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【4話/誘拐監禁事件2】

スレッドスタイル,鋼鉄製針金と言って一般的に

ワイヤーと呼ばれる道具を主軸とした武器術

全ての総称。


緊縛や切断に優れているが防御や索敵にも

使えるが環境を瞬時に把握する空間認識力と

素早く正確に張り巡らせる技術が求められる,

鍛え抜かれた素手で無いと簡単に指が切れる。


そんな技術を持っているやつがいた,それは

SO。


「馴染み過ぎる,まるで元から自分の肘,

自分の前腕であったのように,,,鮫島君の

黄金の肘と肉体の覚えた整体師直伝の部位破壊,そして冴島君のあまりある握力とそれを

使って的を切り裂くピンチ力,頂く」


涙を流して手を合わせる多貝の掌の上には

ワイヤーが握られていた,,, メリトクラシーな

思想は辞めた格上潰しをする,下剋上の弱王と

呼ばれし異名を手に入れるための二戦目。


彼らはファイナルでブラックホースとして

決戦に上がる事を許される。


負けた者が敗者復活するための試合が別の

コロシアムで行われ生き残って負けた奴らは

そちらに送還されていた。


「蠱毒形式の百人デスマッチ,,,ですか」


「元々私はストリートファイトをしていたの,

金的や目潰しなんか上等よ,皆殺しにして

ア・ゲ・ルワ〜ン❤️」


「,,,」


独り気弱な奴が狙われる,集団戦における

鉄則,集団心理に等しい。


「(あの子にしましょう)」


「ヘイユー!スモールボーイ」


ガシッとOSの肩を掴んだのは2m50cmはある

ジョシュア・タパレスと言うサバット使い。


「何故しゃべらない?」


「,,,」


プチリ,血管が浮き彫りに出てくる。


「侮辱行為デース!ワッタファk」


だが次の瞬間,もはや自身が戦う相手を

間違えたことを知覚すら出来ないほどの力で

放たれたデコピンの風圧は空中,遠距離の衝撃波を放つ。


「,,,」


「あっあああっあっっあ」


もはや死んでいるも同然,反射に生きる虫が

死してなおピクピクしてる程度の状態に

タパレスは成る,この技の名は[マッハショット]。


もはやOSは勝ちに固執し続けていた,

先のステージに立ち奴(白鯨)を潰すために,

復讐の為に。


冷静に極悪非道で狡猾に手段を選ばないのでは無い,選ぶ余裕すらない,どんな手を使ってでも殺害する,差し違えても,悪辣非道,傍若無人,邪道と言われたって,暴君だろうがが進む覚悟

が出来ていた。


血が蒸発して赤い霧が多貝壮太郎を包んでいた,あのNo.1が発動させていたあれを,SOが

無自覚に使っていた,それの名を[災禍転覆/

THE・ONE・WHO・KILLER]と読んだ。


赤い霧を纏うOSはゆっくりと重圧のある

低音の声で喋る。


「生かす価値も,殺す価値も無い糞塵芥共が,

絶えることのない苦しみに満ちた無間地獄すら生緩い域の苦痛を与えてやる」


次の瞬間それに怒った殉教者の異名を持つ,

ジェイスと言う身長195cm,体重120kgの

男がOSに仕掛ける。


やつはロケットランチャーを喰らったり

手榴弾を丸呑みして体内で爆発させたり,

ビル解体で30階建のビルの下敷きになったり

火炙りになったりしたが全て無傷だった。


それに人間を上半身と下半身をぶちぶちっと紙のように引き千切るほど怪力や瞬間移動に

等しい速度,それに加えてムエタイ,ブラジリアン柔術を体得している。


最初は,低空飛行で足をタックルするが。


「なんなんだぁ今のは」


「(カッタァァァァァ⁉︎なんつう体幹)」


1㎜すら進まなかった。


首はあまりにも太く周囲2mの首,それを支えるに相応しい広い肩幅がえげつないなで肩に

見える僧帽筋,上の切歯(前歯)から下の切歯までの長さが11cm,歯ではなく口なら15cm。


輪郭や骨格が変形して歯が潰れてしまう位に

鍛えられ50トンを超える咬合力を高める鍛錬をしてきた男,顎そして歯茎からチタンに

改造した口を持つ鶉村弘が噛みに掛かる。


だがしかし,ガキーン。


「んな⁉︎」


「バイティング,軍隊格闘技における一つの手段,

噛みついて相手の身体を嚙みちぎり抉る事を

目的とした技術か,良く鍛えられているが!」


腕を噛むそいつの口をこじ開ける。


「ワニとは違い開く動作すら鍛えてるようだが」


あまりの硬さに食い込まぬどころか刺さりすら

しない黒曜石並みの鋭さのギザギザのチタン,

そんな口にまるでキスのように噛み合いっこを

する。


「んふふふふふふふ⁉︎,んふぃー!むめ」


ギジジジジジ,まるで咬合力が通用しない。


「やめ」


ビリ,奴の頬の皮,グシャ,奴の下顎,噛みつき

勝負はOSが圧勝した。


「か」


激痛に悶えて喋れぬまま,ジェイスは死亡した。


「それだけか,,,つまらねぇから早く来いよ」


激昂を裏に隠した怪物は敵を全て叩き潰そうとしていたのだが。


「ひっひぇー!」


まるで自身が奴との戦いを避けるが如く戦い出した。


「,,,」


100人から二人減りそのうち一人がOS,

97人と一人余る。


「え?え?」


キョロキョロ対戦相手を探すそいつは,

自身の身体を殴り出した。


「,,,」


OSは喋る。


「辞めい」


ピタリと皆が止まる。


「自傷に走り身を壊すのでは無い,我を叩け!」


自らの身をズタズタにして瀕死になってる

97人に言う。


「(復讐の為なら悪魔にも成る)」


瞬間更に災禍転覆が高まる。


「酸素が薄い,空間温度が高くなってやがる,熱い!」


その上,空間が捻れて見える。


瞬間的にOSは一人の前に仁王立ちする。


「確かこうだったかな」


するとOSは真似っこをした。


ガブリ,っと。


「あわぁぁぁああぁあぁあ」


ブオンブオンと肉体を振り回すんだ,

獣が弱者を齧り付くが如く。


「,,,」


「(戦いながら成長しやがったのか,いやもはや

奴は戦いではなく技を奪う道具に過ぎんと

見える)」


「壊したい❤️度し難きその資質ゥ!あぁんイグ,

喰らい潰したいぃ!!!今まで食べてきたギャング,半グレ,ヤンキーなんかじゃ比べ物にならなぃ,

怪物退治ヨォん!」


先程からブルブルと震えていたのが嘘の

ように元ストリートファイター,榊原が

近づく。


ブルブル分回された奴は既に死んでいた。


「ガルルル(才能の鉱石ちゃん,粗削でも私が

研磨して上げる!)」


まるで甘えたように威嚇する。


「違う,そうでは無い」


「へ?」


瞬間,相手を抱きしめて軽く筋肉を弛緩するだけで骨,筋肉,内蔵に至る肉体全てをグッシャグシャの紙切れの様にしてしまう。


「アガッアガァィ❤️」


「凡夫が舐めて掛かるからこう成るんだ」


「親父に虐待されて殺した,素手で嬲りゴロした!

私はねぇ最強なのよ!奴らの巻き起こした

新聞にも載るような大喧嘩を和解もさせたの!

私がこんなところで負けないぃぃギィィ」


ギジリギジリ,聞いてて良いものじゃ無い。


「は?虚勢にしてもあまりにも弱い,死ね」


グシャリと完璧に抱きしめて潰してしまった。


「そろそろ,100分の2くらい出してやるか」


あり得ない程に加速するOS。


「普段は遅いペースで歩いてるんだよ,通常の

速さだと気温や高度など環境に影響されず,

超亜音速に達する」


超亜音速とは,数学的極限のものと同様,

三分の一+三分の一+三分の一が1に至るが,

内容量としては0.999,,,=1と言うものだ,もはや限りなくマッハ1に近い,つまり超亜音速とは

音速に限りなく近い速さである。


ぴこぴこハンマーだけで廃車を叩き潰せて

凶暴性,暴力性ともに暴れたい欲求全てを

格闘技に向けて打ち込んでいようが。


「その程度か?また俺の体術の一つのコレクションにしてやる」


技術を奪う,奪う,奪い続ける。


チェーンソーやアップルダイナマイトなど

様々な武器や道具を持つ血濡れの赤ずきんの小湊宏も。


「微衝撃起爆式ミサイルの上に乗りやがった

地雷を踏むに等しい危険行為だぞ⁉︎」


「黙れよ,殺意が見え見えだカス,男女平等殺人」


グシャリ叩き潰す。


「もう面倒だ」


次の瞬間,誰にも見えぬ速さで会場にワイヤーを

張り巡らせる。


「は?」


皆が豆鉄砲を喰らった顔に成る。


「見えないよな」


「んな動けない!」


誰もが完璧に身体を縛られていた。


「練習に身体能力は使わないで周りに貼り付ける

技も使うか〜」


そう言うと皆が解けたように動けるようになるのだが。


「フン」


「あぎゅ」


再度皆が止まる。


「これぞスレッドスタイルの張り巡らせる

技術,プッシュ・ド・スライディングだ」


更に精密動作を確認し始める。


「うわぁ身体が宙に浮かされて,なんだアガァァァァ」


皆が無理矢理関節を変な方向に曲げられる。


「人形遊びさ,,,もう飽きた」


そう言うと自由自在にぶん回し始めた。


「うわぁァァ」


「メリーゴーランドを楽しめぇ!ぎゃっはっはー

もういいや,終わらせよ」


すると最初に身体が弱いやつから身体が

バサリと切れ始めて行った。


「オンギャァァァ」


ワイヤーを幾億幾十億と重ねる。


まるで蜘蛛の巣のように張り巡らされた

ワイヤーは,観客層に届かないよう抑えられた

上で中心をゆっくり剥ぐ様に広がりを見せる,

二段階目に指をスーット引くと。


輪を描くように勢いをつけて一気に放たれて

行く,地面をぽっかりとえぐり取り,竜巻の様に

渦を巻く,逃げようとしても狭い篭状の空間に

糸が組まれていて逃れられる訳がない。


「やはり貴様らにはこれがお似合いだぁ!」


まだかろうじて死んでない奴らには,

弾丸のようにしたワイヤーをぶっ飛ばしたり。


「オラァ!」


ブオンブオンと鞭のように打つ。


「オンギャァァァ」


しかも糸に糸を重ねて空中を移動してるから,

余程高い身体能力がなきゃ攻撃も当てられない。


「おら当ててみなよ」


「グフ,はぁっはぁっ,オラァ!」


グシャリ。


「イギャァァァ」


盾型に編まれたワイヤーに拳が当たると

真剣レベルの鋭さに拳が切れていく,

舐めプしてるOSに手も足も出ない。


「オラァ!え?」


精巧に編まれたそれはもはや分身レベルの

ワイヤーOSだった,殴った奴は当然だが,拳が

バラバラ,他人の体の自由を奪い操り人形化

出来るんだから編んだワイヤーももちろん。


バゴーン。


「ガハ」


操れる。


「通信が取れない!頼む!降参する!死にたくない!

観客席にいる契約者!助け」


グシャリ,一人また一人死ぬ。


「待て待てまだ死ぬなよ」


整体師とスポーツ医療の知識とワイヤーを

活用したそれは損壊した四肢や内臓を

修復した。


「さぁ遊んだし,ソロソロ終わりだ」


すると身体にワイヤーが纏われていく。


「今のうちに!」


だがしかしお約束を破れない理由は恐怖にある

変身するそいつに誰も近寄らない。


「ワイヤーフォーム!死ね!」


ワイヤーに身を包んだOSは至近距離戦で

やり合う。


「ふぅ飽きたしそろそろ潰すか」


鉄製の310m少しの広さと50mの高さはある

円形の会場のその場の全てを葬り去る。


,,,数分に至るか時間,その時既に皆を滅多潰しに

し終わっていた。


「勝負有り!勝者多貝壮太郎!」


「バイティング,欺瞞,狂気,貴様らが持つ全てを

貰うぞ」


こうして圧勝の末に下剋上の弱王として

ステージに不死鳥が如く舞い戻るので

あった。


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