天下の日—アイン
朝10時。朝ごはん後の会話。
「アナ」
「なに? 」
そう言って彼女はズズっと熱いお茶を飲む。
「外伝長かったな」
熱かったのか飲むのを辞めるかのように湯呑みを机に置く。
「いいじゃない。私の過去なんだから。あとそんな
長くないでしょ」
「いや長いしなんか重いよ。そんでもって伏線を貼
りすぎだろ」
最後のバッドエンドいるか? ってくらい。
「作者から言わせてみれば伏線らしいわよ」
「え、わかりづらいな.........。というか作品に作者を
出すな」
「こんな会話をするための作品らしいわよ。ほら「物
語〇シリーズ」とかと一緒」
「もろ言ってるよ。〇ついても、もろ言ってるよう
なもんじゃねぇか。他の作品を作者のお気にだと
してもだすんじゃねぇよ」
作者は本編よりもネタ優先か.........。
怠惰ですねぇ。
「いいんじゃないの? 」
「まぁ、そうだな。いいか。別に」
こんな会話がいつまでもできる訳でもないし。毎回のように血を見るバトルにはそれ相応のまったり展開が必要だしな。
「じゃあまた腕相撲する? 」
「それをしたらこの時間がバトルの時間になるわ」
「うるさいな。テレビがきこえんだろ」
テレビの「ピタゴ〇スイッチ」にハマっているカメオだが、音声いるか?
「かいせつがきこえん」
だそうです。
——
懐中電灯もなしに俺らは夜の道場へと着いた。
「なぁ。もう行こうぜ」
「いいわよ。さっさと乗り込みましょうか」
夜11時、道場前、俺達5人(あーたん、アナ、アブァ、俺、カメオ)は侵入のタイミングを図っていた。
「どうすんだよ。前回みたいな落ちはいやだぞ。朝
も言ったが、暗すぎるのは良くない」
夜も深けて暗いしなw。と、少し笑っていう。
「それを言うならグロすぎでしょ? 別に毎回のよう
に血はいらないってことでしょ? 」
まぁそうだけれど、アニメじゃないから気にしなくてもいいんじゃ.........。アニメ化したらアウトかもしれないけれど。
「僕がちょっと行ってくるよ」
「では、私も一緒に」
アブァとあーたんは乗り込んだ。ギブアップというか入って良くなったら合図をしろとは言ったが、どうやって合図を送るかはわからない。
彼らは闇の中へと消えていった。
そして、俺らは門の近くの岩陰に隠れる。
「おれさまはまだいかないぞ」
「知ってるわよ。私達は待ってなきゃ」
「でもどうすんだよ。どうやってもあの鎧の大軍に勝
つ気だよ」
アナはにやける。
「ふっ。私を何者だと思ってるの? かの博士の作っ
た人造人間よ。なめてもらっては困るわね」
この前、俺が向かい打とうとした時にはもう一度逃げようかと思っていたやろうとは思えないな。そんな自信、どこから生まれるんだよ。
「にんげん。おれさまのこともわすれるではない。
このカメオがみちびいてやろう」
こいつはこいつで敵を知らないからこそ自信が生まれるのだろう。
こんな雑談をしていると、
「ドン! 」
と、まるで水にナトリウムの個体を入れたときのように大きな水柱が道場にできる。あれは多分、道場の中心の小さな池に入れたのだろう。
「これ.........だよな」
「そのはずよ」
「ではいくとするか」
と、決意し、全速力で門に向かう。
門を抜けようとした瞬間、何かに当たる。
鉄のようだった。夜のせいで冷たくなった鉄のようだった。
「「「ガン」」」
「ってー」と俺。
「何よ」と、アナ。
「なにものだ」と、カメオ。
俺は当ててしまった頭を抱えるのをやめ、辺りを見渡す。
「.........は? 」
剣を持った鎧が多分20近くいる。
暗くてよく見えなかった。
おいおい。多すぎだろ。
「アナ。また逃げるか? 」
既にアナは戦闘準備で装具展開をしていた。
「勝つわよ」
「そうだぞ。にんげん。まけるはずがないだろう? 」
こいつら調子乗ってるんだった.........。
「じゃあいっちょ」
と、俺ははやしたが、
「かましますか! 」と、俺。
「やりますか! 」と、アナ。
「ぶっころす」と、カメオ。
誰一人合わなかった。
あー。団結ってなんだろう。




