Ⅱ-Ⅲ 魔王の実力(見せるとは言ってない)
すごく投稿が遅くなりました……すいません!!
「囲まれてない?これ……」
「うん、知ってる。」
さりげなく行われた会話だが、内容が物騒すぎる……
なぜ分かっていたのなら囲まれるまで何も言わずに放っておいたのだろうか?囲まれるこっちの身にもなってくださいよ。
「ねぇ?ちょっと……囲まれてるのになんで放っておいたの?」
「ん~?いや、ザコだし。」
聞いたらこれですよ。絶対私のことを考えられてない……
「でも数が多くない?」
とフェリ。
それに対し、
「だいじょぶだいじょぶ!!もう……」
一瞬、風が私の頬を撫でる。
「終わったから!!」
と眩しい笑顔でサムズア……ナンダッテ?
「「今なんて?」」
おっと、フェリと被ってしまった。
だがおかしい、流石にこれはおかしい。だって動いてないのだ。ずっと目の前にいた。なのに360度全方向にいる……らしい存在を一瞬で片付けるなんてとんでもないとしか言いようがない……バケモノかよ……
「えっ?え?だっ……だって動いてなかったじゃん!!この場から!!」
とフェリが私も思っていた疑問を返す。
「ん~?動いたよ~?まぁ軽く光よりも早く動いたけど……」
はいバケモノ確定ですね。おい魔王、なんだあんたすばやさ極振りなのか?
「まぁ……とりあえず私はもう戻るかにゃ~、じゃないと口煩いのが来ちゃうからね~」
「えっ?ちょっとま……」
「じゃぁね~」
突然来たと思ったら突然去っていく。本当に嵐のような人(?)だった。
「「………」」
「……行こっか」
「……そうだね………」
とりあえず私達は今あった出来事をなかったことにした。
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「……と、その場のノリでつい言ってしまったけれど……」
「?どうしたの?」
「結局はついてくるんだ!?」
先ほどついフェリに行こうと言ってしまったがよくよく考えてみればなぜ着いてきてるのかよく分からないという謎事態発生中。
「そりゃぁね、ぶっちゃけわたしもする事ないし、ミライに着いてった方が面白そうだし!!」
うへぇ……まぁ確かに何をするか自分でも迷っていたから誰かが一緒にいるってのはいい事……なのか?
「そ~れ~に~、私もいくらかは戦えるし、この辺りに関しての知識も豊富だよ~!!」
……まぁ確かにこの山の知識があるというのはありがたいからまぁ仕方ないか。
「……あれ?なんでそんな苦虫を噛み潰したような顔をしてるの?」
「……いや、何でもない……」
うん、これは知識が欲しいから着いてきてるのを許してるだけ……うん。
「……とりあえず、だ、この山から出られる方法……いや、その前にこの山の事を詳しく教えて。」
ここはとりあえず情報が欲しい。それから決めても遅くは無いはずだ。
「うむ!分かった!」
何故か偉そうにしているのがムカつくが……
「さっきも言ったように、ここは生命の山。その名前のように、様々な生き物が暮らす所で、この近くには生命の森、そしてその中には生命の湖と、長老がいるよー!」
「長老?」
「えっと、確か人間達は世界の大樹って呼んでるんだっけ?それが私達妖精族の長老!!……まぁ皆で勝手にそう呼んでるだけなんだけど……」
確かによく異世界物の小説を読んでるとそういうのもあるけど……世界の大樹と呼ばれるくらいだから何かあるのかな?
「それじゃぁ……この山に住んでる生物の特徴は分かる?」
「ん~よく分からん!時々似たようなの見かけるけど色んなのがいるから!!」
oh......ざっくりしてるなぁ……
「ねぇねぇ!ミライはこの後どうしたいの?」
「う~ん……」
そこが迷うんだよなぁ。……
クール(笑)パイセン「……う~ん……ここは……っ!?何処ここ!!……ん?これは……紙?何か書いてあるけど……」
【これから時々この部屋に呼ぶので目の前の画面を視聴、実況する事。】
クール(笑)パイセン「……へ?」




