二度目の鮮烈[解決]
「どういうことだ?」
「これは普通じゃない。性別の関係がない合コンだった可能性があるの」
みんなの視線が私に向く。
驚愕。困惑。興味。
どれも拒否はなかった。
それが何だか誇らしかった。
「三船君は分かるかもだけど女の人は三船君や私に関係なく目線を強く向けていた」
「言われてみたら……」
思い当たる節はあるみたいだ。
「私も口説かれたしね」
「え!?」
佐藤君が異様に驚いていた。
「そ、そうなのか?」
「う、うん。何がいいのか分からないけどね」
「そ、そうか」
何か少し焦っている様子だった。
「彩人?」
「あ、ああ。なんでもない。なるほどな、確かにそれなら筋が通る」
そう初めのナンパもナンパではなく、合コンのメンバー探しならあの聞き方も納得だ。
「でも、何で女の子だったの?」
「多分、そこは信用問題なのかも」
「信用?」
「うん。同じ男なら、数で押せる。でも女の子ならそうはいかない。だから確かめたかったのかもしれないね」
私は静かに頷く。
「でも、男の人たちは女性が好きだったはず」
「……やっぱりか」
そうあの男たちが強引に酒井さんを連れていこうとしていたのは単純に可愛かったから。そして信用のためなのだ。
「つまり建前があったから強引だったと言う事ね?」
「そう、彼らは建前があった。でも、彼らは別に慣れているわけではなかった。だから男の影が見えて去っていった」
「バカな人達ね……」
「ああ、本当にな」
みんなの間に重たい沈黙が膨らむ。
ただその場には感情が渦のように巻きあげ、膨れていた。
それを壊すかの如く私は言う。
「でも、別いいんだ」
「え?なんでだ?」
「だって、少し楽しかったから」
私はにっこり笑い三船君を見る。
「お、おお」
彼は少し照れて下を向く。
「何かあったのか!?」
「え、ただ友達と二人で抜け出すなんて楽しかったって話だよ?」
「え、そ、そうか」
彼は何かにほっとして肩が下がる。
「ふふ、光ちゃんらしいね?」
「そうかな?」
「うん。まるで猫みたい」
「ふ、猫か、確かにな」
「似てるかもな……」
そんなに似ているだろうか?
「にゃーん」
「ぐっ!?」
「うっ!?」
佐藤君と三船君は膝から崩れる。
「そ、そんな反応しなくても……」
地味にショックだった。
冗談のつもりだったのに。
「恐ろしいね。光ちゃんは」
「??」
そんなに私の猫の真似はだめだったのだろうか?
こういうのはやはり好きな人にするものだろうか?
私は自然と彼女の言葉を思い出していた。
「恋愛に興味はある?」
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