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第一回〜始まり
中原蓮華。
一年間思い続けてやっと思いが通じて付き合う事になった。
でも、初デートの時二人で並んで歩いていたら、
彼だけ車に跳ねられ、死んだ。
私はそれ以来、笑わなくなった。
「あの、中原さん。数学のプリント、集めるんだけど、出してくれる?」
「あ・・・はい、どうぞ。」
高校一年になった今も無愛想であまり話さないため、友達は0。
いつも一人。
まわりは、私が怖いと言っている。
高校にもなると、恋バナとかいろいろ話している人も多い。
そんなとき、かならず思い出す。
あの頃の彼のこと。
そのたびに胸が痛くなる。
高校生活一ヶ月が過ぎた頃、一人の男子が話しかけてきた。
「あの、中原蓮華さん、付き合って下さい!」