序章 なんで死んでしまったんだ!
俺の名前はリュウタ、高校生だが学校には行ってない、不登校だ。
リュウタは、学校の呼び出しを無視して新作のゲームを買いに、久々の外出だ。
目当てのゲームを手に入れて満足したリュウタは、軽快な足で家に帰ろうと横断歩道で信号を待っていた。
すると、暴走して法廷速度を超えた車が横断歩道に突っ込んでくる。
この俺リュウタは逃げたのだ、すべて逃げた。学校から逃げた、そしてこの世からも逃げてしまった。
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「いてて、頭を打ったか」
……気がつくと見たこともない世界にきていた。現代とは違う建物、全く進んでいない文明レベル、フィクションの中でしか見たことがないおかしな服装。
「おおーー、異世界にきたぞぉー!!これは確実に異世界転生だ! 俺の直感がそう言ってるぜ。
えーとまずはステータスだ、ステータスはどこだ、
念じるのかな?ステータスオープン!! お、でた!!!」
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リュウタ
レベル1
固有能力
『超爆速振り向きバックラン』『ガールボイス収束イアー』
スキル
スキルポイント 0
逃げ魔法 0ポイント
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空中にステータスが表示された。
やっぱりテンプレどおりのステータス表示だ、不思議な世界だ、どういう仕組みで空中にステータスがでてくるんだよ。
「さあ、スキルはどうだ、転生者だけがもつ最強のスキルはあるかな」
俺はステータスを恐る恐る確認した。
逃げ魔法――――逃げるための能力が獲得できる。極めると、どんな最悪からも逃げることができる。
固有能力――――今持っている自身の特性。(リュウタが生前から持ち越したものもある)
「なんだこのスキルは!! 逃げ魔法なんだそれ!!!
固有能力も意味不明だし、攻撃魔法じゃないのかよ。 ハズレの転生者を引いちまったよ」
ハズレの転生者とは、異世界にきた段階でチートで最強な能力を持ってないものを指す。どうやら俺は単純最強な能力を手にする事はできなかった。
「チート能力で無双して異世界ハーレムしたかったのに」
俺はくよくよ考えても仕方がないので、この世界の情報を仕入れることにした。
―――今俺のいる場所は少し大きな街で、冒険者のたまり場となっている場所だった。
なるほど、この世界では冒険者としてクエスト報酬で生活してる人が多いみたいだ。
そのためにプロの冒険者になるために冒険者ギルドで登録しなくてはいけないようだ。
「ここは街の中心だから、北にある冒険者ギルドにいくぞ!」
俺は街の北にある冒険者ギルドに向かって歩いていった。
「感想、レビュー、ブクマ、評価、待ってます!!」