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■第167話:百鬼夜行のDDoS攻撃(前編)! ……えっ、練り歩く前に「旧規格の強制同期」と「ファームウェアの非互換性」の説教ですか?

いつもお読みいただき、ありがとうございます!

それでは、本編をお楽しみください!


【場所:天界・管理室】

「……来たか。我が神殿の完璧なゼロトラスト・ネットワークすらも震え上がる、特大のトラフィック・スパイク(異常通信)が……!」


神ドラマスは、メインモニターに表示された王都周辺の「真っ赤なハザードマップ」を前に、ゴクリと唾を飲み込んだ。


「妖怪の総大将、ぬらりひょん! 奴が数千、数万の妖怪ボットを強制同期させ、王都のコアシステムを一気に押し潰す史上最悪のDDoS攻撃……『百鬼夜行』を仕掛けてきたのだ! さあヒナタ、この絶望的な物量と管理者権限の暴走に、どう立ち向かう!?」


【場所:人間界・王都の正門前】

深夜の王都。月は黒い雲に覆われ、街灯の光すら届かない真の闇の中、地鳴りのような不気味な足音と妖気が迫っていた。


「ゆ、勇者殿ォォッ!! 王都の正面に、凄まじい数の妖怪の群れが……!!」


宰相セバスチャンが、防壁の上から震える声で叫んだ。


『……練り歩け。魑魅魍魎のボットたちよ。この王都のセキュリティ(門)を物理的に食いつぶし、我ら妖怪のレガシーな夜を取り戻すのだ……』


群れの最後尾で、豪奢な神輿に乗った後頭部の長い老人――総大将ぬらりひょんが、キセルを吹かしながら「強制同期のブロードキャスト・コマンド(妖気)」を全方位に送信し続けている。


そのコマンドを受信した数多の野生妖怪たちは、自我を失い、完全に制御されたボットネットの一部として、王都の防壁へ次々と突撃(パケット送信)を開始した。


「ひぃぃッ! 防壁が持ちませんぞ!! ……ああっ! あれはかつて出会った妖怪たち!? 彼らまで総大将に操られて……いや、様子がおかしいですぞ!?」


王都の防壁の最前線。そこには、ぬらりひょんの「強制同期コマンド」を浴びながらも、一切のダメージを受けずに平然と立ち尽くす者たちがいた。


艶消しマットブラックの防弾障子を構えた『目目連』。

シニア用スロープから優雅に降りてくる、ホルモン値が完璧な『猫又』。

そして、スマート・ハイヤーとして完璧な車内UXを誇る『朧車』である。


『……チッ。なぜ貴様ら(エラー個体)は動かん。我が特権ID(総大将の妖気)による強制アクセスだぞ。さっさと群れ(ボットネット)に加わらんか』


ぬらりひょんが不快げにキセルを鳴らし、さらに強力なコマンドを送信した。


しかし、彼らは全く動じない。


『ギロリ!(アクセス拒否。当機は最新のエッジAIにより保護されています。未承認のレガシー・コマンドはすべてファイアウォールで破棄します)』


目目連が、防弾ポリカーボネートの奥で無数の眼球(匿名化処理済み)を瞬かせた。


『ニャァ〜ン(総大将の命令? 古いOSのマルウェアなんて、この最新の特別療法食と完璧なヘルスケア環境(iOS)には全く互換性がないニャン)』


猫又は、艶消しマットの爪とぎで余裕のストレッチをしている。


『ガタゴト!(当モビリティは、完全なエンドツーエンド暗号化による予約システムでのみ稼働します! アナログな強制徴用などお断りです!)』


朧車は、傘ホルダーを揺らしながらビシッとクラクションを鳴らした。

そう、彼らは「奇跡の力」や「人間への恩義」といったご都合主義で抵抗しているのではない。ヒナタの手によって最新のマットブラック・ガジェットを与えられ、ハードウェア構造とOS(内部論理)が最先端のセキュアな環境へと完全にアップデートされていたため、総大将の「古い規格のマルウェア(呪い)」が物理的・論理的に全く通用しない(互換性エラーを吐く)のである。


「みんな、完璧なファイアウォールの稼働、素晴らしい品質保証(QA)です!!」


王都の正門が開き、艶消しマットブラックのタクティカル・ジャケットに身を包んだヒナタが、四次元リュックを背負って颯爽と姿を現した。


その耳には『AirPods Pro』が装着され、ノイズキャンセリングによって妖怪たちの不気味な咆哮ノイズを完全にシャットアウトしている。


『……ほう。貴様が、我が配下たちのソースコード(設定)を勝手に書き換え、レガシーシステムを破壊して回っているという小僧か』


ぬらりひょんが、キセルをこちらに向けた。


『我が百鬼夜行のトラフィック(物量)は無限。貴様のその小賢しいデバイスごと、物理的にクラッシュさせてくれるわ』

「ちょっと待って!!!」


ヒナタは、AirPods Pro をタップして『My Revolution(渡辺美里)』のアップテンポなビートを再生しながら、鬼の形相でぬらりひょんをビシッと指差した。


「あなた!! 末端のデバイス(野生の妖怪)の脆弱性を突いて無差別にボット化し、マスターノード(総大将)から一斉にスパムパケットを送りつけてシステムをダウンさせようとするなんて、典型的な『DDoS攻撃の首謀者サイバーテロリスト』じゃないですか!! しかも、私のクライアント(アップデート済みの妖怪たち)にまで旧式のマルウェアを強要するなんて、後方互換性バックワード・コンパチビリティの概念もセキュリティ・モラルも完全に欠如しています!!」


ヒナタは四次元リュックから、「光を反射しない艶消しマットブラック仕上げの、軍用グレード『超広帯域・電波妨害ジャミングエミッター』」と、「最新型 iPhone 17 Pro Max(ネットワーク解析用)」を取り出した。


「古いOSで威張り散らすだけのレガシーな管理者(総大将)には、最新の iOS エコシステムが構築する『ゼロトラスト・アーキテクチャ』の圧倒的な処理能力を見せつけてやります!!」


百鬼夜行という史上最大のトラフィック異常バグに対し、ヒナタのロジカルな物理デバッグが今、幕を開ける――!

(第167話・百鬼夜行編 中編へ続く)


本日もお付き合いいただき、ありがとうございました!


ヒナタのマイペースな異世界蹂躙はまだまだ続きます。魔王軍の胃の痛みが限界を迎える前に、ぜひページ下部の【☆☆☆☆☆】からの評価や、ブックマークでの応援をよろしくお願いいたします!


皆様からの応援トラフィックが、毎日の更新の最大のエネルギーになっています!


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