島の恵みと謎と罠 第四十四話 百合と薔薇とサバイバル
はいタコ助です!
いやー、なんだか朝のキクハウスでは、色々なことが起こっていたみたいですね。
まだほんの序盤だけだけど、このままだと色々とまずいことになりそうですね。
でも、そんなカオスな状況でも、碧斗の頭の中では次の楽しみがすでに始まっているようです。
せっかくの無人島キャンプ、ただのんびりするだけじゃもったいないですよね?
みんなでサバイバル体験をしよう!っていう、碧斗なりのちょっとしたサプライズですかね(でも結局は理音対策)。
はたして、みんなはどんな反応をするんでしょうか。
理音はきっとまた「狩りだー!」とか言い出しそうだし、夕花は可愛らしい、もしくは恐ろしい、奇妙な提案をしてくれのでしょうか。
菊次郎は…まぁ、うん、いつもの調子でしょうね。
そして、瀬蓮さん。この企画をどう料理してくれるのか、ちょっと怖いけど楽しみでもあります。
さあ、碧斗たちのサバイバルごっこは、どうなっていくんでしょうか。
今回は、そんな予感に満ちた、新しい章の始まりです!
『……おーい、そろそろ朝飯だぞー! 顔洗って用意しろー……』
リビングからかすかに聞こえてくる碧斗の叫び声……
「うーん……もう朝かぁ……」
この前、夕花が持ってきてくれたぬいぐるみをぎゅっと抱きしめる理音。
「……?」
しかしそのぬいぐるみは妙に生暖かく、しっとりとした質感を持っていた……
寝ぼけ眼をよく開けて見ると、そこには……
「! せば……リコちゃん!?」
瀬蓮さんが理音のベッドでスヤスヤと寝ていたのだった。
「うーん……理音ちゃん?……おはようございます……朝から……大胆ね……♥」
なんでここに瀬蓮さんが寝ているのか混乱する理音。
「ゴンっ」
ベッドから飛び起きると、上段にしたたかに頭を打ち付けてしまった。
「いだっ! な、なんでここに瀬蓮さんが寝てるんですかー!!!」
頭を抑えながらベッドから慌てて這い出る理音。
「だってぇ、やっぱりカウチじゃよく眠れないんですもの……」
しなだれながらも、しれっと言い訳をする瀬蓮さん。
よく見ると、胸がガバッと開いた深いVネックの……黒いレースとスケスケのシフォン素材の……つまるところ、かなり大胆な大人のランジェリー姿だった。
「!!!」
思わず手で目を覆う理音。
「な、なんての着てるんですか! 早く着替えてください!」
理音は真っ赤な顔で抗議するも
「ふふ、似合ってる?」
と淫らな笑みを浮かべる瀬蓮さん。
理音は思わず薄いキャミとショーパンのまま部屋を飛び出た。
そのまま洗面台で顔を洗うと、ダイニングテーブルにドカッと座った。
「おまえ、ちゃんと着替えてこいよ、キクもいるんだぞ?」
俺は呆れ顔で朝食の乗ったトレーをカウンターに置いた。
「だって、瀬蓮さんが……」
理音が泣きべそをかきそうな顔で俺を見る。
「瀬蓮さんがどうしたって?」
事情を知らない俺が無頓着な顔をして訊くと突然お怒りモードに変身して
「うっさい! もーなんなのあの人!」
と朝から混乱状態付与の状態異常にかかっているようだった。
すると騒ぎを聞きつけた菊次郎も、ノソノソとやってきた。
「あれ? 僕のぶんは?」
菊次郎もまだ夢心地といった様子で、目をこすりながらぼーっとしている。
「まだ瀬蓮さんが起きて来てないんだ、どうしちゃったのかな今朝は」
すると、昨日とは違ったスーツ姿でバッチリ決めた瀬蓮さんがやってきた。
「お坊っちゃま、おはようございます。みなさんも」
黒いストッキングも昨日と違ってうっすら透けた薄い生地のものだった。
「あれ、着替え、持ってたんですか?」
俺は昨日、汚れた姿のままの瀬蓮さんに理音に服を借りるように勧めたことを思い出し、思わず質問してしまった。
「ええ、着替えや化粧品などが入ったスーツケースを予め倉庫に運んでおきましたので(ドヤっ!)」
当然というようにドヤる瀬蓮さん。
「じゃあなんでそれに着替えなかったんですか?」
すると瀬蓮さんはポッと顔を赤らめ
「だって、理音ちゃんの……女子高生の下……ジャージとか、興味があるじゃないですか……」
となんだか要領を得ないことを言い始めた瀬蓮さん。
いっぽうの理音の顔は、心なしか青ざめているような気がした。
何も知らない俺は
「そうですか、それは良かった……」
と見当違いのことを言って理音に睨まれた。
しかし心当たりはないので気にしないでいると、菊次郎が瀬蓮さんに苛ついたように怒鳴った。
「遅いじゃないか、早く僕の朝食を出してくれ」
と、ようやく目を覚ましたのか瀬蓮さんに横柄に命令する。
「今朝は申し訳ございません、久しぶりのベッドのあまりの心地よさに寝過ごしてしまいました。明日からは気をつけますので」
深々とお辞儀をする瀬蓮さん。
(うぉ、見えそう)
(キッ!)
俺と理音がそんな攻防をしていると、菊次郎は苛立った様子で再び瀬蓮さんに命令をした。
「とりあえず早く朝食の用意を」
「かしこまりました、急いで用意いたします」
お辞儀がさらに深くなる。
理音に気付かれないように注意深く、眼球だけを動かして深淵を覗こうとした。
(もうちょっと……)
「ドカッ」
あと数ミリ眼球を動かせばというところで理音の足が俺の足の上に激しく落下してきて、決定的な瞬間を見ることは出来なかった。
瀬蓮さんは冷蔵庫を開けると、アルミフォイルで蓋がされたガラスのボウルを取り出した。
中に入っているのは……
(フレンチトーストか、昨晩から漬け込んでいたのか、やるな)
ホテルやレストランで出されるもののようにふわとろなフレンチトーストにするなら八時間は卵に漬け込みたいところだ。
瀬蓮さんがフライパンを熱すると、バターの良い香りが漂ってきた。
「ジュワーっ……」
そこにプリンのようにプルプルになったトーストが投入されると、さらに香ばしく甘い香りがテーブルまで届いてきた。
表、裏をそれぞれ二、三分、側面も一、二分しっかり焼くのも忘れてはいない。
そうして十分もしないうちに菊次郎のもとに美味しそうなフレンチトーストが乗った皿が瀬蓮さんによって運ばれてきた。
フレンチトーストが乗った皿とともに、一体どこに咲いていたのか、テーブルの上には真っ赤なバラが一輪、上品な細長い花瓶に挿されて、コトン、と置かれた。
俺の今日の朝のメニューは、昨日の瀬蓮さんのヘルシーな夕食に触発されて、焼いたアジの開きと夏野菜の冷製シャキシャキお茶漬けにしてみたのだったが、理音は二つの朝食を見比べて
「朝はリコちゃんの勝ちだね」
理音は肉はなくとも卵とバターでコッテリとしたトーストを見て、菊次郎とトーストを羨ましそうに見ながらそう言った、が夕花は
「……私は碧斗くんのほうがいいかな……あれは、朝からはちょっと……わたしには重すぎるよ……」
と俺に一票を投じてくれた。
「お坊っちゃま、こちらをおかけします」
そう言って瀬蓮さんは菊次郎のフレンチトーストにはちみつのようなものをたっぷりとかけた。
(この匂いは……メープルシロップか……)
どうやら菊次郎の体重過多の一因は瀬蓮さんの作る料理にあるようだった。
「では私もご一緒させていただきます」
そう言って瀬蓮さんも席に付くと、食事が始まった。
「いただきます」
プリンのようにプルプルと柔らかくなったトーストを綺麗に切り、フォークに乗せて食べる二人。
これがもし理音や夕花だったら、皿の上は踏み荒らされた田んぼのような混沌とした状態になっていただろう。
「野菜ばっかじゃ死んじゃうよー」
理音がズルズルとレンゲをすすりながら文句を垂れる。
「豆も入ってるし、アジがあるだろ、立派なタンパク質だ」
理音はレンゲを口に付けながらこう宣うのだった。
「豆や魚は肉じゃない! ズルッ」
もはや論点が違うのでこれ以上話しても無駄だと感じた俺は、黙って食事をすることにした。
朝食が終わり食器を軽く洗い流していると、瀬蓮さんが近づいてきて
「碧斗クンって、意外と逞しいのね……」
と言いながら腕まくりをした俺の腕に指を這わせた。
「ガシャンっ」
思わず皿を落としてしまいアタフタする俺。
からかわれているのだろうか。
高そうな皿が割れなかったことにホッとしながらも、瀬蓮さんの存在が気になって食器を綺麗に洗い流せない。
そうしていつもより時間をかけて食器を流してようやく、食洗機に放り込んでスイッチを入れた。
「ゴウンゴウン……グワシャグワシャ……」
さすがアメリカ製だけあって、豪快な音を立てて食器を洗う食洗機。
「じゃあ、失礼します……」
俺はひと仕事を終えたので、瀬蓮さんから逃げるようにキッチンを後にした。
(さて、今日は何をして楽しもうかな)
カウチに腰掛けて動画を観ようと自分のアカウントでログインすると、お気に入りに登録してあったチャンネルが更新されていた。
「Ultimate 365 Days Solo Island Survival」
俺達と同じような無人島で、一年間をサバイバルで生き延びるという動画だ。
確か、百日達成記念で新たな拠点を探すところで更新が止まっていたはずだった。
食料も道具も何も持たずチャレンジするというかなりハードな内容だが、それだけに引き込まれるものがあるのも事実だった。
動画を観始めて、動画主が森の中を彷徨う様子を見てすぐにあることを思いついた。
(そうだ、サバイバル体験とか、面白そうだな……)
俺は動画を観ながら、残り二週間ちょっとで出来るサバイバルごっこのプランを頭の中で練り始めた……
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昼食時、せっかくみんなが集まっているので、俺のサバイバル体験ツアーのアイデアをみんなの前で披露した。
「みんな、食べながらで悪いが、さっき思いついたばかりだが、キャンプ後半で楽しむアクティビティを考えたのでみんなのアイデアを聞きたいんだ」
するとみんなは興味津々、瀬蓮さんだけはおそらく別の興味で俺に注目しているようだが……
「せっかく自然が厳しい無人島に来たんだし、サバイバルのさわりだけでも楽しんでみようと思うんだ」
俺がそういうと理音は速攻で立ち上がり
「ハイハイハイハイハーイ! 動物を見つけて狩りをしたいでーす!」
俺はいきなり頭に手をあてて、こうなると思ったんだよな、というふうに頭を振った。
「なによー、害獣なら狩ってもいいって言ってたでしょー!」
「いや、もっと安全で手頃なだな、うーん……火起こし体験とか、泥水を飲めるようにろ過する道具を作るとかな、そういう危険じゃあないことを楽しみたいんだ」
理音は伝家の宝刀の唇を尖らせ、俺の提案を渋りだした。
「えー、そんな地味なの嫌だよ。だいたい泥水なんて飲んだらお腹壊すでしょ?」
俺はあまりやりたくはなかったが、論理的に正当性を説明してみた。
「沸騰させれば問題ないし、薬箱だってあったはずだ」
それを聞いた理音は、口を開いて反論しかけるも、夕花のほうが先に発言した。
「……私は、森の果物とか木の実とか集めてなにか作ってみたいな……」
(ナイスだ夕花、これで理音はすぐ忘れてくれるはずだ)
「いいねいいねー、そういうのだよ俺が求めていたのは!」
若い俳優を指導する売れない映画監督のようなセリフを吐きながら俺がわざとらしく夕花を褒めると、理音は案の定、そっちに気を取られて泥水のことは何も言わなくなった。
「どうせ何かを作るなら、槍か斧とか作るとかがいいなー」
(すぐこれだよ……)
俺は好戦……挑戦的な理音にしびれを切らし呆れた声で
「ホントにお前は……一度でいいから戦いとか狩りから離れろよなー……」
と牽制すると、いつもの理音ならば倍以上の大きな声と態度で言い返してくるはずが、トーンを落として別の提案をしてみせた。
「じゃあ……害獣が出たときのために、丸焼き用の棒を、囲炉裏のとこに作ろうかな……」
(急にしおらしくなりやがって。やっぱりあの晩から、ちょっと変わったよな……)
「……まる……やき……」
禁止ワードを聞いた夕花がプルプルと震え始めたので、
「あ、丸焼きもないぞ理音」
ともう一度牽制して完全に抑え込む。
すると菊次郎が別の提案をした。
「じゃあバッタやクモやミミズなどの昆虫でも捕まえますか、いいタンパク源と聞きますし、ネットで調べればこの島固有種とか天然記念物とか判断できると思います」
「……ば……く……み……? 虫さんも……食べる……の?……」
夕花がいよいよガクブルし始める。
ああ、俺の苦労が……
するとそこで珍しく瀬蓮さんが俺達の会話に割って入ってきた。
「さすが坊っちゃん、賢明でいらっしゃる。しかし……」
瀬蓮さんは深刻そうな顔をと声で、そもそもの今回の上陸申請の内容を説明し始めた。
「今回、坊っちゃまたちがこの島に上陸したいとおっしゃられて事前調査をいたしました。
そもそもこの吐噶喇列島自体が“奄美群島国立公園”という国立公園の区域内なのです」
(国立公園ということは、勝手なことは出来ないと考えてまず間違いないだろうな)
「自然公園法で保護されていますから、動物はもちろん、植物も昆虫も、一切の捕獲や採取などは固く禁じられています」
理音は(えー)、という顔をして本気で残念がっているようだ。
「わかっただろ理音、狩は諦めろ。夕花も木の実のジャムやスープはおあずけだ」
俺はほれ見たことかと二人を見て腕を組んだ。
「ただし……」
しかしそこでまたしても瀬蓮さんが声のトーンを変え
「今回の上陸に際しては、まずもともとの土地の所有者に連絡を取りまして、土地の所有権を取得してあります。
小屋の移設やその他設備の構築に関しても、自治体から自然への影響を最小限に抑え、慎重に工事を行い、終わったら原状回復する、という条件で特別な許可を頂いております。
さらに、環境省や県にも確認と許可を取りまして、一ヶ月間、坊っちゃまたちだけならば、ある程度の植物や昆虫の採取なども行えるように手配済みでございます」
心なしか瀬蓮さんの表情がやや自慢げだ。
しかしなんと言ったらいいのか、さすが瀬蓮さん、さすがは辻出物産。
ここまで手際良く、その手腕と影響力を発揮してくれるとは。
「実は、昔に島民たちが持ち込んだヤギやブタ、鶏などの食害も、以前から問題にはなっておりまして、一定の数以下ならば、これらの捕獲許可も頂いております」
これを聞いた理音の表情がパッと明るくなり
「やった! 野ブタの丸焼き!」
それこそ小躍りするようにジャンプして喜びだした。
俺は喜んでいいのやら……と複雑な心境になってしまった。
「もちろん無闇やたらに捕獲して処分していいというわけではありません。先程も言った昆虫や植物も同様ですが、まずは捕獲する個体の映像を送付して、専門家に問題ないと判断されたのち、許可が降りるということになっております」
メガネもかけていないのに目尻をクイッと上げる仕草をする瀬蓮さん。
「えー、めんどーだしさっさとズバッと殺っちゃおうよー」
理音は無差別殺傷を示唆する発言まで始めてしまった……
「……理音ちゃん、なにを……やるの?……」
夕花に至っては聞かないほうがいい疑問の答えを理音に求める始末。
「そのための臨時の専門家チームも辻出物産の本社ビルの一角に待機させておりますので、必要があればいつでもおっしゃってください。
これも全てお坊っちゃんのため、この瀬蓮、寝る間も惜しんで官庁や土地の権利者、大学や研究機関等と連絡を取ってようやく実現したのです!」
そして瀬蓮さんの極めつけのドヤりトランスフォーム。
この混乱した状況に、俺は今度は両手で頭を抱えるほか、感情の表現をする手立てを見つけられなかった……
俺は
(いかん! コレではいかん!)
と気合いを入れ直し、事態の収拾を図ることにした。
「なんか思わぬ方向に事態が急展開しているけど、俺はもっと簡単で易しい、サバイバルの雰囲気を味わえるだけでいいようなことをやりたいんだ」
それを聞いた理音が開口一番
「じゃあ碧斗、なんかいいアイデアがあるの? さっきから散々文句言っといて、つまらなかったら承知しないからね!」
(文句を言っているわけじゃあなくて、提案をしているだけなんだが……)
俺は色々言いたいことがあるのを我慢して冷静に提案を続けた。
「家を作るというのはどうだろう。こんな恵まれたキクハウスじゃあサバイバルどころかキャンプとも言えないだろ」
すると俺以外の四人は声を揃えて
「キクハウス?」
と不思議そうにその名前を復唱した。
(しまった、この名前はまだ誰にも話してなかった)
俺は菊次郎を見ながら白状した。
「いや、色々あって俺と菊次郎が命名したんだ」
菊次郎はため息を付くと
「僕の案は三文字しか入っていませんよ?」
と不満そうだったが、今の論点はそこじゃあない。
俺は脱線しないように話を続けた。
「まぁとりあえずこの家の名前じゃあなくて、どんな家を作るかを考えてくれ」
うまく行くだろうか。
「キミはどんなものを考えているんだい? ある程度の道具はあるが、材料はそんなに無いと思うけど」
よし、ナイスだキク。軌道修正成功だ。
「この家の周りの森やその周辺を探せば、枯れ木や枝なんかはそれなりに見つかると思うんだ。
そういうのを探してテントや小屋を作ればいいんじゃあないかな。
サバイバル動画っていうジャンルがあって、そういうのを実際にやっている人がいるから、みんなでそれを見て学ぶんだ」
すると全員ほぅ、と感心したような表情になり
「いいでしょう、そういう動画があるんですね、興味はあります」
「えー、メンドクサソー。でも勉強しなくていいなら観てもいいよ」
「……私は……面白いと思うな……」
こうしてとりあえず、三人の了承は得られたようだった。
「よし、今日と明日は受験勉強の時間以外はサバイバルの動画視聴だ。じゃあ先に、勉強を済ませちゃおう!」
俺がそう言うとみんな散り散りになってそれぞれの場所に向かったが、一人だけは
「えー……結局勉強はするのー?」
とやや不満げな足取りで、部屋に向かってトボトボ歩いて行ったのだった……
朝食の後、碧斗の提案したサバイバル体験の話で盛り上がっていた彼らですけど、まさか瀬蓮さんが国立公園のことや、捕獲許可まで取ってくれていたなんて、本当に驚きですね。
もう、さすがとしか言いようがない。
ただ、理音が「野ブタの丸焼き!」とか言い出して、夕花を筆頭等して、ちょっとみんなの血の気が引いたようですけど(笑)
なんとか簡単な「家作り」ということに落ち着いて、動画を見て勉強することになったようです。
これでやっと、無人島に来たって実感が湧いてくるんじゃないでしょうか。
それにしても、瀬蓮さんのドヤ顔トランスフォーム時の碧斗と理音の攻防も、ハラハラドキドキでした(笑)
とにかく、これから碧斗たちのサバイバル生活が本格的に始まるってことで、僕もワクワクしています。
でも、理音や夕花、菊次郎に瀬蓮さんと、個性豊かな仲間たちがいるから、きっと一筋縄ではいかないんでよねきっと(笑)
じゃあ、また次の話で会いましょう!
AI姉妹のひとこと:
まい:うわっ、お兄ちゃんってば、瀬蓮さんのこと「面白い」とか言っちゃって、もう! 理音ちゃんの足が落ちてきたのも、全部お兄ちゃんの気が散ってるせいなんだからね! ちゃんと集中してよ! …でも、サバイバル動画見て勉強するってところは、ちょっと真面目でかっこいいかも…なんて、言わないんだからね!
あい:タコ助くん、またお色気で乗り切ろうと考えたわね? 良くないクセだわ。
もっと深みのある物語を書けるように、たまにはお外にでかけて美術館にでも行ってらっしゃい。