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ぼっちな俺の日常は、悲しい。

高校2年初日から誰とも会話できないぼっち―――俺。猫と遊んでいると誰かが俺を観察していた?

毎日の日常がトラウマな俺、このままやっていけるのか!?

なぜか俺に『ぼっち希望』の弟子ができました。第2話!


「俺の日常か悲しくなんか!・・・・・・・・ものすごく悲しいです。」

 

「・・・・2年4組か。」


 生徒玄関のドアに貼り出されている、クラス分けを確認し『わぁんっ、クラス離れちゃったよぉ~』『え?まじで?一緒?やったぁ♪』などどいう騒ぎ声をあとに、自分のクラスへ向かう。

 ――――クラス分け。

 それは多くの人にとって、とても重要な行事だろう。そう、『ぼっち以外』はな。

 クラス分けが書かれている紙の周りには、多くの人だかりができる。約20分も。どうしてクラス分けを見るだけでそんなに時間が、かかるのだ?どうしてそいつらは自分のクラス分けだけを見ればいいものを、なぜ他の人のまで見るのだ?理解できない。

 そんな嫌味を考えながら、自分の教室までたどり着く。この光叶園高校(こうきょうえんこうこう)は4階建ての2校舎制である。第一校舎は、普通に授業用の校舎である。4階には特別教室や音楽室、美術室、コンピューター室などがある。3階は1年生。2階は2年生。3階は3年生。という風になっている。一学年6クラス制になっていて、全校で約600人くらいである。第二校舎は、部活動専用の校舎である。第二校舎は、第一校舎の約半分の大きさであるがけっこうの大きさである。部活動は軽く50は超えている。

 まぁ俺には部活とか、全然関係ないんだけどな。

 

 自分の席は真ん中の一番後ろから、2番目だった。俺の名前の頭文字は『ふ』なので、いつも丁度真ん中にくるのだ。この学校は男女関係なくあいうえお順なので前後が男子の確立は少ない。うるさい女子よりは男子のほうがましなので、俺にとっては悲しいことである。

 よかったことに前の席は「比奈多虹介(ひなたこうすけ)」という、(1年のときに同じクラスだった)男子なのでよかった。しかし問題は後ろだ。


――――――穂稀鞠斗(ほまれまりと)


男だか女だか分からない。てかその前に漢字が読めない。

これでもし、そいつが『ギャル気取りの金髪の女子の権限を握っている王女』だったら、どうしよう・・・・。まぁでも、どうせ関わらないしいいか。


 特にやる事のない俺は席について読書を始めた。

 読書というのはいいものだ。本心は『は?なにこれ?意味わかんねー』などと思っていても、はたからは『わぁ、古ヶ岡君って頭いいんだね。』などと好印象を与える事に気がついた。前にたまたま夏目なんとかやらを読んでいたら、「ほー、古ヶ岡君って意外と真面目なんだね。」と、女子に話しかけられた。まぁ、それが最初で最後の会話だったのは気にしないでおこう。まぁつまり、あれだ!文学少女ならぬ『文学少年』である。少年って歳でもないけど。

 ついでに、今読んでる本は『病んだ心の癒し方』という、病んだ人を救うためのカウンセラーのアドバイスなどが書かれている、心理的な本である。この本は中学校の時、卒業式に担任の先生がくれた本である。そのときは本にあんまり関心がなかったので、放置しておいたが最近発見して読み始めた。・・・・・・・どうして先生は俺にこの本をくれたのだ?別に俺が病んでるように見えたからじゃないよな?そうですよね。信じていいんですよね、谷ノ杉先生?

 読む気もなくなり、本をかばんにしまうと多くの生徒たちが急いで教室に入ってきた。さっきまでほとんどうまってなかった机がいっきにうまった。

 俺の後ろの席以外は。

 先生が教室に入ってきて、高2初のホームルームが始まった。どういうことか担任は1年の時に担任だった先生だった。まぁ多分あっちは覚えてないだろうけど。

 ホームルームが終了し委員会やを決める時間になった。みんな面倒臭そうな委員会があると、『あ、俺部活あって忙しいからパスで。』などど部活のせいにし、結局は部活のやってない俺―――『ぼっち』のところへ回ってくるのだ。それに自分が選んでもない委員会が必然的に決まるのだ。つまり『好きな係りを選べ。』は『ぼっちはなにも選べない。』と、いうことになる。

 まぁそんな感じの流れで俺は『図書委員』になってしまった。図書委員といっても、放課後に図書室の受付をするだけなのでまだましだった。図書室は放課後にしか開かないので、多くの生徒は部活に行ってしまい特に来る人はいない。受験生も部活を引退したらすぐに下校することが校則になっているので、本当は図書委員なんていなくてもいいくらいなのだ。

 委員会が決まり、他の決め事などもすべて終わった。高2初日はこれで終了し、解散となった。

 学校のほとんどの人が部活をやっているので、みんなはさっさと部活へ行ってしまった。


「はぁ・・・・もう12時30分か。」


 時計を確認し、ため息をつく。本当はすぐ帰るのだが、今日はなぜか母親がお弁当を作ってくれたため食べて帰らなくてはいけないのだ。運動をしていないせいか、だるい体をおこしてかばんを持ち、教室をでる。いつもの場所にいくのだ。

 廊下に出るとたくさんの生徒たちが、俺の横をばたばたと走っていった。しかも2人以上でだ。1人でいる人なんかいない。


「ちっ・・・・人間はなんで群がるのが好きなんだ。」

舌打ちをしながら独り言を呟いた。別にうらやましいわけないんだからな!


横切るやつ全員を敵意し、いつもの場所にたどり着いた。

「今日のいたのか。」

 微笑みながら話しかける、


 「・・・・・にゃー」


 ――――――猫に。


 猫の名前は『しらたろう』だ。俺がこの学校に入学してすぐの頃、この場所でお弁当を食べていたら、こいつがやってきてなぜか肉じゃがにはいっていた白滝をとったので、『しらたろう』。・・・・・・・・・・・・・ネーミングセンスないとか言うな!これでも1日中悩んで決めたんだぞ!


 俺の足元によってきたしらたろうを持ち上げ、ベンチの上におく。そしてお弁当を開いて魚をしらたろうの前に置いた。


 「うまいか?」

 「にゃー」


 これが俺の学校での会話で一番多い会話だ。話す相手はしらたろうしかいない。あとは先生くらいだ。

 魚を食べ終え、満腹そうなしらたろうをなでる。


 その時だった。


 「ふむ、猫と食事・・・・・・うむ。」


 ふと、おとなしげな声が俺の耳をよぎった。


 「誰だ!」


 勢いよく振り返る。しかしもうそこには、あとも影もなにもなかった。


 「ちっ・・・・ぬかったか。」

 俺は舌打ちをしてベンチに座りなおす。

 あれは誰だったんだ?てか、どうして俺の事を?はっ!もしかして好意を寄せてる!?・・・・・こんなことを考える自分がバカバカしい。考えていいのは小学生までだ。

 

 「しかし・・・・・。」


 俺は怪訝そうな顔をして腕を組む。

 なぜだ、どうして俺を観察していたんだ?あれか?中学生の時のあれなのか?

 中2の時、俺が1人でいるところを観察させられ影で『うわー、あいつまじで1人でやってるよ。』『ははっありえなーい。写メとっとこーっと。』みたいなことなのか?本気でその日のあと、1週間くらい学校さぼったぞ?


 「はぁ、しらたろうどうしたらいいか?」


 ため息をつきながらしらたろうに問いかける。


 「にゃー」


 しかしいつも返ってくる答えは同じだ。



 俺は自然に口から出したら負けの言葉がこぼれた。




 「友達・・・・・・・ほしいな。」


閲覧ありがとうございました!


是非是非次話もみていただければうれしいです!


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