千錯万綜
--- テッサリア執政官 執務室
フォシンは、秘書を伴い業務をしている。 幾多の法案の書類にサインをしている。
「おい。 これは? 」
一枚の書類を秘書に示す。
「戦争孤児遺族基金と年金の削減案です」
「なるほどな。 議会承認時に暴動が起きた奴か…… 」
「はい。 前執政官のリコール前の案件です。 我々が治安隊としてデモ隊の対応をしたやつですね。 国の財政の健全化を実施するために社会保障を切るのは定石ですが、拒否権を使いますか? 」
「……そうか。 確かに前執政官が叩かれた理由もわかるな」
「ええ。 弱者切り捨てとなりますが、国が存続するためです」
「……」
フォシンは、書類にサインする。 自分でもこの法案に対しての国民の怒りはわかる。 当時は、執政官がやったしりぬぐい的な感覚で、デモ対応を行っていた。
しかし、いざその地位に着くとなかなかとクルものがある。
その様子を感じ取ったのか、秘書官がフォシンに言葉を掛ける。
「閣下。 我々は、もう治安維持庁ではありません。 切り替えてください」
フォシンが、削減法案へのサインを終えると、秘書官がその書類を受け取り、ケースに入れる。
「……」
サイン一つで多くの国民を経済的に厳しい常用に追いやることになる。 しかし、国の立て直しもある。
「……」
この地位について表からは見えない精神的重圧に気づくことになる。
「しかし、庁官。 なぜ私が秘書なんです? 自分は秘書業務未経験ですし、もっと適材もいたと思いますが? 実際業務量が多すぎますし……」
秘書は、酒を奪った治安維持局の上級職の青年を付けている。
「お前は俺の酒を奪った。 だから、ここでこき使っているんだ」
執政官の命令が絶対とまではいかないが、かつての上司のため渋々付いてきてしまった感じである。 実際、治安維持局よりも仕事量が多く、最近は寝不足が続いている。
「……」
青年は渋い顔をする。
「冗談だ。 気の知れた人間を傍に置きたくてな。私もこの地位は初めてだからな。それに首席補佐官もいる。 彼の助言を聞きながら進めてくれればいい。それに色々助かっているさ」
実際には、成れない役職であるため、気の知れた人材が近くにいるのは、フォシン自身のストレス緩和に非常に役立っている。
「……了解しました。 閣下のご期待に応えられるよう邁進してまいります」
「ならよろしい。 それで午後の予定はどうなっている? 」
「……そのことなのですが、閣下。 面会希望者がいらっしゃいます」
「面会ね。 誰かな? 議員連中か? 」
「いえ。 そのイスペリアのリーライン殿なのですが。 如何いたしますか? 他の面会者は、私の方と首席補佐官殿で対応も可能でしょうが、この方は……」
(例のイスペリアのタニアの指揮官か……)
「いいだろう会ってみよう。 私のスケジュールは君が管理しているんだ。 頼んだよ」
「承知しました」
青年は執務室から退出していった。
流石に執政官の執務室。木目調の家具や調度品が品よく配置されている。
(先日の所信表明演説がさっそく効いてきたか? どんな土産が期待できるか楽しみだ)
--- 面会
ドアがノックされる。
「開いているぞ」
秘書の青年が入ってくる。
「リーライン殿をお連れしました。執務室での面会ですが、私の立ち会いは、いかがいたしますか? 」
「いや。 君は仕事に戻ってくれ。それとお茶の準備を頼む」
「承知しました」
青年が出ていくと入れ替わりにリーラインが、入室してくる。
「お初にお目にかかります。執政官殿。イスペリア政府タニア担当外交部のリーライン・ツー・オルト・ヴィーリムと申します。」
「ああ。テッサリア執政官の フォシン・ビルネ だ。よろしく。 さぁ席に」
しばらくすると、お茶が運ばれてくる。 執政官用だけあって香り高い一品である。
両者ともまず一口、口に含みリラックスをすることになる。
「さて、リーライン殿。 本日はいかなる用向きかな? 」
「所信表明をお聞きしまして、その真意を聞きたくまかり越してきた次第でございます」
「私も治安維持庁の出身だ。 フラットかつ率直に言葉を交えたいと思うのだが、いかがだろうか? 」
「承知しました。では、単刀直入に。閣下は、“白翼の騎士団”の殲滅をどのように進めるおつもりなのでしょうか? 」
(早速核心をついてくるか――)
「私には、人の捜査・調査はできるが、国外のテロ組織、とくに“白翼の騎士団”のような非国家戦力への対応はしたことがない。
国家間の戦闘や国境警備は、軍の管轄なるのだろうが、規模が小さすぎてやはりやり方がどうしても難しいようだ。
加えて、この大陸には大小のテロ組織はあっても、“白翼の騎士団”のようは輩は初めてのなのが、実情だ。 なので、同士を探している真っただ中といったところだ」
「それゆえのあの所信表明演説と? 」
「そうだ――では、こちらからの質問だ。 ここに来たということは、あなたも“白翼の騎士団”に何かおありか? 」
「私も煮え湯を飲まされた立場。本国からの懲罰こそ回避しましたが、組織と発言権を弱められてしまっております。
もし、討伐の意図がおありなら協力したいと思っております。 そして奴らの首で地位の帰り咲きを狙いたいとも考えております」
「なるほど。同じ目的なわけか」
「ええ。成果が必要であれば閣下にお渡します。私は結果を頂ければそれで結構です」
「いいだろう。戦略に詳しい人物がいなくて人材がほしかったところだ」
「因みに、閣下はどの程度の覚悟でおられるんですか? 」
「どの程度か……そこまで考えていなかったが。 貴殿は? 」
「率直とのことです。 キンメリア内での戦争までご留意ください」
「……理由をお聞きしても? 」
「我々の掴んだ情報では、“白翼の騎士団”の根城は、プロメンテの農耕地区が有力視されています」
「そこまで掴んでいたのか? 」
「まだ推測の域が出ませんが、おおよそ間違いないでしょう。 作戦としては、テッサリア内で偽の“白翼の騎士団”が工作を仕掛け、その結果を用いてプロメンテに引き渡しを求め、つつき出す。 それがまずの最適かと」
「偽旗作戦か……」
「はい。 プロメンテが、大人しく差し出せば、丸く収まります。 しかし、万が一拗れた場合、事態が……」
リーラインの言葉を遮るように言葉を発する。
「戦争か? 」
「はい。 工作の規模によってですが。 少なくともプロメンテ政府が、“白翼の騎士団”をかばい立て出来ない程度に圧力をかける必要があります」
「……」
「といっても、プロメンテ政府自体、“白翼の騎士団”にコテンパンにやられた身です。 彼らにそれほどの思い入れもないでしょう」
フォシンは、考え込んでいる。 確かにプロメンテ政府自体は、“白翼の騎士団”への恩義などある訳もなくどちらかと言えば敵になる。 しかし、農耕地区にとってみれば恩人。
肝心のプロメンテ政府は、いまは財政立て直しに必死であり、奴を差し出そうにも果たして完敗した組織を捕まえる程の余力が残ってるかどうか怪しい。
それに引き渡しに失敗すれば、国同士の戦争になる可能性が確かに高い。 ここまで立て直してきたテッサリアの国力を“白翼の騎士団”程度に使うことになる。それは絶対に避けたい。
「暗殺部隊では無理なのか? 」
「コストを考慮すれば確かにそれも一理あります。 しかし、まだ全容が掴めていない組織に対しては、かなりの時間を必要とするでしょう。 加えて私の……イスペリアのタニア工作員の運用権限は、局長に移管されており、今、私は、名ばかり指揮官であり、動かせる部隊がありません」
「……」
フォシンは、天井を見上げることしかできない。 特に、偽旗作戦によるテロ活動が判明すれば、キンメリアの盟主たるテッサリアの信用が、崩れてしまう。
“白翼の騎士団”は憎い。 しかし、国家や民の対外的信用を落すまでの行為となると躊躇が生まれてくる。
しかし、フォシンの表情を尻目にリーラインは続ける。
「率直と述べよとのご指示により、続けます。 閣下。 ここに来た理由ですが、先ほどの作戦を実行するため、私にテッサリアの治安隊もしくは工作員を貸していただけないでしょうか? 」
フォシンは、リーラインを見据えている。 読心術よる心の動きを見ているが、いまいち動きが見えない。
(さすが実行部隊の指揮官だけあって心の動揺を読み取らせないのはさすがだ。 心にぶれがない)
「決して、落胆はさせません」
リーラインが力強く言葉を発する。
(確かに、その手の工作はタニアの常套手段であればたやすい。 しかし、このテッサリア内にもタニアの勢力が混じっている。 こいつを信じ切るのも問題だ。 それに、今はエリスとは、休戦中。 ティレナ、トロイ海峡付近から外す訳にもいかない)
「分かった。……少し考えさせれてくれ」
フォシンの顔は、曇ったままである。
しばらくの沈黙が、両者の間におりる。
「……今日は、ここまでにしないか? 貴殿の腹の内も見せてもらった。 感謝する」
「承知しました」
「また連絡する」
リーラインは、執務室を後にする。
執政官棟を出ると、遠方にはプロトタイプの軌道エレベータが見える。
プロトタイプといえども改修しながら積載量を増加している。
この強力な物流システムは、計画当時ティファー大陸が動乱時であっため、テッサリアとエリスに建築されてしまった。
50年前までは、海運都市ティレナがキンメリアの覇権を握っていたのだが、軌道エレベータの登場によりテッサリアがキンメリア大陸の最大の都市国家に躍り出ることになる。
軌道エレベータという、宇宙に直接物資を上げる強力な物流システムが加わったことで、惑星間物流の中心となり、かつてはプロメンテほどではない穀物地帯 と 街道の結節点程度の役割しかなかったテッサリアは、国力が備わることなる。
*
“白翼の騎士団”討伐を提案したリーラインであるが、話してみてわかったことは、彼にも一定以上の思慮深さはあるようだ。そのため、事態が容易に進まないことも分かった。
テッサリアの状況も調査済みである。
ようやく先の大戦から立ち直りつつある中で、同じ大陸内で火遊びなぞしたくないだろう。
この状況で戦争を起こすとなると、今まで苦労が全て水泡に帰す可能性すらある。
あの執政官殿は、どのような回答を出すのだろう。
規模こそ違え同じ治安維持庁の庁官でもある故に、気持ちが分かる部分もある。
自分の感情もあるが、国民への一定の感情もある。いきなりの対応は難しいか。
思考が煮詰まり声が洩れる。
「時期が来るまで待つのも私の仕事だ。パイプがあるだけましと考えよう」
*
リーラインが帰った後の執務室で一人悩むフォシン執政官。
当初こそ、“白翼の騎士団”憎しで出馬して、奴らを殲滅してやろうと考えていた。
しかし、行動に移す段階で多くの情報が、入ってくるとそのリスクに眩暈がしてくる。
国の信用を賭けなければ、壊滅できないほどに、彼らが住民に根付いているという事実。
(しかし、プロメンテか……)
確かにあの辺りが、奴らの当初の縄張りのようであったのは調査で判明している。
今のプロメンテに戦争を吹っ掛ける……1対1の戦争を始めれば我々の勝利は間違いない。
といっても、1対1に終わる訳もない。おそらく周辺諸国が、黙っていないだろう。
前回は、プロメンテの内戦なので問題なかったが、対国家間となれば話が違ってくる。
プロメンテが攻撃されれば、シメリア・ヘスベリアの2都市は、黙っていないだろう。
南部主要3都市の結束力は、歴史を見れば一目瞭然だ。
シメリアが、オガネソン鉱山をプロメンテの会社にそのまま運営させているのがいい例だ。
他の地域の会社なら絶対に認めるはずがない。国家財産に等しいクラスの山だ。法律を変えても奪い取るはずだ。
それにようやく立ち直りつつある、テッサリアを危険に晒すなど、私の矜持が許さない。
前執政官には色々なことを言ったが、この地位に就くと住民含め様々なことを考えてしまう。しかし、選挙で応援してもらっている手前、何か行動に移さないと支援者に示しが着かない。
「全く私には、つくづく向かない職だよ」
温くなったお茶に口を付ける。
--- タニア連合王国 ネクタリス郡 ヴィノグラードフ
ヴィノグラードフ。タニア連合王国のサバエア大陸に面した一大港湾であり、サバエアのガレ、テンペ大陸のアルゴスを中心に海上貿易のハブとして活躍した港であり、今もなおその地位は高いものになる。
多くの荷物行き交えば、人も行き交う、そして人が行き交うことで情報も行き交う。
物流の中継ポイントは何時しか、タニアの世界戦略のための諜報機関が設置されることになる。
タニア連合王国の首都からは少し離れた場所ではあるが、場合によっては首都の人間も対象となるため、王室政治の影響を最小限にする意味合いもある。
諜報機関の建物は、広大な敷地に点在している。どれもそれほど大きくないオフィス棟で構成されている。どれか本部なのか外からでは、分からない仕組みになっている。
オフィス棟の内の本部の一室で、部下からの説明を受けている人物がいる。
場所は、コーヒーラウンジのようなオープンスペースである。大きな窓ガラスを用いているため採光性はよく、整えられた芝と木々が見える。
ラウンジで説明を受けている人物は、キャンバリー・フォー・オルト・シラクス。
ここ、タニア中央情報庁の庁官である。彼がサバエアのエリスへの民兵活動やプロメンテの収奪法を引き起こした人物である。
「なるほど。 あのテッサリアの治安隊屋も偉くなったもんだー。で、この発言か?」
「はい。 如何されます? 」
「お前はどう思う? 」
「なかなか、つけ入りやすそうな発言かと」
「なるほど、それでこの作戦書になるわけか」
彼が提出した書類を読み込みながら質問と回答を繰り返していく。
相手は続ける。
「恐らくですが、リーライン殿は既に先方に接触しているのではないかと」
「だろうな。 おそらくテッサリアの工作員を貸してくれともいっているのだろうさ。やつらを捕まえれば、面目躍如の大金星だからな。 しかし、今の奴には、情報くらいしか手土産がない。 テッサリアを動かすには、ちと弱いな」
「確かに」
「話が反れたな。 で。 この情報を持ってきた理由は? 」
キンバリーは、渡された報告書を見ながら質問をする。
「キンメリア内を動乱として、復興中のテッサリアを第二のイスペリアにしてしまう方向は、如何と思いまして」
「第二のイスペリアねー」
キャンバリーが、話している相手は、中央方面部内務局 局長になる。
内務局は、工作活動ではなく、情報分析・対応・予測を行う。
独立作戦局のような独立指揮権がない部署になる。
(リーラインならもう少し深い読みができるのだがな――まぁ、彼の言う通り工作をすれば、ある程度は進むだろう。
テッサリアの更なる弱体化も可能だが、第二のイスペリアは無理だ。
あの庁官あがりが、そうはさせないだろう。奴も馬鹿ではない。いたずらに戦火を広げることはしないだろう。
しかし、この状況は、面白い。いくらでもつつきようがある。 キンメリア内の不安定化は確実として、それ以外の目的を明確にする必要がある。
勝利条件はなにか?
テッサリアの現戦力をもちいて キンメリア大陸 南部地域の奪取と例の鉱山の獲得――は無理だな。 泥沼の内戦しか見えない。そこまでテッサリが入り込むとも思えない)
報告書を読みながら机に出ている珈琲に手を付ける。 舌への苦みによる刺激により頭をリセットする。 両者の間に沈黙が続く。
(もっと別の角度から考える必要があるな……。もし戦争が発生した場合どうなるか? エリスがどう絡んでくるか? まずはそこだ。
“白翼の騎士団”と呼ばれる未だ不明の団体は、エリスのスキュレス一派の手先であることは、検討が付いている。 そしてプロメンテを根城にしている可能性が高い。
恐らくこの報告書の文面からすれば、火種はプロメンテに“白翼の騎士団”の引き渡しの通達から始まるはずだ――が、彼らが、おいそれと奴らを引き渡すか?
そもそも“白翼の騎士団”が、どこの所属か公式な見解もないからな。
噂話を真に受けて引き渡せとは、かなり強引ではあるが? )
「……」
(そこは細工のしどころになるか? プロメンテ内戦時の報告から、“白翼の騎士団”は、トークンを用いた集団戦法を得意とするらしいが、あの機械仕掛けの人形を複雑な状況が発生する戦場に投入したところで弾除けにしかならない。
ならばトークンを参戦させどのように戦力にするのかが、未知数だ。 どう扱えばプロメンテ内戦時のあの戦力差をひっくり返せるのかは興味がある)
僅かにキンバリーの口が、動く。
「そうか、興味あるのか――」
(私は。あのリーラインを出し抜いた組織“白翼の騎士団”に。奴らの戦術の解明を目的に動いてみるのも一興。 現時点においてタニアにリスクはない……しかし、それだけの目的で戦争を引き起こすか?
弱体化したテッサリアがエリスの手に落ちる危険性もある。強国のどうしの合併は我々にとっては不利に働く。 それだけのリスクを冒す価値があるのか? )
キャンバリーは、自問自答を頭の中で行っている。
内務局局長は、黙って回答を待っている。
「……そういえば、ルヴェリエから得たTF-1型の開発はどうなっている? 」
「はい。 技術開発庁より順調とのことです」
「進捗は? 」
「既に9割完成とのことです。 配備計画案も並行しておこなっております。 数週間の内にご提示できるものと」
「かなり強力なのだろ? 」
「超高温下での融合反応ですので、エネルギー効率はトツカ弾核を凌ぐとのことです。そのため土壌汚染は、極力抑え込めるとの報告を受けております」
(なるほど。 ならばエリスと結託されても問題ないか。 向こうさんも保持しているが、こちらもある)
「内容は受け取った。彼らへの対応は、後程回答を出す。下がっていいぞ」
「承知しました」
内務局局長は、部屋を退出していった。
ラウンジから見える庭を眺めながら、今後の想定を練る。
「しかし、地下でこの風景とはね。本当の自然の中で仕事をしたいものだ」
愚痴りながらも資料をもって自室に戻っていく。
地上の施設はただの入口であり、全ての施設や機能は地下にある。各ブロックは地下で接続されている。
「それにしてもTF-1型か。テラ人は、いつも罪作りなものを開発するな――」
彼はテッサリアを戦争に落とし入れる計画を描き始めた。 犠牲になるのは、テッサリアなどキンメリア大陸の人間。 彼にとっては、どうでもいい問題になる。
それに、例えサバエア・キンメリア大陸が一丸になってもTF-1型があれば、対応可能だろう。
エリスの将軍に土を付けられたのは痛かったが、上陸作戦で失敗したまで。
今は宇宙基地勤務で呆けているとの報告も来ている。まずの問題はないだろう。
タニアの軍事力は、間違いなくマールス随一。 今のところの死角はない。
「さて、キンメリアの白ネズミを炙り出す作戦を考えるか! 」




