分かるかもしれない」
姫乃はその言葉にきょとんとしたがやがて頷いた。
姫乃は目を瞑りを唇をつむぐ。
姫乃の頬に手を寄せ、俺は姫乃の唇に触れるようなキスをした。日に日に増していく姫乃への想いを感情を込めて、キスをしたんだ。
唇を離し、姫乃と向き合う。
姫乃は頬を赤く染め、恥ずかしそうにしていた。
「何だか分かった気がします。燐くんの気持ちも私自身の気持ちも……だから」
姫乃はこう呟いた。
「もう一回、大好きな燐くんとキスをしたい。そう思いました」
「姫乃っ!」
俺はその姫乃の言葉に躊躇しなかった、片手を姫乃の頭に添えて、唇に向けてキスをしたんだ。
強く力一杯抱きしめて、時刻が次の日を超えてもそのキスは終わらなかった。
家族を超えて愛しく思った片桐姫乃へ俺は力いっぱいキスをした。
間章の終了となります。
そして今回の毎日更新はここで終了となります。
本編はしばらく進まないですが息抜きイチャイチャ話は投稿しようと思うのでブクマはそのままでお願いします。
実を言うと文化祭編はもうちょっとマシマシにする予定だったのですが、突然現れたお仕事の締め切りが締め切りが締め切りがとてもやばい状況になってるのでこの作品に手をかける時間が無くなってしまいました。ごめんなさい。
でも何とかキリのよい鈴華アイドル化までは書き上げることができたのです。
ちなみにユニット名はフラワーズです。華×華コンビですからね。
途中で鈴華と夜華って同じ文字でややこしいことに気づき、適当に好きな名前付けてるとこうなってしまうんですね、ごめんなさい。
更新再開する際はもう少しこの文化祭をマシマシにして弟か母親を出すか、否か考えたいと思います。
どちらにしろ続きの構想もしたいですしね。
何とか1万ポイントまではいきたいと思っているので、もし今までの流れで期待頂けるのであれば下側の「☆☆☆☆☆」を「★★★★★」にして頂けると嬉しいです。
またここまで読んでくださってる読者がどれだけ残っているのかさっぱり分からないので
モチベ維持のために感想やいいねなどを頂けるとありがたいです。
ではでは!





