アルバム
アルバムを開き過去となった記憶を手繰り寄せる。だが、彼女との記憶に虫食いがある様に所々に穴が空いて曖昧なものとなってしまった。
彼女の時間は止まった。代わりに自分は世間一般の幸せを体験しているのだろう。大人になり泣く事がなくなったと同時に本気で笑うこともなくなった。人との関わりも一線引いた関係を保ち自分の保身を守る事に必死になりながらも家族を守るそんな糸の端を引っ張りあって今にも切れそうな生活の中で、昔付き合っていた彼女が忘れられずにそして彼女に問いかけるのだ。こんな僕はどう見える。そして、会いたい…。帰ってこない返事を何年も待ち続ける僕を笑うのだろうか。
もし、あの世で会えるのであれば、老いてしまった自分をまた愛してはくれないか…ただ、抱きしめるだけでもいい。彼女の体温を匂いを感じさせてくれませんか…。
女性目線の恋愛は書いたことあるが、
男性目線の恋愛は書いたことないと思い書きました。語彙など、まだ無く未熟な作者が書いた未熟な作品です。