天使との出会い
よくある話1:Aちゃんと出会ったのは、2018年、9月最終週土曜の街コン@銀座。CHiKAは3年交際中の元同僚と参加。Aちゃんの相方の名字の珍しさだけで盛り上がって、その日断トツ楽しかった。相方はよく喋るけど、Aちゃんは無口な印象。海外ドラマGOTの話の時だけ、よく笑ってた。目がとても綺麗だと思っ
よくある話2:二次会があり、参加するとAちゃんの組と再び相席に。今度はAちゃんと向かい合わせに座って、「ずっとニヤニヤしてないですか?」と笑われる。会話は盛り上がった。帰り際、先に出たAちゃんの後ろ姿、ロングスカートから減り張り良く盛り上がった大きなヒップに、元同僚に「全部タイプかも
よくある話3:「CHiKAがそんなこと言うの珍しいじゃん」と驚く元同僚。悪友である彼とは社会人一年目から、狩りと称して、合コン、街コン、バー通い、路上ナンパと繰り返して、適当に抱いてはブロックして、付き合っては振って。元同僚が交際開始して少し落ち着いたものの、社会人六年目も同じ調子だっ
よくある話4:「また会って、今度は二人で話したいです。」さっそくその夜、AちゃんにLINE。「ぜひ飲みに行きたいです。」とすぐに来た返信。文章を読んで、ブロックされなかった事を安堵。でも、翌日LINEを返そうとすると、ユーザーが見つかりませんとの表示。ただのブロック以上の新手?解約?と混乱
よくある話5:「色々あってiPhone初期化になっちゃってLINEとか全部消えちゃいました」と翌日来たLINE。連絡とれずショックを受けてた事を伝えると「私も。」と。相方にわざわざ聞いてくれた事を嬉しいと伝えると「いや、そりゃ聞きますよう!」と。素直に嬉しくて、これはいけるかなとも自信もわい
よくある話6:早速、次の土曜の夜に飲む約束。また連絡つかなくならないように電話番号を教え合う。毎日朝と夜にLINE。ウォーキングデッドについて語り合い、「まぁ平日もひまなんですけどね」と言うのでこれからいっぱい遊んでと伝えると、「遊んであげましょう」とふざけて。敬語もお互いやめて。
よくある話7:一人暮らしをしてるというので、いつも夜ご飯どうしてるか聞くと「毎晩適当に作ってる~!」と。別れたのは半年前、3年くらい付き合ってたから男の人と飲み行く事はなかったと。お店選びで好きなものを聞くと、だいたい子どもと同じ舌をしてると言う。何気ない毎日のLINEがとても楽しい
よくある話8:10月1週目。金曜。待ち合わせはJR新宿駅東口。間違えて東南口に出たAちゃんを待つ。ドジなのかな?と待つこと10分。突然目の前に現れる。遅刻を謝りながらも、とても眩しい笑顔。これだけの人混みの中でよく見つけたなぁと関心する。過去、LINEや電話で直前に連絡とらずに会えたのは初め
よくある話9:初めて二人でのディナー。新宿一、ラム肉が美味しいお店。四時間ずっと会話が途切れることなく話す。街コンで口数少ない印象が一変。本当によく笑って、よく話す。そして、本当によく食べる。お酒はほどほど。持ち帰りたい衝動に駆られてどうしようもない。ずっと話したいとひたすら思っ
よくある話10:軽く酔いも回った頃、Aちゃんのスマホの昔の写真で盛り上がる。恥ずかしいからもっと仲が深まるまで、これ以上は見せないと言う彼女に、今日どれほど仲良くなれたかと聞くと「10中3」と無邪気に笑う。こんなに楽しくて、未だ3なんだ、とこの時にはっきりと、真剣に、恋に落ちたCHiKAがい
よくある話11:翌朝、「早く10にしたいから会いたい」とLINEする。「早く10にしよ」と返事が来て、昨日と世界がすべて変わった。コンビニのタピオカを買ったCHiKAに、それは本物のタピオカじゃないと怒る。似ている芸能人は有村架純だけ学生の頃バイトで言われた事があると言う。確かに目も顔も髪型も
よくある話12:次の土曜に花火大会へ行く事を約束。天気予報では雨。それでも早く会いたくて、予定を伺うも月曜も火曜も友達と食事という。水曜に、やっと会えた。18時から終電まで5時間、新宿のバーカウンターでワインを飲む。注ぎ損ねて溢しただけで笑い合う。きっと箸が転んでもおかしいふたりがそ
よくある話13:帰り道「田端のお家に着く前に電車で寝そう」とのLINE。「タクシーで行くよ」と言うけど「大丈夫」と笑う。冗談で嫌なのか聞くと、嫌ではないけど無理と言う。きっと、こんな簡単な誘いなんかには乗らない、Aちゃんは誠実なんだと嬉しくもなる。一人暮らしでも寂しくないのかなと思う。
よくある話14:これまで多目に払う派だったCHiKA。奢られるのが当たり前と思う女に捕まりたくない。けど、Aちゃんには気づいたらいつも奢っていた。そんな些細なことで逃がしたくなくて。ワインでほろ酔いになり「はい、アゴ」と手を差し出すAちゃんの手のひらにアゴを乗せたCHiKAはもはや犬と化してい
よくある話15:10月13日。3回目のデート。世田谷区たまがわ花火大会。今日、告白をすると意気込んで外に出る。夏の匂いが尾を引いてる一方で、冬の気配もすぐそばで肌寒い。天気予報に反して、晴れよりの曇り空。待ち合わせは人が殺到している二子玉川駅。Aちゃんは、また、CHiKAをスマホなしで見つけ
よくある話16:会場までの道のりを間違え遠回り。笑って許してくれる。屋台で中津からあげとビールを買う。用意してたビニールシートに並んで体育座り。後ろのカップルのいちゃつき具合に気まずくなる。告白する時は、打ち上げ花火が始まる前かその後か、ずっと悩む。話が途切れずタイミングがわからな
よくある話17:目の前で大迫力に打ち上がった花火はとても綺麗だった。告白は、できなかった。帰り道、冗談風に「もっと一緒にいたかった」と言うと「もう私のシモベでしょ?」と笑ってアゴを差し出すよう求める。未だ8時前。まだ時間もあるので渋谷に移動して、ウニの肉巻きと、ワインを一緒に舌鼓む
よくある話18:今まで緊張して告白できなかった事はない。むしろホテルに連れ込んだり、とりあえず付き合った事にして体を重ねたり、そういう事を繰り返してきた。だけど、Aちゃんで失敗したくない。体の相性は不明だけど、それを犠牲にしても、ずっと一緒に話してたいと初めて思えた。何より顔が可愛
よくある話19:告げられなかった想いを赤ワインで胃に流し込む中、また注ぎ損ねた。何でもするから、と許しを乞うCHiKAにAちゃんは「じゃあ来週大阪行くから一緒についてきて。一泊二日。いいよね?」と。本気か?と疑うが、「来るよね?」とはじける笑顔。ほろ酔いのまま、はしゃぐAちゃんは誰よりも
よくある話20:急遽決まった大阪旅行。Aちゃんは転勤となった親の家に四日いる予定だったけど半分をCHiKAと居ると言う。更に、新幹線を月曜から土曜発に変更すると言う。終電での帰り道、「月曜に電話で話そう」と伝えると「月曜でいいの?」と言う。「じゃあ明日の夜、お家に行く」と言うと「家はダメ
よくある話21:Aちゃんの両親のマンションは浦和にも残っていて、リフォーム直後父が転勤になってしまい、母はついて行った。兄は静岡で自立。田端に一人暮らししてみたものの、家賃が高いのに悩んでいて、浦和の実家に一人で住もうか悩んでると言う。浦和なら西東京のCHiKA宅から20分程度の距離だった
よくある話22:結局月曜にカフェで作戦会議をする約束をした。10月14日。日曜。CHiKAは大学時代の友人の転勤を祝う。飲みすぎて「今新宿だけど会いたい」とLINEをしてしまう。Aちゃんは「いまディズニー」と親友との写真を送ってくる。決して自分で自分の事を可愛いと思っていない性格なのがまた愛しい
よくある話23:10月15日。月曜。仕事終わりにAちゃんとCHiKAの最寄り駅のカフェで会う。周りは勉強する学生やPCを触るおしゃれな中年男性ばかりで静か。場の雰囲気を壊さぬように、同時に、高揚感をひた隠しにせず、静かに騒ぐ二人。次の週末の大阪行きの新幹線とUSJのチケットを一緒に予約する。早く
よくある話24:その日、四回目のデートは、二人にしては初めて早めに22時に解散。飲んでないから酔ってもないのに、「反対方向の電車乗っちゃった」と連絡がくる。赤ちゃんかよ、と「大阪はずっと一緒に回ってあげるから」と伝えると「うん、とりあえずははぐれない事が目標」とおどける。ただただ愛
よくある話25:一緒の部屋でいいのか確認をして、USJ目の前のホテルを予約する。奮発して、少し良い部屋を取る。未だ、その日まで、週末まで時間があるのに緊張してそわそわする。今までこんな感覚はなかった。未だ、CHiKAとAちゃんは恋人ではない。でも、毎日LINEして、旅行の予定を立てて、頻繁に会