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犯人は誰!?


二週間ほどしてアーサーは退院した。

不幸な事件に巻き込まれた彼に周囲は同情し、大学側も、暫く休むように言われたのだ。


久しぶりに家族三人での日々にアンヌは大喜びだった。

アーサーはそんな妻の様子に、苦笑しながらも、最近かまってやれなかった後ろめたさもあった。

それと同時に、自分を襲ってきた女の事が脳裏から離れなかったのだ。警察は、薬物による幻覚作用のせいで無差別に襲ったと結論付けていたが、アーサーはそうは思えなかった。背後から襲われたとはいえ、数か所にわたって刺してきた犯人がとても見知らぬ誰かだとは思えない上に、朦朧とした意識の中、垣間見た犯人の女性の目は明確に自分を見ていたのだ。

それも憎悪を宿した目で、真っすぐに見ていた。


唸り声をあげ、何を言っているのかも分からない獣のような声であったが、それさえも自分に向かって怨嗟の言葉を挙げているかのようであった。


事件に巻き込まれ、気が弱くなっているせいだと周りは解釈していたが、アーサーは気のせいではないと何故か思った。犯人の女性は自分を知っていると、そして深く憎んでいるのだと。


アーサーの不安は的中した。


警察から犯人の名前を知った。

アーサーを襲った女性は、コレット・ローリー。

妻、アンヌの実の妹であった。


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