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2話 リュウタとゴブリンの体力選手権大会開幕!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

《受注クエスト》

・ドングリ樹海のゴブリン一匹の討伐

報酬 銅貨十枚

獲得経験値 15

~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 


「・・・なんで、こうなるんだよぉーー!!」


 俺は迫り来るゴブリン数十匹の群れに、追いかけられている最中だ。


ーーー数分前ーーー


『ドングリ樹海』に着いた俺とSっ気毒エルフ美少女様ことアルタリスは、ゴブリンを探し辺りを散策していた。


「おい、ゴブリンそっちにいたか?」


 俺はアルタリスに確認した。


「あそこ、ほら、あの大樹のまわりにたくさんいるわよ」


 あっさり見つけた。ゴブリン結構いるんだ。


「え、たくさん?! 一匹だけ討伐じゃなかったっけ? なんでそんなにいるんだよ」


 大樹のまわりにはゴブリンが数十匹群がって、仕留めた鹿をお持ち帰りして料理の真っ只中のようだ。

 とても近づけた雰囲気ではない。

 しかも数が多すぎる。これはとても、とても、いくらアルタリスが毒ナイフを持ってるからって、一匹倒すまではいいが、残り数十匹は捌ききりない。


「なあ、ゴブリンが寝たら一匹始末する、その作戦でいこう! まあ、いつ寝るかわからんが」


 集団戦のゴブリンは強いらしく俺はゴブリンが寝た頃に仕留める作戦を提案した。すると、アルタリスは笑みを浮かべて、自分の鮮やかな青色の髪を弄りながら言った。


「私、とっておきの作戦思いついたの」


「この作戦の要は『リュウタ』と『リュウタのスキルよ』。リュウタがさっき獲得したスキル『パルクール』を使って貰うわ」


「普通のひとはこの樹海じゃあ、まともに動けないわ。足場が悪いからね。でもあなたならできる! 逃げ魔法なら囮になるよ」


「まさか、あの一匹ずつではたいしたことないゴブリンだが、集団となると熊をも倒してしまうあのゴブリンたちをを俺があれを引きつけないといけないのか!!!」


「しっかりやってよリュウタ。囮頑張って」


 冗談じゃないよ。まだ能力使ったことないのにいきなり囮なんて。


「ほいっと」


 俺はアルタリスに押し飛ばされて、集団ゴブリンの団欒(だんらん)の輪の中に入っていた。


「飛んでゆくーーーと」


「ギギャー、ギギギャギャ」


「ギァー、ギギギャギャ」


「あのー、何話してるのかわからないんですけど、なんかスミマセン、謝ったんで乱暴はしないで下さいよゴブリンさん達」


「アギャーーガギガギギギャー!!!」


 俺は当然のようにゴブリンに狙われることになった。ゴブリンは俺にめがけて一斉に飛んできた。


「クソッたれー! やるしかないか、

『パルクール』+『超爆速振り向きバックラン』発動うッ!!」


ーーーーーーーーーーー

 『パルクール』

 これはどんな障害物も瞬時に避け前に進むことができる魔法だ。


 『超爆速振り向きバックラン』

 これは、俺が生前から持っていたスキルで、俺の頭の中で警告音がなった時に自動的に発動する。逃げるスピードが普段のダッシュの5倍は速くなる。(親の学校行けコールから逃げる時もこれを使用していた)

ーーーーーーーーーーー


 俺はこの2つのスキルを駆使して、パチンコの針のような『ドングリ樹海』の木々を縫って逃げていく。


(俺のやるべきことは、ゴブリンの体力を疲弊させること)

(疲弊したゴブリンの一匹をアルタリスの毒ナイフで仕留める算段だけど)

 


――――十数分後――――


「こいつら、しつこーい!! もう三キロ以上は全力ダッシュしてるけどなかなか落ちていかない」


「さすがは『ドングリ樹海』で原始的な生活してるだけはあるな」


 俺は進行方向を切り返してアルタリスのいる大樹の所に走って戻って行く。

 一番はやくアルタリスの元に帰ってきた俺は、自慢げに言ってやった。


「さすがの、集団的ゴブリンストーカー共も、俺の逃げにはついてこれなかったようだな、なあアルタリス」


 だけどとても疲れてもう走る事はできなかった。


「あんた、すごいね。随分走ったんだね、三十分も全力ダッシュしてたよ。まあ、もう動けないみたいだけど」


 現世では有り得ない体捌きだった、異世界に来て実感した、そ木々の間を地面の悪い所を、俺はすごい速さで駆け抜けた。俺は自分の身体能力に喜びを爆発させた


「どんなもんだい! ハッハー!!」


 俺が喜んでると、アルタリスが疑問をふっかけてきた。


「ていうか、このゴブリン達なんでずっと追いかけてきたのたのかしら? 頭悪いのかな?」


「さあねゴブリンは基本的に小さいから頭も、小さいんでしょアルタリス」


 アルタリスは最後までついてきて倒れ伏した、ゴブリン体力選手権一位のゴブリンに毒ナイフを当てて討伐成功。ついでに作戦成功!!

 俺はレベルが3に上がった。スキルポイントも3手に入ったので振り分けた。


 新スキル『バランス』を獲得



「今日は街に戻ったらパーティーだ!」

「いいわね、私おいしいデザートが食べたいわ」









       ―――現在のステータス――――


ーーーーーーーーーーー

リュウタ

レベル3


能力

『超爆速振り向きバックラン』 『ガールボイス収束イアー』


スキル

『パルクール』『バランス』


スキルポイント 0

逃げスキル

ーーーーーーーーーーー


  ――――――――――――――――――――――

アルタリス

レベル不明


能力不明


スキル不明


スキルポイント 不明


所持武器

毒ナイフ

     ―――――――――――――――――――――

「感想、レビュー、ブクマ、評価、待ってます!!」

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