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プロローグ

作者も大概なので大目に見てください。

狭いアパートの一室にて酒を飲む男が一人、流れに任せだらーっと過ごした一日が終わりを告げようとしている。

「あー、今日がおわるー。毎日意味のないことをし、金を浪費して、朽ちてゆくんだあぁ」

テーブルの上に溜まっている酒の缶を隅に寄せ、酒の置き場を確保し、一人宴会の幕開け。

「まぁ、酒が飲めれば結局はどうでもいいんだよねぇー。これってもしかしなくても結構な生きる意味なのでは⁉」

「でもこのままだと早死にまったなしだな、肝臓が俺以上に過酷な労働を強いられてるもんなぁ」

そう言うわりには酒へ伸ばす手が止まらない、典型的な酔っ払いにすでに早変わりした男。

夜が更けると同時に酒の本数も増えて、いつものように缶が山積み状態…男の酔いも頂点を突破したころだ。

「くぁw瀬drftgyフジ子lp~あぁ~、最近のッ動画もツマンねぇーなぁ、もう寝っかんぇ」

顔を真っ赤にし呂律もめちゃくちゃになりながら、千鳥足でベットに向かうが志半ばで。



男は床に倒れこむように死んだ…

原因は見てわかるように急性アルコール中毒

命はここで尽きたのだ…一度は。



「ん?もう、朝になったのかぁ。いつもより明かり―な…それに今日は体調が良い気がする。」

目を覚ますと人型の何かがいた。

人型なのはわかるがそれ以外が分からない。分からないと言うより認識できない。

そんな相手がしゃべりかけてきた。

「やぁあお目覚めかい?人間。」

「なんだ、お前は。」

「私は君たちが言うところの神ってやつだ」

「神だぁ?神と言ったら髭はやした白髪で長髪のジジィだろ」

「それは人間の勝手な妄想だろう?」

男は次第に気づき始めるのだった、周りの景色、環境、そして神と名乗る人型の白いモヤ。

いつの間にか人の世とは全く違うところに来てしまったことに。

「俺をどうするつもりだ。」

「どうもこうも、二度目の生をくれてやろうと思ってね」

「二度目の…生。」

「あれ?死んだのに気づいてないの?愚かだねぇ人間」

「は?」

初めて己が死んだこと知り、さっきまで余裕が消えていく。

(俺が死んだ?酒の飲みすぎだとは思っていたが、流石に死ぬまでは)

「予想がいだった?人間ってやっぱり変だね」

「思考をっ」

「読まれたって思ってるんだろ。変な上に単純か、ここまで愚かとは。」

神は落胆している様子なのに対し、男はいまだ理解が追い付いていないようだった」

「愚かなのは置いといて、まずは人間。お前の個体名をいいなよ」

「俺は雨夜勇斗あまやゆうとだ」

「勇斗になぜ二度目の生を与えるかの説明をするよ。勇斗は同じ時を流れる世界がいくつもあるのを知っているかい?」

「並行世界ってやつか?」

「人間はそう呼んでいるね。私はそんないくつもある世界を観測しているのだけど、ここで気づいたんだ、世界によって人間は少しずつ違うのだけど、その世界に順応できていない人間がいることに。」

「それが俺だって言うのかよ。」

「そうそう、その通り。だからね私は実験的にちょうど死んだ勇斗を別の世界に移してみようと思うんだ。もしかしたらこの世界が勇斗に合っていないんじゃないか?って」

話がどんどん人知を超えていくなかで男は思考を飛ばす。これから自分に何が起こるかをいち早く理解するために。

「急に移し替えてもうまくいくわけないだろ。」

「そんなことは分かっているとも。あまり驕るなよ人間」

勇斗は今までに味わったことの無い感覚に襲われ、恐怖をかんじた。

「だから私は適応してもらうために要望をきくよ。生きてくうえで必要なことを言ってごらん」

突然のことだが最善を男は尽くさねばならなくなった。

「…まずは酒だ、それに戦うすべが欲しい…あとその世界の言葉と知識も。」

「なるほどね…思ったより賢いじゃないか。酒を求めるのは少し遺憾だが人間には娯楽が必要らしいからね。戦うすべについてもう少し詳しく話してよ。」

「銃がいい。ゲームでもよく使うし、おもちゃでも触ったことがあるから。」

「銃が良いか、違和感が出にくい世界を探してみようじゃないか」

神はどこか虚ろになり空間を触り始めた。

「うーん…。お!ここが良いね、ここにしよう。」

「どこなんだよ、行先くらい見せてくれ」

「それはできないね、神の権能だから。勇斗の目で確かめなよ。」

神がおもむろに勇斗に近づいていき権能を行使する。

「それでは良い人生を」

「眩しっ、待てよ!」

勇斗は光に飲まれやがてその場から姿を消した。

そして雨夜勇斗の異世界転生が始まる。






続編は気分次第です。

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