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世界調整『ティムルド神殿編』1  作者: スシェリー
第3章 雪の国と悲しみの宴
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Ⅲ-Ⅴ 王城と原因

コォォォォォォォォ……



周りには今何も無く、白が広がっている。そして私は今地面にたっておらず、空にいる。



……なんで私は今こんな所にいるんだろう。



短く説明しよう



キース『どうする?』


ルーク『氷のない場所を探すか?』


リンさん『それどこ?』


私『屋根伝い?』


キース『屋根にもあるぞ?』


私『いっそ飛べれば……』


リンさん『それだ』


私『え?』



そんなこんなで今私はエルマの魔法で空を飛んでいます。寒いです。寒いです。大事な事なのでもう一度言います。寒いです。寒いんですよ。



というより極寒地帯でこんな高所にいたら死ぬよ?どう考えても死ぬからね?



何故生きてるか?ソレガワカラナイ(´・ω・`)



まぁそういう訳で何とか城に私とフェリだけがたどり着いた訳ですが……



「「知ってた……」」



門が氷漬けになってるわけですわぁ……入れるわけないよね?これ、しかもよく見ると窓も凍りついてて入れそうな場所がない……さてどうするか……



「というわけで氷壁対策会議ー。いぇーい」



このところずっとリンさん達と共に行動していたため、普通の人には聞かれることの無い妖精のフェリが喋っても話す相手がいなかったせいかテンションが高い。はっきり言ってウザイ。殴ろうかな?



「さてさて、何処も彼処も氷だらけ。せっかく空から来たのにこれじゃ結局入れない。どうしよう?」


「そして火魔法も使えないからね、ちょっとキツイかな」


「そんなあなたに提案!」



……ほんとに何なんだ?フェリのこのテンションは……そんなに話し相手がいなかったことが辛かったのか……



「ねぇ、ミライはここに来るまで、あの人たちと出会う前に何をしてたっけ?」



何をしていたか?


……焚き火?



「ねぇ、その焚き火、何で火をつけたっけ?」


「あっ!」



『何とか見つけた木の枝を無理やりに乾かして雷にて火をつけ、焚き火に当たっている』



そういう事か……


因みに乾かし方はフェリの風魔法を利用した温風(……温度は温風と言うには些か高すぎるが)を使っている。あとは雷が木製のものに落ちると燃える原理を利用にて自分の雷で火をつけているのだ。


つまりフェリが言いたいのは……



「火魔法がダメなら他の魔法によって作られた物理的な火ならどうかね?」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「へぇ~、意外と中は何ともないんだね」


今フェリが言った通り、どうやら城の中にまでは余り氷が侵食していなかった。とはいえ所々凍っており、普通に寒いので辛いのだが……



そして1番驚いたのが……



「ミライ!!そこの角から来るよ!」


「りょーかい!蒼雷!!」



何とこの城、モンスターがいるのだ。今の所はスケルトンしか見ていないが如何せん盾や剣、弓矢を持ってる奴がいるのだ。最初期、この城にいた人たちではと思ったが、どうやら違いそうだ。何故なら氷漬けになっている人達とスケルトンたちの持つ武器の種類が違うのだ。



氷から見えた騎士たちの武器は見た目がごちゃごちゃして持ちづらそうな上、ほんとに強いのか分からないものだ。


だが、スケルトンたちの持つ武器は見た目こそ質素な物だが、キチンと武器としては成立してるように見える。



その為下手に攻撃を食らうとやばいと思いフェリの風魔法による探知(風の流れを読み取り、障害物の場所、地形を把握する)によって先に敵の場所を確認。あとは私が蒼雷によってスケルトン達が角から曲がってくる前に潰すのだ。とはいえまともな攻撃手段が現状私の蒼雷しかない(フェリの風魔法はどうやら支援特化らしく、攻撃は苦手とのことの)ため時間がかかる。


結論としては私ばかりが攻撃しなくてはいけないので消耗が激しい。フェリの探知も消耗はあるだろうが、あちらはざっくりとしてるからそこまで疲れないらしいし……


まぁそんなこんなでフェリの案内の元、謁見の間のような所までたどり着くことが出来た。

……出来たのだが


「……これが原因じゃない?」

「……どうだろ?」


中心には巨大な氷。それも周りが何か吹雪いてる。

……寒い……何も無かったら見なかったことにして帰りたいんだけど無理だよねぇ……


んで、その氷の中には……


「あれ、王様かな?」


フェリが言ったようにまるで私たちを召喚したところの王様見たいにゴテゴテの衣装を来た小太りのおっさんが入っていた。

手を伸ばして叫んでいるように見えることから近くに兵士か何かがいたのだろう。今はこの部屋には私たち以外誰もいない……部下に見放されたか?


というかこんなに厳重に氷の中に閉じ込められているんなら原因のひとつに絶対このおっさん入っているだろ……砕いていいかな?いや、ちょっと殺人は日本人感覚ではキツイな……となるとやはり溶かすことだが……


「だめ、あまりに寒すぎて火が付けられない」


やっぱりかぁ……これ、どうしよう……

姉御「話すことがない」


元ヤン「今回は特にな」


金髪「というわけで戻ってきましたー」


姉御「用事はもういいのか?」


金髪「(´-ω-)ウム、私じゃどうにもならんわあれ」


2人「( 'ω')ふぁっ!?」

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