第二回〜告白
「中原蓮華さん、付き合って下さい!」
え・・・え〜!?
いきなり?て言うかこの人、誰?
多分、一年だと思うけど・・・。
この人、私のことが好き・・・なんだよね・・・。
「ね、付き合ってくれるの!?」
う・・・。
私、こういう押しの強い人って苦手かも・・・
「ちょっと、私まだあんたのこと名前すら知らないし、いきなり声かけてその押しかたってないんじゃない?」
私って無愛想な上にこんな口下手だから、余計怖いって思われるんだよなぁ・・・。
「・・・ごめん。じゃ、自己紹介からっ!
俺は、桜井怜。一年。よろしく!」
「・・・よろしくお願い・・・します。」
「蓮ちゃんて、笑わないって学校中で噂になってて、どんな子かなぁって思って見てみたら、
一目惚れしちゃった!!」
そんなことされても困るんだよな・・・
しかも蓮ちゃんて・・・私のこと?
「あの・・・桜井くん、私はあなたと付き合う気はありません。」
「そっか・・・・・・じぁ、俺が蓮ちゃんを笑わせたら、
付き合ってくれる?」
「ちょっと待ってよ・・・!なにそれ!?」
「キマリね!それじゃまたあした!」
そんな・・・。
完全にあの人のペースにのせられた。
でも、私はもう誰とも付き合う気はないし、
笑う気もない。
私は、二度も大切な人を失いたくないから!!
でも、
桜井怜・・・かぁ。
明日からどんな毎日が待っているのだろうか・・・。