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世界調整『ティムルド神殿編』1  作者: スシェリー
第2章 妖精との出会い~オマケに最強の少女達とも~
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Ⅱ-Ⅳ 猫人族とタロットカード

私は今愛しのマイホームでのんびりしている。この空間は誰にも邪魔はさせない……嗚呼……やはり我が家はおちt……


「たっだいま~!!フェリちゃんが帰ってきたぞ~!!」


……前言撤回。やはり我が家でも落ち着けはしないようだ。




話は2日前まで(さかのぼ)る。












簡単に言ってしまえば結局フェリは私に着いてきた。そのためフェリに山を案内してもらいながらも何とか下山。そして森に辿り着くことが出来た。


なぜ森なのかと言うと、どうやら山には高濃度の魔力が溜まっており、魔物からすると住みやすい所なのだとか。

逆に人間からすると常時高濃度の魔力に触れていると魔力酔いになり、更に時間経過と共に症状は悪化していくらしい。

分かりやすくいえば二日酔いに似た症状である………とは言っても二日酔いなんてそこまで知らないが……


その為あの山にいるメリットがないので下山したのだ。


その後は森で魔物に襲われたりーフェリに助けられたー

たまたまその魔物が森に住んでいた猫人族(ねこびとぞく)の天敵で倒した事に感謝されたり

その後お礼をさせて欲しいと言われたりー勝手にフェリが受け取ろうとしたー


……とまぁそんな事があった。うん。ソレイジョウハナニモナカッタヨ?


因みに今いるこの家もその猫人族(ねこびとぞく)の人達からお礼にと貰ったものである。

元々空き家だったので何も問題ないらしい。


「ねぇねぇ!ミライ!!アネッタさんからまた野菜貰ったよ!」


アネッタというのは猫人族の1人で、多分家から1番近い所に住んでいる。

その為よくフェリが遊びに行ってはこうして何かをもらって帰ってくるのだ。


「また~?きちんとお礼はいったの?いつもいつも申し訳ないなー…後で何か持っていくかな?」

「お礼くらいちゃんと言ったよ!」


因みに猫人族の説明をさせてもらうと、その名が示す通り猫耳の生えた人という認識であっている。

そして基本は森で暮らす一族で、犬人族(いぬびとぞく)とは敵対(摂取されているとも言える)しているらしい。

立場は猫人族の方が低く、出かけたまま帰ってこなかった者もいるらしい。


私は動物全般好きだが特に猫が好きなので……いや、何も言うまい……


そして獣人の特徴は種によって変わり、犬人族は危機察知能力、嗅覚、そして戦いにおいては火力に優れており、猫人族は危機察知能力、聴覚、視覚、戦いにおいては器用さ、素早さが優れている等、大きく変わってくる。


そして獣人には種族関係なく共通している事があり、それは人間に”亜人”として差別されていることらしい。

全ての人間がそうという訳では無いが、どうやら人間至上主義の人達は徹底して獣人を差別、迫害し、更には獣人を捉えては男性は労働奴隷とし、女性は慰み者として扱うらしい。

はっきり言ってふざけた話だ。自分の勝手な都合で差別し、自分の勝手な都合で手酷く扱う。

恐らく獣人の事を”者”ではなく”物”としてみているのだろう。


……とりあえず獣人の説明はこのくらいにしといて、今の私たちの状況についての説明をしよう。


簡単に言えば猫人族の村のはずれの一軒家にフェリと住み、廃t……のんびりと過ごしている。

……別に何もしてないとかはないよ?一応魔法の練習とかしてるし……


その中で、魔物と出会う事もよくあった。まだ戦闘は出来ないが一応戦い方などを猫人族を見ていくらか参考にさせてもらっている。


そんな中で気づいたのだが、私のスキル。言語翻訳Lv5での魔物言語理解がたまにできない事があるのだ。

大半の魔物の言葉を理解することができたが、稀にどうやっても理解できない魔物がいた。

その原因はわかっていないため、今は後回しにさせてもらっている。


そして次にインベントリだが、Lvが上がった。

これは恐らくこの村で野菜を収納したりする時に多用してるからだと思う。

Lvが2だった時は手で触れたものしか収納はできなかったが、Lvが4になった今、手以外で触れても良くなっただけでなく、わたしの影が触れている物も収納できるようになった。(これって光の魔法を使えるようになったらとんでもないことになりそう……)


そしてこれが1番の本題である。

今話したインベントリ。その中に1つだけ物が入っていたのだ。

カード。

たった1枚。そして私の家にあった物。

その時は真っ黒でなんの模様も書いていなかった。


だが


今ここにあるこのカードには模様がある。



雷によって上部が折れてしまった塔の絵。

絵柄の上の方にはXVI、下の方にはTHE TOWERと書かれている不思議なカード。


(このXVIってのは確かローマ数字だっけ?でも私はどう数えるのかなんて知らないんだよね……)


ぶっちゃけローマ数字なんてそうそう見る機会なんてないし知らなくても無理はない。だが美雷にはこのカードは何となくだが知っていた。


(確かこれって……タロットだよね?占いとかで使われる……でもどうしてそんな物が?)


何故タロットが?何故自分の家に?


考えてみたが結局その答えが出ることはとうとうなかった。

クーラー「……何か今変な呼ばれ方をした気がする……というより実況てこれのこと?……ふ~ん……美雷…ねぇ。」

元ヤン「グフェ!!」

クーラー「……で、1人より2人の方が実況しやすいという良心ですね分かります。」

元ヤン「!!どこだココ!」

クーラー「はい久しぶり。」

元ヤン「!?お前は!」


【2人は知り合い】

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