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9話 厄介な雑魚キャラ

 難易度の高いクエストを受ける為には、冒険者の級を上げる必要がある。

 冒険者の級は大きく分けて五段階ある。

 一つ目は『新米冒険者』

 二つ目は『C級冒険者』

 三つ目は『B級冒険者』

 四つ目は『A級冒険者』

 五つ目は『S級冒険者』


 俺達は今、新米冒険者となっている。まずはそれをC級冒険者にするために、ある規定値のクエストをこなす必要がある。


「C級冒険者になるためにはあと、だいたいクエスト2つだな」


「そうと決まれば、はやく受けに生きましょう」


「おっそうだ。スライム討伐はどうだ二人とも、あれはもらえる経験値が高いんだよ」


「スライムか、あたしは苦手だけど、リュウタがやるなら、あたしもやるよ」


「私は別に大丈夫よ。スライムか、ひさびさにかましてやりますか」


 そんなこんなで俺達はスライムのクエストを受注した。


〈クエスト〉

・スライム十体の討伐

 

報酬

・経験値 120



「たしか、スライムがいる地帯は南の沼地だったよな」


 俺はスライムの居場所を二人に確認した。


「そうよ。南の沼地に集団でスライムがいるわよ」


「スライムはとても気持ち悪い感じなの」


 俺はスライムの居場所を確認し行き着く暇もなく、南へ歩いた。


「よし、早速南の沼地へレッツゴー」


 しばらくして街の外に出て、草原を歩いていると遠くに沼地が見え始めた。そして奴らも見え始めた。

 感触はヌルヌルで弾力があり、そして謎の体、謎の動き。

 消化器官も持っており、身近にいながら生態が謎のみんなの人気者。

 沼地についた俺たちはスライムに近づかずに作戦をたてていた。


「リュウタ、マリー、あいつの口からでら消化液に触れたらダメだからねちゃんとよけてね」


「消化液にあたったらやばいのか? 体が溶けるのか?」


「違うわ、そこまで消化能力はないけど……服が消えるの、だからリュウタ絶対守ってよ」


 アルタリスは服が消化されないように俺にたらふく説明してきた。消化液は避けなさい、消化液を私たちから守りなさいとね。


「まあ、今回は大丈夫そうだな。なんせスライムだぜ、あの雑魚キャラの代名詞ことアメーバお化けだぜRPGの最初の方にでるやつなんだぜアルタリスの炎魔法で一撃だな」


「リュウタ、気を抜かないでね」


 マリーやアルタリスにも釘をさされた。だけど俺は妙に自信があった。まだ戦った事がない相手に自信があり、油断していた。


「大丈夫、大丈夫だろ」


「よし、リュウタ、マリー一気に行くよ」


 アルタリスの声と共に俺達はスライムに急襲する。

 アルタリスは炎魔法を出すのに時間がかかる、そこを俺とマリーで足止めする。


「俺が囮になる、その隙にマリー攻撃たのむ」


「わかったよ」


 俺はいつものようにスライムの視線を誘導して自分に向けさせた。まあ、目なんてないからちゃんと誘導出来てるかわからないけど、たぶん誘導できたんだ。そしてスライムの背後からマリーの光速の剣が振られる。風を切る音と共にスライムの野郎は真っ二つになった。スライムは水状になり辺りに散らばって落ちた。


「やっぱり気持ち悪いですね。この水が生き物なんて」


「まあそう言うなよ、これもクエストなんだから」


 そのとき俺はとても嫌な悪寒を感じとった。後ろから物凄い視線を感じた。俺の体はとっさに動いていた、マリーを抱えて十メートル前に飛んだ。

 案の定先まで俺達がいた場所はスライムの消化液で包まれていた。


「あぶねえ、スライムの気配に気づいて一瞬はやく動く事ができた、マリー大丈夫か服は溶かされてないか?」


「うん、ギリギリ大丈夫みたい。あたしは全然消化液に反応できなかったよ」


「気にするな、俺は逃げに特化してる。このくらい察知できるんだ」


 この程度の気配は気づけないと、昨日ドングリ樹海に行った時に俺は死んでいたさ。逃げスキルはただ足の速い能力ではない。

すべての気配を感じ取り、すべての可能性を頭に入れて計算し、最適な逃げ道を探す、これが逃げスキルだ。


 ただ、この怒らせたスライム達は俺にはどうすることもできない。なんせ攻撃力がないからな。だから味方に頼ることしかできない。


「アルタリス、炎魔法の準備は終わったか」


「もうすぐ放てれるよ」


 なんとか時間を稼げれるか、よしあれをやるか。


「スライムの野郎くらいやがれ!! 俺の最強ぱーーんち!!!」


 俺はとても迫力のある声を出して、スライムに思いっきりぱんちをしてやろうとする真似をした。すると、さっきまで攻撃優先のスライム達がなかなか前にでてこれない。俺の脅しが効いたのだ。これで時間稼ぎはできたかな?


「リュウタ、避けて 今から放つから」


「了解だ!」


 俺はアルタリスが炎魔法を放とうとしているのでスライム達を置き去りにして避けた。



――現在のステータス―――――

   ――――――――――――――――――――――

リュウタ


レベル5


能力


『超爆速振り向きバックラン』『ガールボイス収束イアー』


スキル


『パルクール』『バランス』『空中歩行』『視野角強化』

     ――――――――――――――――――――――

アルタリス


レベル不明


能力不明


スキル


『炎魔法』


所持武器


毒ナイフ

     ―――――――――――――――――――


マリー


レベル4


能力


心眼


スキル


精神干渉スキル

     ――――――――――――――――――
















「感想、レビュー、ブクマ、評価、待ってます!!」

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