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身内の世話に疲れた俺が選んだのは学園のお姫様と家族になることでした ~姫との甘々な家庭は想像以上に最高です~  作者: 鉄人じゅす
1章

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016 お姫様とコミュニケーション②

「ふひっ!?」


 姫乃の脇腹を揉み揉みしてまだ終わってないことを認識させる。

 その後、指で柔肌を撫でる程度にして姫乃が体をくねらせ耐えられる強さとした。


「なぁ姫乃。何でそんなくすぐったがり屋なのに勝負を挑もうとしたんだ」

「え、えーと……言わなきゃだめでしょうか?」


 脇の下をくりっと強く揉む。


「ひゃうっ!」


 反応がとても楽しい。


「うぅ……燐くんが私くらいこちょこちょ弱かったらマウントを取れると思ったんです。大笑いする燐くんを見たかった」


 確かにあの馬乗りになった体勢で俺がくすぐりに弱かったら負けてたかもしれん。

 結果はこうだが、手としては悪くない。

 姫乃なりに俺との家族の距離を近づけたかったのだろう。


「それで燐くんに対して勝つことであれやこれや命令して自分の欲求を……きゃはははは、やだやだ!」


 調子に乗ってきたので思いっきりくすぐることにした。

 やっぱ可愛い反応だなぁ。今後も我が儘言ってきたらつっついてやろう。

 そうだ。


「姫乃が参ったって言ったから俺の勝ちだよな」

「ふぁい」

「何やってもらおうかな」


 姫乃へのやってもらいたいこと。ただしえっちなことは抜きか。

 やってもらいたいことがエロいことしか思い浮かばないのが男性の性というもの。

 どうしようかな。


「ひゃうっ、きゃははは、その考えながら……くしゅぐるの……にゃはっ、らめぇ!」


 金髪は振り回して笑い狂う姫乃が可愛すぎる件。

 もっと彼女のことを知りたい……。


「姫乃。もっと君のことを知りたい。実は俺に隠してることとかあったりしない?」

「そ、それは言えませんっ!」

「隠すともっと強くするよぉ」


 両手を上に挙げて、腋の下をぐにぐにやってやると力が抜けたように大人しくなる。

 ここを攻めながら、いきなり脇腹を揉むと別な刺激でビクンとなる。


「はぅ……はぅ。じ、実は」

「ふむふむ」

「燐くんの声が好きでぇ……隠し撮り(録り)して隠れて聞いてましたぁ」

「ちょ、何してんの! そんな子はお仕置きだな」

「やああっ!」


 しかし……姫乃の腹周りって完璧だよな。

 余分の脂肪がなくくびれた横腹。まるで陶磁器のようで必要な分の肉しかないようだ。

 そこは指でくにっとしてやるとダムが崩壊したように笑い狂う。

 どうやら横腹のツボの部分。ここが最大の弱点らしい。見分けてしまった。

 ほれほれぐりぐり。


「そ、そこはダメ、ほんとダメなのっ! 我慢できないのぉぉっ!」


 普段はクールで花を愛でていそうな学園の姫がこの時だけは髪と胸を揺らして笑い狂う。

 いつもふふっと小さく微笑むだけの女の子がこの時だけは馬鹿笑いして体を揺らしまくる。


「きゃははははっ、燐くん。やぁんっ!もうやめぇてっ! 死んじゃう!」


 艶っぽい声、最高級の美貌で必死になって俺の名を呼ぶ。

 そんなことをされてしまったら当然。


「あ……。何やってんだ俺は」

「けほっ、けほっ……はぁはぁ」


 全身汗まみれで咳き込む姫乃の姿を見て我に返ってしまう。

 あまりに可愛くてその悶える姿に魅了され、姫乃をめちゃくちゃにしてしまった。

 すぐにどいてあげると姫乃はひとしきり深呼吸をすると立ち上がって……俺をきりっと睨む。


「燐くん、やりすぎです。ひどいっ!」

「あっ!」


 姫乃はたたたっと洗面場の方へ行ってしまった。

 とんでもないことをやらかしてしまった。これは絶対に追い出される。下手をすれば警察を呼ばれるレベルだろう。

 姫乃をいっぱいいっぱい傷つけてしまった。

 もうここにはいられない。でも最後に謝らないと……。


 半裸のまま唖然としていたら姫乃が戻ってきた。

 すでに着替えたのかTシャツの短パンの姿だった。先ほどのあられも無い姿がそこの服の中に包まれてると思うとまた嫌らしい情が浮かんでしまうのが最低だと思う.


「燐くんもその……服着てください。なんでそんな格好のままいるんですか」


 そういえば半裸のままだった。でも半裸にさせたのは姫乃だと思う。

 姫乃に言われすぐに寝巻きに着替える。


「姫乃、その!」

「燐くん」


 俺の言葉に被せるように姫乃の声が響く.


「私、あんなことされたの……初めてです」

「ご、ごめん」

「あれが家族にやってるいたずらみたいなものなんですね」


 家族にやるにしては随分と性的だったと思う。

 あそこまではさすがに妹にもしたことはない。紛れもなく片桐姫乃が魅力的すぎることが原因なのだろう。

 ただ感情はどちらかというと姫乃に家族的ないたずらをしたいという想いが強かったと思う。

 でもさすがに泣くまでくすぐるのは良くなかった。姫乃に嫌われてもおかしくないな。


「あの時の燐くんちょっと怖かったです」

「……っ」


 これは嫌われてしまったな。


「でも、ドキドキしました」

「は?」


 睨んでると思って見れなかった姫乃の顔だったがよく見ると頬を赤く染め、目が泳いでいた。


「燐くんのあの渋くて良い声で私の秘密を吐き出されたこと、くすぐられて嫌だったはずなのにどこか気持ちよくてもっと続けてほしい気持ちが芽生えて」

「ひ、姫乃さん? 何を言って」

「たまに……またああやってこちょこちょしてもいいですよ。え、えっちすぎるのはダメですけど」


 俺は何も言えなかった。真面目で可愛いお姫様の潜む扉を開いてしまったのかもしれない。


「あれが本当の家族の遊びなのですね……。家族ってすごい」


 家族じゃなくて変態プレイだと思う。

 だけど俺は何も言うことができなかった。俺も結局変態なんだろうな。


 この時からだろうか。姫乃に対して少しだけ歪んだ家族感情が芽生えてしまったのは……。

 多分恋愛とかそっちの方面ではなかったと今でも思う。

イチャイチャの後は当然……

妹視点での家族タイムとなります。彼が出ていってから家族はどうなったか……さぁどうなるでしょう。


「もっとやって欲しかった」「姫乃が可愛い」「いいから家族タイムを見せろ」って思って頂けるならブックマークと下側の「☆☆☆☆☆」を「★★★★★」の評価を頂けますとどれを書くのが正解なんだと悩む作者が見れるかもしれないので良ければ応援して頂けると嬉しいです。

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