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0015 魔王の物語り19話と20話のあらすじ

起稿20240620

起項20240807

改稿20240812

0015 魔王の物語り19話と20話のあらすじ


19話目 主人公目線

両替商を出てからしばらくすると、見知らぬ女性から魔王とお見受けしますと声をかけられた。

警戒して歩みを止めて、何か御用ですかと問い返すと、今度は念話で会話出来ますかときた。

時間も念話も問題ないですが?とあえて声に出して答えると、場所を変えたいと言うので、伯父に店で話して良いかを尋ね、了承を得ると、とりあえず伯父の店に戻ることにした。


青い上着に青いスカート。

庶民の装いの割にかなり小奇麗な装い。雨を気にする様子は無く、合羽も羽織っていないのに濡れた様子も無い。

容姿はとても整っているけれども、表情に変化がないので、どこか人形のようにも感じてしまう。

店に着いてからガイドに問いかけると、精霊だろうと言う。


伯父と共に奥の部屋で席に着くと、早速要件を尋ねた。

すると、私は人では無いと前置きされた。

気のない返事を返すと、水の精霊だと打ち明けてきた。

伯父は驚いていたが、ガイドからも推測を聞いていたので特に驚くわけでもなく、話を先に促すと、驚かないことに少し表情が堅く変化した。

会話に空白が出来、ちょっと気まずい。

まずは自己紹介からと、名前と元貴族の人であること、あえて称号が判ったのかは聞かず、隣にいる伯父の名前とここの店主であることを伝える。

気を取り直したのか、水の精霊であること。名前は無いことを返答として貰い。ここに来た理由も話してくれた。


まず、念話で会話が出来る人。人間を探していて、その人を通訳として、交渉がしたかったらしい。

誰と誰の間に入って話すのかを問うと、近郊の海で活動する代表と、海に住む龍族の長だという。

なんだか化かされているような突飛な話だったので、これまでの経緯を尋ねた。


神の声の事件の後、幻獣系の生き物である水龍は実体を得て近郊の海で静かにしていた。

ただ、実体を得たことによる弊害が出てきた。

編みや錨、釣り針などが邪魔で、移動するにも眠るのにも避けるのが面倒であること。

何度か海面から顔を出して会話を試みたが、慌てふためき逃げ惑う人間達はそれどころではなく、聞く耳が無い。かといって脅しを掛けて寄りつかないようにするのも大人気ない気がして困っていたときに、思いつきで水の精霊を呼び出して、相談に乗って貰い、人間達と交渉することにしたらしい。


そして、この場にいるのが水龍の相談に乗った水の精霊で、ガイドを持った人間を見かけて近寄ろうとしたが、話しかける前にガイドに語りかけて人となりを予め聞いてみたら、快く教えてもらえたので、話しかけてみたらしい。


ガイドがペラペラと主人公の個人情報を話していたのは、後で話すとして、要件は判った。

伯父に交渉相手は誰が良いかを問うと、この街の代官が妥当だろうという。

港の関係者にも国にも話は通しやすい。

直接やり取りしてもらった方が良いのではないかと問うたが、念話で話せない人では、やり取りに誤解が生じやすい。それもあって、念話で会話できる人を探していたらしい。


予定を合わせる必要があるので、連絡をどうするかを尋ねると、水の精霊は特に用がないからここで待つと言い出した。確かに予定が詰まっている龍や精霊というのがいたら、それはそれでびっくりだが…待つんだ…。


伯父はやれやれと言いながら立ち上がり、仕方ないと、従業員を呼び出して遣いを頼み、自分も謁見用の身なりに着替えてくると部屋を出て行った。



20話目 水の精霊目線

伯父という人が部屋から出て行った。

部屋には主人公と水の精霊の2人?。

無言が続き気まずい空気が流れる。


水の精霊は喋れるんだなと話しかけてきた主人公に、人間の姿に寄せたら声が出せたと説明する。

そこから主人公の質問が始まった。

 水の精霊は食事をするのか?

  食事はしない。

 普段はどんな生活をしているのか?

  そういえば何をしているのだろうと思考を巡らせたが、特に何もしていない

 よく人族と交流するのか?

  人と話をしたのは今回が初めてで、ほとんど交流したことはないけれど、色々な意味で人族は観察していて飽きないから、観察しているうちに言葉は覚えたそうだ。

 水龍はどんな人柄なのか?

  人族で言うところのお爺さんみたいな感じ。少し偉そうな口調だけど、暇すぎて、いつも寝てばかりいるそうだ。

 龍って沢山いるのか?

  沢山はいない。水龍以外は知らないけれど、この世界では純粋な水龍は10匹程度。亜種は判らない。


主人公と話していたら時間が過ぎるのも早いのか、主人公の伯父が街の代官に会いに行って帰ってきた。

主人公の伯父いわく、街の代官との交渉の予定だったが、その上。領地の領主が交渉することになった。

この街に視察に着ていた領主夫妻が街の代官との話し合いの内容を聞き、代官ではなく領主が龍との交渉をすることになったそうだ。

ただ、今日これからというわけにもいかないので、日を改めて5日後としたいとのこと。

人間にも事情があるのならと、水龍に5日後と伝えることを受けて、場所をどうするかと問いかけると、出来れば港まで来て欲しいという。

水深もそれなりにあるから大丈夫だろう。それも伝えることにして、今日はお暇することにした。



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