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16 行き止まり


 煙る視界に腕を引く掴んだミリアの身体を手繰り寄せて胸に抱けば目前に迫る黒い口。

「くっ!」

 横薙ぎに振るった剣の刃と迫り来る甲殻とが重なり合い火花を散らしてすれ違う、そのままで質量を持ちそうな程の厚い風に途切れるが横合いを過ぎ行くと跳ね除けられる衝撃によって私は後ろに飛び退り、モンスターの頭は大きな音を立てて砂中へと没する。

「ぐ……ハ、ははッ」

 腕から伝わる鈍い痺れ、応急処置のみを施した傷跡が捲れて赤色の血が滲み出し私の身体は大きく傾いた。出血に伴い染み込む痛みに一瞬だけ表情は歪んだが腕の中の重みに頬を上げると笑みを取り戻す……私は間に合ったのだ。


『あちらの子もすぐにでも送って差し上げますから、どうぞお先に』


 ギ


 短い金属の擦れ合いに爆ぜた砂から小粒の石が落下して身体を打ち、吹き抜けた風によって砂煙が払われると視界が開く。

「間に、合った」

 言葉と共に僅かであるが反応のある身じろぎに崩した笑みをすぐに切り替えると一振り振るった剣を鞘へと戻し砂地の蹴ると走り出す。……私自身万全とはいえない状態に身体を覆う痺れと弛緩は未だ色濃く残っていた。普段であれば全速で駆け抜けられるはずの足も思うように前へは進まず歯切れの悪い速度で景色は流れて行く。

「シャラ、さ…!」

「いいからっ!静かにミリア!」

 腕の中から聞こえてくる言葉に私は短い言葉を以って答える。力無く四肢をだらけさせたミリアも恐らく私と同様に思えた、浮かべた表情は必死そうで何かを伝えたいと口は開くが漏れてくるのは上擦ったか細い声だけだらりと下がる足は走るどころか自力で立てるかどうかも怪しい。

 ……ある意味言葉通りに、ミリアを襲ったであろう男を想うと胸が熱く燃え滾るような思いだった。緑色の短剣の鋭い刃が今は腕の中にある少女の肌を切り裂いたのかと思うと言葉に出来ない程やるせなく、ちらりと目をやってミリアの全身を見れば肩口の辺りで切り裂かれた跡……しかし、不思議な事にそこには治療を施したかのようなきつく止められた当て布の姿が見える。


「シャラさ…!カレっ」

「彼?」


 不自由に口を開くミリアの言葉に走りながら私は視線を上げる。砂の晴れ見渡せた視界に写るのは巨体なモンスターの黒い影とモンスターを挟んで反対側で地に伏せて転がる状態から立ち上がろうとしている人間の姿が目に写った。……全体的に小柄な姿に土汚れた顔から見上げる視線は一瞬目を見開き、砂を蹴り勢いよく立ち上がりながら何かを手に取り掲げた。……その何かの正体が分かった時私の中に戦慄が走る。少年と見える人影が手にしていたのは弓のように見える凶器でありそれを持ったままにこちらを覗いた。……私は察した、腕の中のミリアは私に危機を報せようと声を上げたのだと。


「クソッ」

 毒づき舌打ちを打つが状況は余りによくなかった。今この場に居るという事は……あまりそうとは見えずとも少年はあの男の仲間なのか。胸中を駆ける嫌な想定に片手の指先だけを鞘に伸ばし息を吐く。すぐ傍にモンスターが居て動けないミリアも抱え込んだこの状況で射撃武器を持つ敵などと……それに私は剣士だ、近付いて斬る事しか能のない私にとって今この時に離れた位置から一方的に攻撃出来る射撃武器は間違いなく一番の脅威となった。

「ッ」

 迂回して走るコースを大きく反れ、狙いを付ける狙撃主の照準から外れるべく横に動く。……あくまでも希望的観測を含めれば一発の射出の失敗があればその隙に距離を詰める事は出来、次の矢を準備するよりも先に駆け寄り擦れ違い様に斬る事は可能に見えた。


 強く目を向けた事が幸いか不幸か狙撃主である少年と目が合った。真っ直ぐにこちらを見て何かを理解したような強い眼差しに私は心の底に残った微かな甘さを捨ててミリアとそれ程年の変わらない見た目の少年を刃で斬る事を覚悟する。その瞬間地面が大きく跳ね砂地に没していたモンスターが大きく揺れて顔を引き抜いた、空を隠す黒い影に巨大な身体は壁にぶつかり身に纏った砂塵を振り落とすと伝わる振動が通路を揺らす。


「ッ、しまっ!」


 ……踏み出した足の先で地面の砂が崩れた事を感じて私はバランスが崩す。モンスターの屹立に合わせて震えた大地が小山となった砂地を崩壊させてその流れに巻き込まれた私は大きく横へ流れ傾き掛けた……振り下ろした後ろ足を地面に突き立て崩れ落ちる事こそは防いだがそんな姿は狙いを付ける『狙撃者』にとっては格好の的に他ならない。


「このっ」


 額を流れる汗を感じ視線の先で少年の腕が跳ね上がる。構えた弓に番えられた矢の先端が持ち上がりこちらを睨むと指先で引き金へと手を掛けた。砂に汚れたその視線が果たして私を狙っているのかミリアを狙っているのか分からず私は咄嗟に両腕を交わしミリアを全身で抱えると自分自身の身体を前へと押し出して盾となるべく彼女を庇った。

 ……せめて万全の状態であれば、痺れがなく疲れも無く、そうすれば。悔恨を挟まずにはいられない中、引き金は引かれ弓を支える台座から機械的な動作音が響くと弦が跳ね矢は射出される。風を切り迫る凶器の到達に私は歯を噛み締めて来たるべき衝撃と痛みに備えて待つが、衝突に響く甲高い音色は私達ではなく全く別の場所で起こる。


 ギ チチチチチ

「逃げろ!」


 こだまする少年の声に放たれた矢は黒きモンスターの甲殻に当たり硬さに跳ね除けらると宙を舞う。空に向かって伸びていたモンスターの頭は周囲に響く摩擦音と共に上下に二つに割れると中から粘液に包まれた牙を光らせて露出した。

 視線の先で矢筒から新たな矢を取り出す少年は弓の狙いを大きく上げてモンスターの頭に狙いを付けると矢を番え引き絞る。


「――ダメ!」


 ……擦れた声が上がったのは私の口からではなく震えるミリアの唇から。凶器を手に持ちモンスターの姿を狙う少年を見て開かれた口から擦れた声が伸びる。

 巨体のモンスターにとっては恐らく狙ってやった事ではないのだろう、頭を振り方向転換をした瞬間に地面に投げ出されていた長い尾は地面を打って跳ね少年の姿を捉えると風を切る轟音を上げて迫った。



 一瞬迸った鈍い音と共に黒い大波に飲み込まれたような少年の身体は通路の中央から端の壁まで向かって勢いよく飛び上がり。地面に接触すると高い砂埃を上げ沈黙した。


「いやあぁああー!」

「ク!」


 胸の中で額を押し付けながら首を振る感触にか細い叫び声が耳を打つ。

 私は自身の間違いに今更になって気付いた。オルイアの仲間であるはずがない、巨大なモンスターに比べて玩具ように小さな姿で立ち向かった少年はきっとミリアにとって彼女を守り続けた戦士だったのだろう。

 飛ばされた少年以上に悲鳴を上げるミリアに私は自身の考え違いを恥じて、駆ける。剣の柄に向かっていた指先はとうに離れ飛び出された少年の後を追って立ち込める砂煙を腕で払い除けた。……次第にクリアとなっていく視界の中に少年の、地面の上に仰向けに倒れた姿が目に入った。


 湧き上がる焦燥に私は倒れた少年に駆け寄ると身体を揺すりながら声を掛ける、腕に抱えたミリアからも同様に震える指先が少年の胸元に触れると小さく揺すった。


「おいっ、おい!しっかりするんだ!おい!」

「―――――」

 強く掛ける言葉とは裏腹に揺すった身体からは反応がなく、抱えた腕の中でミリアが暴れた。ろくに動けないはずの腕を振るい少年の胸を叩く姿に声にならない声が不協和音を漏らす壊れた楽器のように辺りに響く。


ギ ギギチギチ

「ク!」


 響く声へと反応したように不鮮明なモンスターの金切声も響き渡り見上げてみれば口を開き居並ぶ牙でこちらを見据えるモンスターの姿。

「……」

 揺り動かして見ても少年に動く気配はなく、ミリアは彼の手を取って離れない。


 私は迷い、決断を迫られる。


 今すべき事を考えとてもではないがミリアだけで手一杯の私に少年までも運ぶ力は残されていない。……ならば彼だけを置き去りにしてもミリアと私だけでも逃げ出す事が聡明な考えに思えるが、そうすべきだと訴える冷静な頭を振り切って腰に差す剣の柄へと指を伸ばす。


「出来るはずない」


 『見捨てる』という選択肢は彼と暴れるミリアとを見て私の中から消え去った。何よりも動けない少年をこのままにし自分達だけが逃れるという事が冒険者として、いやそれ以上に1人の人間としてとてつもなく恥ずかしい事に思えた。


「……やるしかないか」


 迫るモンスターを見上げ剣の柄に指を掛けると私は決意する。例え刺し違えてでもモンスターを相手に時間を稼ぎ、その間に何とか彼が起きてくミリアを連れてくれれば……。



「ふふ」

 名前も知らない誰かに過剰な期待を寄せてしまっている自分自身を密かに笑い、せめてミリアと少年だけでもと壁際に追いやろうと足を向けると……その瞬間、私はすぐ傍の石壁を見つめ一瞬凍り付いた。


「……これ、は」


 振り向いた壁の黒き影に覆われた一部に縦に伸びる大きな亀裂が走っていた。陰に紛れて見えにくかったが亀裂の内側は人1人が歩いて通れそうな程に幅が広く底を見せない黒からは底冷えするような冷気が流れ込んでくる。


 ギ キキキキキ


 咆哮に振り向く、巨体にゆっくりと迫るモンスターの姿はすぐそこまで来ており。私は見上げるモンスターと黒い壁の亀裂とを交互に見て……やがて意を決すると2人の身体を掴んで走り出す。


「一か八かだ!」


 私にミリアに少年、ついで少年の握ったままであった弓とが亀裂へと向けて飛び込むとほぼ同時に強い衝撃が辺りを揺らし壁と壁との隙間の中に甲高い咆哮が何度も跳ね返りながらこだましていった




――――――――――。




 ――――ポタリ。


 …………。


 ―――ポタ。


 っ


 ……何か、冷たいモノが触れた気がして瞼を動かす。

背中に当たるゴツゴツとした硬い感触にゆっくりと開いていった視界に写ったのは真っ暗な黒の世界。……一瞬あの世か何かと勘違いするがそれにしては身体中に響く痛みが容赦なくて、天国にしては余りにもなサービスの悪さに口も辟易する。


「ッ、こ、ここ……?」

 漏れ出た息に冷たさの気配を追って指を伸ばすと手に触れる柔らかく湿った布地。やや視界に被るように掛けられた濡れ布を邪魔に思って指でどかすと、手にした端から零れ落ちる小さな水滴が雫となって地面で跳ねた。

「なんだ、こ……」

「――!」

「づっ、ボへぇっ」

 周囲の暗さに少しずつ慣れ始めると急に何かが圧し掛かってくる強い衝撃。胸は潰され首は前後に揺れ、硬い地面を後頭部が叩くと目の中にチカチカと瞬く真白い星が光りせっかく覚醒し掛けた意識が再び薄れかかる。…い、意識を強くして何とか保った。


「よかっ――よかっ――!」

「ハ?…ハ!?ガッ」


 その後も圧し掛かり身体を揺らす衝撃はしばらく止まずに痛さと訳の分からなさに何度か視界が明滅する。やがて揺する勢いは衰えて、代わりに新しく耳に聞こえるぐじゅぐじゅとしたくぐもった水の音。

 震えながら伸ばす指先で触れたのは何かサラサラとした指触りで、次第に暗闇に目が慣れ始めると自身を真っ直ぐに見つめる二つの瞳と誰かの顔の横に指を伸ばした自分の指先が目に写る。


「――よかった!本当によか、った」

「……は?ちょ、ちょっと!?」


 黒に浮かび上がり目に見えた人の顔が最初は誰だか分からなかった。そのままされるがままに少しして、次第に意識もしっかりしてくると自身の胸に寄り掛かって涙目にこちらを見上げる少女の姿に少しずつ見当が付いて来る。しかしあくまでも見当というだけだ、自分の記憶がおかしくなければ目に見えた少女の顔は土に汚れた顔であり、懸命に視線を注ぎ込む目の前の誰かとは全く違うはず。少し日焼けした健康的な肌に大きな瞳から次々に零れる涙の色が何だか非常に心地が悪く自分が何か悪い事でもしたような錯覚に捉われてしまうので、必死に目を反らし続けた。


「えと、アンタ……いや、あの……貴方?」


 うまく続かない言葉に。少女の反応を期待するが……まるで死後の墓場から蘇った両親でも前にした様によく分からない言葉で泣き続けている彼女に意思の疎通は難しそうだった。

「……ぅ」

 困る……というか本当に困る。余り慣れてない同世代の少女の真っ直ぐな視線――ディガーなどとは断じて違う視線に何かこの場に居ずらい思いでいると別方向のそばから聞いた事の無い声が降る。目を向けた暗い影の中に、輪郭程度しか分からなかったがよく通る高めの言葉は恐らく女性のものであり、近くで見られていたという気恥ずかしさから少女の身体を押し退けると身体を起こす。


「起きた?」

「あ!?は、いえ……ッ!」

「……まだ痛むみたいね」


 凛とした言葉の通りに、少女ごと身体を起こすと途端に走る胸の底からの鈍い痛み……おそるおそると伸ばす指先で触れると胸の下の骨からの痛みに震えが走り、息苦しさをごまかして吐き出す咳に合わせてジンジンと身体の奥から音が響く。

「ケホッ、ツ、ぐ!」

 上半身を起こした自分に一緒に持ち上がった少女は慌てた様子で近寄ろうとするが、傍に迫るその動きを腕で制すると後ずさり背中に当たる壁に体重を預ける。


「応急処置はしたけどあくまで痛み止め程度よ、今すぐどうという事はないだろうけど無理しない方がいいわ」

「ハ?……はァ?……ぁ」


 耳に聞こえた処置という言葉によく見下ろせば装備の下から顔を出す白い包帯に少しヒンヤリとした感触。……何か軟膏でも塗り付けてあるのか、痛みは引かないままだが熱くなった患部に包帯の冷たさが少しだけ心地良い。

 そこまで考えが至り、ある可能性に思い付くとそれは輝かしい救いの光となって頭の中を走った。周囲の薄暗い風景に誰だか知らない女性の言葉、それに汚れを落とし綺麗になった少女の顔とを順番に巡り安堵と共に深く息を吐くと両肩が少しだけ下がった。


「ハ、はは、助かった……助かったか!?よかった、はは、よかった!はははは」


 機嫌よく曲がる口に零れる笑いで周りを見るが、響くのは自身の笑い声だけで周りからの反応はなかった。

「は?」

 少し不思議に思いよく通る声の女性の方に目を向けると、少しだけ躊躇ったような仕草に小さな溜息が続く。


「……残念だけど」


 喜びに笑う自分とは対照的な低い言葉に地面を揺るがす衝撃が影の中を渡り見上げる天上からパラパラと何かの粉が零れた。

 手を伸ばし零れた粉を取ってみるとそれは砕けた石の欠片だ。


「今はまだ十分に危険な状況よ」


ギ キチキチキチキチ


「……な」


 ……聞きたくなかった咆哮に暗闇に光が差し込んだ。縦に長い三角形の切れ目から入口を覆っていた黒い壁が横に『動く』と同時に差しこまれる砂塵を孕んだ埃っぽい空気に光、同時に入り込む鋭い牙が岩壁を噛み粘液に光る刃を覗かせる。


「しつこい!」


 短い言葉と共に走り出すのは凛とした言葉を響かせていた影。……声から感じた印象と同様にスラリと伸びた体躯が地面を駆け金糸の髪は差し込む光に眩しい、強い意志を感じるその横顔に――頭に走るざわめきと共に一瞬だけ妙な既視感が溢れた――要所を固める銀色の鎧姿に手にした剣が振るわれ穴への侵入者であるモンスターの牙と正面から撃ち合う、甲高い激突音を響かせる剣戟に自然と身体は後ろに下がり数歩も行かないうちに後退は壁に止められる。


 光に浮かび上がった周りを見てみればそこは硬い岩肌に囲まれた細い通路であり先に進むにつれて先細りしていく奥行きは数メートルと行かずに完全に岩に挟まれて道を失っている。

 唯一の出入り口である亀裂から繰り広げられる牙と女性剣士との剣戟に頬を嫌な汗が伝う。……袋小路なのだ。高く響くモンスターの咆哮は狭い穴倉の壁に反射して尚一層音量を高め響き渡った。

 何故自分がこんな所に居るのか、どうしてこうなったのかうまく回らない頭が理由を教えてはくれない。


 ギ キキキキキ


「うっ…」

 静かにそっと伸ばされた細い指先が自身の装備の袖を掴み微かな震えを伝わらせた、指の先へと目を向ければそこに居るのは小さな少女で、不安気に見つめて触れてくる指先を自分は掴み返すことが出来なかった。

 自分自身さえも震えてしまっている手で握り返し、その事を悟られるのが怖くてどうする事も出来ず。


 ギギギギギギ


 響く擦過音に細やかな土の破片が天井から落ちる中、自分達は逃げ場のない行き止まりに追い込まれていた。




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