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世界調整『ティムルド神殿編』1  作者: スシェリー
第3章 雪の国と悲しみの宴
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Ⅲ-Ⅷ 打算と疑惑

はっきりいって俺は油断していた。今自分がいる森は数多の冒険者達が挑んでもまともに先へ勧めたものはいないとされる森なのだが、”勇者”である俺は問題なく進めると思ったのだ。実際今まで負けたことは無かった。そのため、今回もちょっといって帰ってくる程度に考えていたのだが……


『分隊長!!また囲まれました!先程から一体……なんなんですかこれは!』

『狼狽えんな!相手には精神干渉系魔法を使う魔物がいる!!下手に弱みを見せっと呑み込まれんぞ!』

『嫌だ嫌だ嫌だ嫌だイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだ死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない』

『また呑まれた!!邪魔だこいつ!!さっさと”処分”しろ!』


何なんだこれは?ナンナンダ?


一体一体の魔物はそこまで強くない(俺基準では)。

だが如何せん数が多いのだ。倒せども倒せどもキリが無く、護衛の兵士は目に見えて減っていく。

全滅するのは時間の問題である。


だが絶望にはまだ早かった。

それは”呑まれた”兵士の一言である。皆が皆その言葉には意味がないと思い、耳を傾けないまま”処分”しようとしていた時、発した。


『燃える……燃える!!終わりだ!!終わりだッッ!!全てが灰に帰るんだッッ!!』


それは今この阿鼻叫喚の状況では決して大きくなく、まともに聞こえるような大きさではなかったが、それでも俺の耳にははっきりと聞くことが出来た。


……だから対処することが出来た。


◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇


side:レイン


はっきりいってやらかした。

元々はこの街へは”ある男”の情報収集の為にやって来ていた。その男はどうやらこの街へ来ていたことがわかった為、踏み込んだのはいいものの、出られなくなってしまった。


さらにこの吹雪は人為的に起こされていることは何となくだが理解しているが、実の所、その原因もザックリとではあるが、ほぼ確信に近い状態で予想はしている。


何故なら似たような事件を見たことがあるからだ。


因みにだが、その事件により、国の1つが滅びている。

そこでは吹雪では無いのだが、下手したらそれよりも酷いことになっていたのかもしれない。


「……今更か」


だがそれで確信した。

この街には”あの男”の手がかりが何かしらはある。

それが”あと男”を追うために役立つものなのかそれとは関係ないのかまでは分からないが……


だがまともに魔法も使えず、1人で探索するのにもそろそろ限界が来ていたところで妙な6人(と1匹)組を見つけた。


限界まで気配を殺していたはずだが、1人に見つかり、実力を試すことを兼ねて逃げてみたところ、その人物はかなりの察知能力を持っていた(実際は何となくなのだが)。


そのほかの者たちはそこまでには思えなかったが、自分はその人物が気になった。

だから……


利用するだけさせてもらう事にした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


side:ミライ&フェリ


「暇だねぇ……」

「んな事言ってないで警戒しろ」


フェリが暇だとぼやいていたが、実際はそんなことも無く、雪だるまのような敵が先程から無尽蔵に湧いている。


見た目は少しだけ可愛らしいのだが、投げてくる雪玉があまりに固く、壁がえぐれるくらいには威力がある。某有名作品な配管工おっさんの雪だるまかよ……


更に城の奥地にはいるほど、数が増えてくる。


一応あの人たちから城内地図は貰っているので、ある程度は迷わずに行けるのだが、地下に行くほど敵の数も増えていく。まるで何かを守るかのように……

《ゼ○ダ楽しいぇ》


姉御「いや書けよ」


元ヤン「今新作ゲームやりまくっててほとんど書いてないのか……」


《一応予定までには間に合わせる》


全員「こいつ馬鹿だ……」

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