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6話 逃げスキルで囮役は無敵

 マリーという獣人族の女の子を助けてからというもの、俺はレベル上げをするために美味しい経験値のクエストを受けることにした。


――――――――――――――――――― 

《クエスト》

・北の平野のゴーレム三体討伐


報酬

経験値 50

お金 銀貨10枚

―――――――――――――――――――


 このクエストは俺のレベル上げ以外にも、アルタリスとマリーの実力を見極めるとともに、二人にも強くなってもらうために受注した。


 北の平野は冒険者ギルドのすぐ上にあり、近いので手軽に行けるけど、モンスターのレベルは高い。特にゴーレムは体力、物理攻撃力、防御力が高く、倒すのに苦労するようだ。


 俺達3人はゴーレムのいる、地帯まで歩いて行った。


「ゴーレム地帯は、この近くだから、すぐに見えてくるよ。」


 俺はゴーレムの予測場所に近づいたことをアルタリスとマリーに伝えた。

 そして、しばらく歩いていると。

 マリーがゴーレムを見つけたようだ。


「あそこにゴーレムが、いるよ」


「な、デカい予想以上にデカい!?」


 俺はゴーレムの予想外の大きさに驚いた。

 二階建ての家のような大きさだ。圧倒的にデカい。


「大きさに騙されないで。あのゴーレムは体の大きさこそ大きいけど、動きがとても鈍いの」


 アルタリスはまるでゴーレムを倒した事があるかのようなアドバイスを俺とマリーにくれた。


「なるほど鈍いのか。俺が行ってみる」


 俺は新しく獲得した、スキルを試してみることにした。

 (『空中歩行』発動!)


 空中歩行とは、空中にも地面があるかのように空気中を歩く事ができる能力だ。ただし、長い時間空中歩行をすると、魔力切れする。


 俺は恐る恐る空中に足を上げて体重をかけた。

 すると、階段を一段登ったように片足だけ、足が空気中に浮かんでいた。


「空を歩けるぞ。最高に気持ちいい!!」


 『バランス』の能力、重量を無視して自分が倒れないようにする能力と合わせて『空中歩行』を使えば空中で逆さまになっても落ちない。

 これで俺の逃げのバリエーションが格段に増えた。


「いつまでも遊んでられないな。ゴーレムを倒さないと」


 俺は空中を歩行して二階建ての家の高さもあるゴーレムの顔を、全力で蹴り飛ばした。



 しかし、ゴーレムはびくともしなかった。


「……あれ? 効いてない!」


 俺の今ある最高の攻撃だったけど、全然ダメージが入っていない。

 それを見兼ねたアルタリスは、俺に戻ってくるように合図を送ってきた。

 アルタリスとマリーのもとに戻ってきた俺は、ゴーレムを倒す作戦を聞いた。


「リュウタは基本的に攻撃力が皆無だから、ゴーレムの囮をお願いするね。リュウタは空中でゴーレムの攻撃を引きつけてもらう。その間に私とマリーがゴーレムの足に集中攻撃をする。この作戦でいきましょ」


「それであたしは、いいですよ」


「おい、また俺は囮ですか!?」


 俺の体は一から十まで逃げる事で構成されてるようで、敵を倒し進むのに必要な攻撃力は皆無で、敵から逃げる為の俊敏さにすべての力を注いでるみたいだ。


 俺は囮の為にゴーレムの顔の周りをハエのように飛び回った。

 案の定ゴーレムの注意は俺に向いたので下の2人に攻撃が行かないように、ゴーレム腕を振り回す攻撃をギリギリで(かわ)す事で俺を狙い続けるように仕向けた。


 アルタリスは今回は毒ナイフではゴーレムを倒せないようで、遂に能力を披露してるれるようだ。




 

 


 ―――現在のステータス―――――


   ――――――――――――――――――――――


リュウタ


レベル3


能力


『超爆速振り向きバックラン』『ガールボイス収束イアー』


スキル



『パルクール』『バランス』『空中歩行』



スキルポイント 0


逃げスキル


     ――――――――――――――――――――――


アルタリス


レベル不明


能力不明


スキル不明


スキルポイント 不明


所持武器



毒ナイフ


     ―――――――――――――――――――


マリー


レベル2


能力


心眼


スキル



スキルポイント 3


精神干渉 0ポイント


     ――――――――――――――――――
















 

 

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