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エピローグ

「あー、クッソ、またか!」



 薄暗い部屋に少女の声が響く。

 手にはゲーム機が握られており、画面にはGAMEOVERの文字。



「これもう何回目よ!千回ぐらいしてんじゃない?」



 公式サイトには、何度もやる精神の持ち主か、強運の持ち主だけがクリアできるって書いてあるが……。

 さすがにここまで酷いとは思わなかった。


 口コミもとても荒れている。

 お金を返せだの、ぼったくりだのと言われているし、実際少女もそう思った。



「これもはや乙女ゲームじゃないでしょ!?」



 主人公は今までゲームオーバになった記憶があるのか、やけに病んだ性格になっちゃったし。

 白雪姫のかけらもない作品だ。


 死亡回避ゲームなんて、こっちは求めていないのに。



「運営にクレームつけてやる」



 少女はゲーム機を放り投げると、パソコンを立ち上げメール制作に取り掛かった。

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