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斉木光の観察記録  作者: マモシ
一年生編

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15/26

夏祭り中編[観察]

今回、日間ランキングに入ることができました。ありがとうございます。


※昔、自分は読むだけで、評価やブックマークの機能を知らなかった側でした。

今は書く側になって、反応が本当に励みになると知りました。


いつも読んでくださってありがとうございます。

まだ足りないピースがある気がして、私は再度子供に聞いた。


「他には何かあるかな」

「あかすーぱーまん!」

「赤いスーパーマン?」

「うん!」


つまり、この子のお母さんは、複数の色の風船を持っていることになる。


「怪獣?…白?…風船?…緑の仮面ライダー?…赤いスーパーマン?…こんなに風船あったかな?」


思い出してみるが、先ほど探したときにはそんな人はいなかった。


「何か引っかかるな」


胸の奥に、何かが引っかかって仕方ない。そもそも、本当に風船のことなのだろうか?


「ねえ、ぷかぷかは風船のことだよね?」

「うん!」


答え通りなら、風船は合っている。


「ねえ、怪獣白は風船のこと?」


子供は首を横に振る。


「違うの?」

「うん」


どういうことだろう。私はこめかみに手をやる。


「複数の色…複数のキャラクター…風船…でも、風船の種類のことではない」


視線を宙にさまよわせると、祭りの人混みに紛れて子供たちが前を通っていった。みんな、いろんなお面をかぶっている。


「なるほど」


手から力が抜けるのを感じた。


「お母さんのところ行こうか」

「うん!」


子供をお母さんのもとに送り届け、私は元いた道端に戻る。


「はあ、どうしようか」


連絡先くらい聞いておくんだったと後悔する。

道端は中央の道より暗く、下を向くとまるで足に根が生えたみたいだった。


「はあ、はあ。見つけた」


顔を上げると、そこには息を切らした佐藤君が立っていた。

祭りの光に照らされ、彼の姿はどこか暖かく輝いて見えた。


「な、なんで?」

「ここがわかったって?」


混乱の中、私は静かにうなずく。


「聞いたんだよ。いろんな人に。それで子供と一緒にこのあたりにいたって聞いた」


佐藤君の顔が少し赤くなる。怒っているようにも見え、頭から冷や水をかけられたような衝撃を受けた。


「ごめん」


肩をこわばらせ、道端の影が濃くなる。私は口を固く結ぶ。


「は?何でだよ?」

「え?怒ってないの?」

「心配はしたさ。でも怒るのは無しだろ?こんだけ人がいたら仕方ない」

「でも、迷惑かけて…」

「友達ならそれもありだろ?」


手の冷や汗が嘘のように引いていくのを感じる。


「そうか」

「ああ、そうだよ」

「ありがと、佐藤君」

「どういたしまして。さあ、行こうぜ!」


佐藤君が明るい世界から手を伸ばす。

私は静かで暗い世界から手を伸ばして、しっかりと握る。


「…うん」


足が嘘のように軽くなる。雑踏の音も、現実として確かに耳に届いた。


二人で歩き、仲間のもとに戻ると…


「あ!斉木さん!」


酒井さんは見つけるや否や抱きついてきた。


「もう、心配したんだから」


鼻をすすっている。


「ごめんなさい」

首を振る酒井さん。

「いいの。無事だったんだから」


やっと笑顔が戻る。

その後ろで三船君も笑顔で迎えてくれた。


「さあ、祭りを再開しようぜ!」

「うん」


金魚すくいをしながら、佐藤君が尋ねる。


「そういえば、一緒にいた子供はどうしたんだ?」

「ああ、その子ならお母さんのところに返したよ」

「よくこの人混みで見つけられたな?」


子供が言っていた内容を説明すると、佐藤君は少し首をかしげる。


「怪獣、白、風船、緑の仮面ライダー、赤いスーパーマン?なんだそれ?」

「ふふ、そうなるよね」


私は訳が分からず、視線の定まらない佐藤君に少し笑う。


「実はね、それは……」


息を整え、視線を少し逸らす。

胸の奥にはもやもやとした期待と不安が入り混じる。

佐藤君がじっと見つめるその視線に、少し勇気をもらいながら、私は口を開いた。

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