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7話 アルタリスの明かされた能力

 俺は今ゴーレムの囮をしている。逃げスキルを駆使して、ゴーレムの注意を引き、

 アルタリスとマリーにあのデカブツゴーレム野郎に攻撃してもらう。



「マリー、リュウタがゴーレムの攻撃を引き付けてくれているから、思う存分攻撃できるよ。私は遠距離から魔法を使うから、マリーは、私が合図するまでなるべくゴーレムの体力を減らしてもらうよ。

合図をすると、ゴーレムのそばからすぐに離れて」


 アルタリスは、魔法を撃つタイミングをマリーと相談している。

 そういうのは、事前に済ませてもらいたいところだ。


「わかった。あたしが近接でアルタリスが遠隔ね」


 マリーは、近接物理攻撃を得意としているということで、街で買ってきた、安い剣を持たせている。

 その安い剣を構えて、ゴーレムに突っ込んでいく。

 さすがは獣人族だ身体能力が高い。剣を木の棒きれのように軽く扱う筋力もさることながら、

 戦ってる動きが今日はじめて剣を握ったとは、思えない体捌きだった。

 三メートル以上跳んで確実にゴーレムの体に剣を叩きこんでいる。それもすごい威力で。

 俺はマリーの持っている剣の先がまったく見えなかった。


「すごい早業だ。剣を捉える事ができない」


 俺はつい口に出してしまうほどマリーの剣技は素人のものではなかった。

 だけど体力、防御力ともに高いゴーレムを倒しきることは出来ない。

 

「マリー避けて! いまから撃ち込むよ」


 アルタリスの手の周りは赤く燃えだした。そしてその炎は大きくなっていった。それをゴーレムに向けて放った。


「私の炎で倒されなさいゴーレム」


 アルタリスが放った炎魔法は、ものすごいスピードでゴーレムに向かっていった。大リーガーのピッチャーの球のように常人では、見切れることが出来ないような速さで、しかも直径二メートルくらいの炎の玉だ、足元がお留守なゴーレムが避けれるわけがなかった。


 響き渡る轟音揺れる大地、燃え広がるゴーレム達。

 俺達はゴーレムを四体討伐する事に成功した。

 そして街に帰還する。


「ハッハッハ、レベルが上がって行く!」


「あたしも上がったよ」


 俺とマリーのレベルはそれぞれ、俺はレベルが5、マリーはレベルが4となった。アルタリスは相変わらず教えてくれない。

 

「ほんとに経験値が多いクエストだったな」


「そうだね、レベルが2も上がったね」


 ゴーレムは俺達がクリアできるクエストで最高効率な経験値稼ぎだった。

 

「樹海の奥はもっと強いモンスターがうじゃうじゃいるんだろ、もっとレベルアップしないとだな。だけど今日は、祝杯だ! クエストで稼いだ金でドカッと食べるぞ。しっかり栄養をつけて次のクエストに備えるんだ」


 俺達は酒場で疲れた体を癒やすことにした。


「染みるぅ! 何だこの美味い飲み物は」


「リュウタそれはお酒よ。疲れた体にはやっぱりお酒が一番だね」


 そう言うとアルタリスもお酒を飲み始める。


「マリーも飲みなよ、美味いぞこのお酒」


「あたしはお酒苦手なの。その代わり肉をいっぱい貰います」


 パーティーとの飲み食いはとても楽しかった。だけど、俺は飲みすぎで酔っ払ってしまって、他の冒険者に絡み始めた。


「おいそこのお前、硬貨の簡単な数え方知ってるか? まず、、十枚重ねて一つの束を作ってそれを十枚個並べるとあら不思議、百万の硬貨ができました。ナッハッハー」


 俺は硬貨の効率のいい数え方を冒険者君に教えた。


「なに当たり前のことを言ってるんですか、お兄さん少し酔ってますよ」

 

 恥ずかしいことに俺は人に絡む迷惑な酔っ払いモンスターに大変身していた。冒険者よ人はさぞ迷惑だっただろう。本当にすみません。

 

「アルタリス、マリー俺は先に宿屋に帰って寝てるから、食べ終わったらおまえ達も宿屋に来いよ」

 

 あの二人なら置いていっても大丈夫だ。マリーは身体能力がたかいし、何よりアルタリスがいるからな、あいつは強い上にドSだ、絡んできた相手の方が心配になるよ。


 俺は一人宿屋のベッドに入り、レベルアップで手に入れたスキルポイントを振り分けていた。

 新スキル『視野角強化』獲得


 一つしかスキルは手に入らなかった。


 俺は今日のゴーレム戦の事を思いだしていた。

 マリーは思っていたより良く動けている。潜在能力も高そうだ。

 アルタリスはあのレベルの魔法を使っていた。多分俺とマリーより遥かにレベルが高いのだろう。そんなアルタリスでもドングリ樹海を突破する事ができなかったから、とても強い敵が樹海にいるのかな。


「俺一人なら、ドングリ樹海の突破行けるかな、今度試してみるか」


 俺は今の逃げスキルでドングリ樹海が突破できそうな気がするので明日一人で試しに行ってみることにした。


(そうと決まれば、明日のために休息しとかないとな)


 俺はすぐに寝始めた。



――現在のステータス―――――


   ――――――――――――――――――――――

リュウタ


レベル5


能力


『超爆速振り向きバックラン』『ガールボイス収束イアー』


スキル


『パルクール』『バランス』『空中歩行』『視野角強化』


     ――――――――――――――――――――――


アルタリス


レベル不明




能力不明




スキル

『炎魔法』


所持武器


毒ナイフ


     ―――――――――――――――――――

マリー


レベル4


能力


心眼


スキル

精神干渉スキル


     ――――――――――――――――――

















 

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