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世界調整『ティムルド神殿編』1  作者: スシェリー
第2章 妖精との出会い~オマケに最強の少女達とも~
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Ⅱ-Ⅵ 仕事と意見

今回はシェリー視点が多めです。


……というかフェリが全然喋ってない……もう少し喋らせないと……

「んじゃ、ちょっと待ってね、連れてくる。」


と言って数分後(短いな!)誰かを連れてきた。


「はい、コイツ、タンラフト。」


おっと?オーラのすごいおじいちゃん来ましたよ?こういうのはたいてい強いに決まってる!


「……主?今回の並行世界の視察へ私を連れて行ってはくれないのですか?」

「うにゅ?そのつもりだけど?」

「……」


……うん、この会話だけで何となく分かる。

このタンラフトとかいう老人は苦労人だ!!絶対この魔王に色々命令されてるよ……


「んじゃ、私はもう行くから、あ、タンラフト。物理の戦い方で何か教えにくいことあったらルナでも呼んどいて。あいつ、結構説明は下手だけど、何気に確信ついてる教え方すっから。」

「……分かりました、分かりましたよ。ハァ……私は彼女苦手なんですけどね……」


おっと?また新しい名前が出てきたな?ルナで、彼女。そして物理。一体どういう人物なんだ?


「さーてと、何で行くかなぁ……このままでもいいけど……んー………」


さて、シェリーは行ってしまったが、目の前にはタンラフトという老人。まずは自己紹介でもした方がいいのかな?


「自己紹介は必要ありませぬ。美雷さんと、フェリさん。お二人の名前は主から聞いております。」


あ、聞いてるんだ。……でもシェリーは一体どんな風に私達を伝えたのかが気になる……


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


視点:シェリー


「ほんっと大層なお出迎えご苦労さんです。」

「「「………」」」


この世界のこの場所は、相当寒い雪国らしい。

そしてシェリーの周りには大人数の黒服達が倒れ込んでいる。

意識はあるようだが指先1つ動かすことも出来ないでいる。この世界に来た彼女は来て早速襲われ、それを返り討ちにしたらしい。


(たーだの”一般人”なんだよなぁ……奴らだったら容赦なく潰すけど、それ以外は殺したくないし……)


はぁ、とため息1つ。

美雷の前では道化を演じている彼女だが、どうやら今の方が素(道化の方も一応素だが)らしい。

笑顔がなく、面倒くさそうにしている。


「んじゃ、”この世界の主人公”を探しに行きますか。」


そう言い、帽子を深くかぶり、マフラーをした彼女は、歩くことすら困難と思われる吹雪の先へと歩いていった。


(しっかし、ミライなぁ……確かかなり前にあの世界と同じ世界から人来てたなぁ……まぁ時間の流れが違うからかなり変わってると思うけど……)


そう思ったシェリーはいつかの出来事を思い出す。


『俺は……!!俺は一体どうすれば良かったんだ!!』

『……知らないよ、あんたが選んだ結果だろ?』


それは彼が仲間を失った時の言葉。


『それじゃぁあんただったらどうすれば良かったんだ!俺は……俺は!こんな力があっても何もできやしなかった!俺とは比べ物にならない……正真正銘なんでも出来る!!あんただったらどうしてたんだよ!?』


(……)


『正真正銘なんでも出来る?勘違いするなよ?■■■……だったらなんで私は……今ここにいるんだ?なんで私は今、”シェリー”としてここにいるんだ?』


(不安定だったなぁ……あの頃の私はほんとに……今以上に道化を演じて、それがホントの私だと信じて……そして……)


(私は”再び”魔王になった……)


彼女は何も見えない前を視る。


(失いたくなかったものを何度も失って……希望を得て絶望を感じ、そして今、ここにいる……)


彼女は歩き続ける。


(さて、美雷はどうやって未来を掴み取るのか……塔の力。見せてもらうよ!)


そして……見つける。


人影。

黒い。



ヒトカゲ




「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!」


人影は不気味な笑い声をあげる。しっかりと笑い声だということはわかるのだが、まるで回線の悪い通信機みたいに声がこもっている。


「さて、私もいっちょ始めますか……と。」



影は迫ってくる。人には出せないようなスピードで、関節をありえない方向に曲げながら。


だが。シェリーは楽しそうに笑う。

そして、最近は言わなくなったあの言葉を再び。

叫ぶのだった。


「イッツ ショウ タイム!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


視点:美雷


ワタシタタカイシラナイニホンジン。

セントウトカムリヨ?


はい、そうです。タンラフトさんに戦い方を教えて貰っていますがぶっちゃけ何も出来ません。


「これは……戦闘が出来ないと予め主に伝えられておりましたが……これは……」


これはを2回も言わなくてもわかってるよ……戦闘スキルなんにもないんだから……

というより何でシェリーは知ってるのさ?

……もしかして私のスキル全て把握してる?


「コレだと私でも教えることが難しいですな……何か一つでも戦闘技術者があれば別でしたでしょうが……」

「んじゃ私が借りてもいい?」


うわっ!と……びっくりしたなぁ……また新しい人だよ……

今回現れたのは私よりも少しだけ小さい少女だ。

ピンクの髪に青い服を着ている。

……んで誰?


「……あなたは呼んでいないのですが?ルナ……?」


この人がルナ?何か見た目は普通の子なんだけど?


「まぁまぁそう言わずに!!シェリーからも頼まれてることあるし。」


頼まれてること?


「んじゃ、合わせたい人がいるし、近くの街までゴー!!」

金髪「ハイということで私も登場シェリーさん!皆様後書きにては初めましてー」

2人「!?」

金髪「あ、勘違いのないように言っておくけど、この時間軸のシェリーは私とは違うから。平行世界。The、パラレルワールド!!」

2人「何故ここに……?」

金髪「面白そうだったからだけど?」

2人「あぁ、はい……」

姉御さん「しかし何でこれが自分とは違う時間軸だと分かるんだ?」

金髪「え?そりゃぁ私は別世界にいって、出迎えを歓迎した後は普通に食べ歩きの旅に出てたし?」

元ヤン「主人公探しは?」

金髪「いきあたりばったり」

2人「……」

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