2章終了時点 キャラクター紹介 他
コミックでいうところの表紙裏相当のキャラクター紹介です。
なにげにこの回で丁度50話目でもあります!
完全に偶然です。
○コワード
作中主人公の冒険者(仮)。
以前は別の場所で冒険者をしていたが該当地区のギルドを追放され(1章)新天地である『カヘル』を訪れる。新しい環境、新しい境遇の中で今度こそは間違わないようにと意気込みも強くしていたが肝心の冒険者ギルドからは加入を拒否され、半ば亡失としていた所をディガー・ベルツによって拾われる(?)。
その後同人物の運営する私設ギルド『マッドシップ』に迎えられ何とか冒険者として繋ぐ事は出来たのだが、思い描いていた輝かしい未来と現実との差異にやるせなさを感じていた。
……そんな中たまたま知り合ったダウンゼンにより旧坑区への人探しの依頼を受けるのだが――
冒険者としての実力は最下層。精神的に強い訳でもなく何事にも受け身で臆病な部分があるが、そんな自分を変えたいとも思い始めている。
『コワード』という名はギルド加入の際にそう名乗る事を義務付けられた偽名であり本名は別にある。
△クロスボウ
コワードの使用する射出機構付きの弓。木製の台座に交差するように弓が取り付けられ上部から見るとまるで十字のような形に見える。前ギルド所属時に支給された武器であったが一度大破、その後ほぼ造り直しに近い改修が行われた為に外観上は継ぎ接ぎだらけとなっている。
特徴的な点にクロスボウ本体の後部に弓を引く為の巻き取り機が備えられており機械的な補助によって非力な人間でもそれなりに強力な射撃を行う事を可能にしている。
しかしその反面速射性は失われている為、連射は難しい。
……実は姉妹武器も存在するのだが当分の間は出て来る気配すら無し。主人公(弱)より余程頼りになる武器。カシャリ。
○ディガー・ベルツ
コワードを酒場で拾った(拉致した)張本人。宿場『泥船』を運営するかたわら私設ギルド『マッドシップ』を取り仕切っている。
非常に心優しく思いやりもあり情に厚く胸板はもっと厚い、大柄な体躯と非常に濃い顔立ちから繰り出されるつるっパゲ頭のオネエ言葉は聞く者によっては夜も眠らせない恐怖を抱かせスキンシップと称して行われる過剰な接触により人として二度と立ち直れなくなった人間も居るとか居ないとか……最近はその標的がコワードに集中している気もするがそれはあくまでも仲間的な好意の表れなはずである。……多分。
カヘル正式冒険者ギルドに対して疑念を抱く。
○リザリア・ベルツ
ディガー・ベルツの(恐らく)娘。『泥船』で宿場接客員として働きながらも微笑みを忘れない清楚な人。宿場だけでなくギルドの方でも簡単なクエストの発行等を手伝っている。
怒らせると怖いらしい。
○シャラクゼル
カヘル正式冒険者ギルド所属の冒険者。対応クエストランクD。
冒険者稼業で生計を立てながらも比較的常識人である女性。それでも戦う際には激高しやすい部分もあり、自分なりの冒険者としての矜持を持ち合わせている。
使用武器は長剣であり腰から別々の二本を下げる。しかし特に二刀流というわけでも無く基本的に一本ずつを手に取って戦う。この武器がギルドの支給品ではなく誰かからの贈り物だという話しもある。
同じギルド所属のアンナ・ミリアとは一緒にチームを組んでおり、ラド・オルイアに依頼されて旧坑区へと地質調査に向かった。
○アンナ・ミリア
カヘル正式ギルド所属の冒険者の少女。対応クエストランクF。
冒険者としての経験は浅くまだ未熟な若い冒険者。同じギルド所属のシャラクゼルとは一緒にチームを組んでいるが、ミリアからすればそれはただの幸運であったからとしか思っておらず。同じ立ち位置にいる冒険者仲間とは思えていない。
使用武器には剣と盾を持ち……きっと、オーソドックスで堅実な戦い方をするはず。
シャラクゼルと共にラド・オルイアの依頼を受けて旧坑区へと向かった。
○ラド・オルイア
王立地質研究所所属の男性。白色のコートを愛用し笑顔が爽やか。常日頃からとても落ち着きがあり無欲かつ献身的。世界の平和を本気で願っているような善人であり日課の奉仕活動は毎日欠かす事がない。他人を傷付けるような人間なんて理解すら出来ないといつも思っている。
子供大好き!
※尚上記は全てオルイア本人の自己申告によるものである。
○ダウンゼン・コリノ
カヘルの街の守衛をしている青年。糸のように細い目をしており普段は街の出入りを管理する外門に勤めている。カヘルに訪れたコワードが最初に出会った人物であり、その縁によりクエストを依頼される事となる。
親しい友人に冒険者が1人いるのだが、最近見掛けていない事を不安に思っている。
○ゴート・メイスン
カヘル正式冒険者ギルド所属の冒険者。24歳。男。ランクE。使用武器に短剣。小物好き。料理が得意。大酒飲み。
○店主
カヘルの街の路地裏で料理店を営む男性。恰幅のよい体型をしており既に立派な大人であるが思い込みの激しい部分がある。
特に頑張っている若者というものが好きであり、そんな彼らを見守りながらオレも年をとったなぁと感慨にふける事が人生の娯楽。
最近頭部が薄くなってきた。
○ラッセル
店主のお店の従業員、物静かな青年。
□大ムカデ(正式名称不明)
体全体を堅牢な甲殻で覆い節ばった無数の脚を持つムカデそのものの姿をしたモンスター。その体躯は見上げる程に大きく砂塵であれば潜行する能力を持つ。
堅牢な甲殻は非常に強力で剣や矢などを容易に弾き返し、砂中潜行時などには『目』と『口』を完全に閉じる事が出来る。全身が黒く染まったその姿はまるで動く城塞のようにも目に映る。
巨体である反面知性はそれ程高くなく攻撃方法も単純な噛み付きや体当たり程度しかないのだがその巨体さゆえにそれだけで十分な脅威となる。
他に同じ個体が発見されていない為対応クエストランクは不明。牙には毒も含まれている。
○私設ギルド
個人経営によって運用される冒険者ギルドの総称。
本来であれば各都市部に設置されている正規冒険者ギルドによってのみモンスターのクエストは発行されるのだが、それだけではどうしても穴が生まれてしまい、緊急事態への対策や何かしらの理由によってあぶれたクエストであれば私設ギルドによる対応が許されている。
しかし原則として対人使用禁止としている冒険者装備の関係もあり規制が厳しく、オーナーとなる人物が絶対に信用出来る人間でない限り設置の許可すらも下りない。
例え許可されたとしても本来の正式ギルドとは明確に格差がありクエストのブッキングも許されない。結果、非常に小規模な団体となり地味な活動がほとんどとなっている。
○石工都市カヘル
正式名称『第三辺境都市カヘル』。地方開発を目的とした辺境都市の1つであり、周辺鉱山からの潤沢な鉱石採掘を目指した鉱山ありきの街。成立当時は有り余る程の豊富な採石量を誇っていたが近年に入り減少の傾向が見られている。現在採掘が行われているのは主に北部の第二~第四鉱山であり南部の第一鉱山(別名【旧坑区】)は正式な枯渇が発表され鉱山入口も閉鎖されている。
街の特徴は鉱石採取のみならず、別名でもある『石工都市』が示す通り鉱石細工の職人達が多く暮らしている。彼らは互いに商売敵でもあり切磋琢磨影響し合いながら技術を磨いて来た。……そんな職人らが調子に乗って作り上げた物が街を覆う見事な外壁であり今ではカヘルの名物の1つである。
しかしそもそも、誰かに攻め込まれている訳でもないのになんでそんなもの造ったの、バカなの、と批判する声も多く賛否両論がある。
――だってそこに鉱石があったか(ry
この先、更に(裏)設定。
詳しく目にせず読み飛ばし程度が一番です。
●真なるエターナルゴールデンヒロイン『金貨さん』
2章中盤になって明らかになった作品第一ヒロインである金貨さん。そのあり余りヒロイン力は以下に示す通りである。
1.コワードに迫る凶刃からその身を呈してまで彼を庇った金貨さん。
チャリン(勇ましい音)
「き、きんかあああああああ」
2.何とか九死に一生を得たコワード、しかしその結果亀裂の底へと落下する事になり、そんな彼の目の前に哀れに砕けた金貨さんの姿があった。
チャリン(弱々しく、しかし自らを誇るような音)
「き、きんかああああああ」
3.更に再び相対した凶刃の主と主人公。そんな彼の目の前に敵の手から転がり落ちた無残な姿へと変わり果てた金貨さんの姿が目に映った。
チャリン(力になれなくてごめんなさいと言っている)
「き、きんかああああああ」
……いずれ何かの間違いにより謎の擬人化魔法でも実装された際にはコワードと金貨さんのめくるめくラブロマンが展開されるに違いない。
更にクロスボウ乱入による三角関係が始まり人外待ったなしとなる事は疑いようもない。
●オーバー『モンスター』・コワード(モンスターが出るとは言っていない)
消費者庁の介入により食品産地の記入すら義務化されつつある昨今、題名詐欺と言われかねない一大事が判明する。
50話書いて登場したモンスターは2体。ディガーを入れてたったの3体。
2章ラスボスに関して言えばモンスターの登場すら差し置いて鉄の扉に全部持って行かれる始末となった。
……3章からはきっと雑魚モンスターとか出てくるはず。多分そのはずです。
ここまで読んでいただき感謝感激ですと後書きを利用しての謝辞を。
予定よりずっと遅くなってしまったので早く3章も書いていきたいと思います。
キャ、キャラクター案とかも募集していますので何かあれば教えていた(略