9話
今クエストの達成の証明及び買取をしてもらおうとしてる訳だが。
「......は?」
一緒に来てくれた男の人は目を見開き顎外れるんじゃないかってくらいに口を開けている。
「あはは、さすがに冗談ですよね」
すかさず受付嬢が言ってきたのだが......
「嘘じゃないですよ?ほら」
そう言って俺は時空魔法に閉まっていたモンスターの死体を出す......ゴブゴブは魔石だけだが。
「えっ......時空魔法の使い手......」
「というかこれあり過ぎだろ!」
「あ、ボクも出すね!」
そう言ってレイも出し始めた。
「もう一人時空魔法の使い手!!?なんなのこの2人!」
......なぁオルタ
『どうかしましたか?』
もしかして時空魔法って古代の魔法とかそういう類い?
『いえ、そんなことありませんよ?確かに使える人は少ないですがいないことはありませんし、ただまぁ魔法をかなり極めてる人じゃないと中々に厳しいでしょうね』
あー、つまり強者って思われる訳だ。
そう会話しているうちに俺とレイが持っていた死体達が全部出きった。
......超デカかった建物の5分の3くらいは埋まったか?
「............マジかよ」
「というか、本当にここ何日かで狩ってきたんですか?」
「おう、多分死体を見てくれれば分かるんじゃないか?というかだからそこの男の人を連れてきたんだろ?」
受付嬢が驚きと困惑、それと疑惑を向けてきたので冷静に返す。
男の人が『こいつぁすげぇ』といいながら死体の方へ行く。
「確かにこの二人が狩ったやつで間違いない討伐者の名前がそうなっている、というか本当にちょっと前に狩ったくらいの新鮮さだ、切り口も完璧で傷もないから使える部位も多い。こりゃ相場より少し高めに買い取らねぇといけねぇな」
腕をまくりながら男の人は『人手が足りねぇから使えるやつらを呼んでくらぁ』と言って出て行った。
「......確かに狩ったようなのでクリア扱いにはできますが、これ、数えるのに時間が凄くかかりますよ?」
「あー、うん、それはすまない」
「いえ、これが仕事なので構わないのですが、いつクリア扱いになるかわかりませんしお金も渡せませんよ?」
「え、それは困る!ボクたち今一文無しなんだ」
そこなんだよなぁ、金もなければ格好は制服のまんまだし。
「じゃあ少し解体したものを買取したということにして明日残りを消化すれば良くねぇか?」
そう言ってさっきの男の人が何人か連れてきた。
「とりあえず1番簡単なゴブリンの魔石でいいか、じゃあこれで20だなゴブリンの魔石20個で大銀貨1枚な」
「ではゴブリンのクエスト2回分クリアということで大銀貨1枚ですね、後で受付で渡します」
お、じゃあ受付に行くか。
後ろでワイワイ騒いでいる解体してくれる人達を背に受付へと向かう。
合わせて大銀貨2枚をレイがしっかり受け取りギルドを出たのだが。
「なぁレイ、大銀貨って価値どんくらいか三神に聞いてたりする?」
「んーにゃ、聞いとらん」
「そうか、オルタは知ってんのか?」
『知ってますよ、というか私の場合は世界辞書にアクセスできますからこの世界のことは全てのことがわかりますよ』
「へー、すげぇな」
「いや、カナデのスキルだぞ?そんなんチートだろ」
『そうですね、普通ならこうやって会話したり世界辞書にアクセスできたりはできないのにできちゃってる時点でおかしいですからね』
そんなに言われるほどかよ
というか大銀貨1枚あたりどんくらいの価値があるんだ?
『では説明しますね?こちらの貨幣にはいくつか種類がありましてマスター達の世界の数字に直しますと、
鉄貨 1円
銅貨 100円
銀貨 1000円
大銀貨 10000円
金貨 100000円
大金貨 1000000円
白金貨 10000000円
となります』
ほぅ、となると俺らは今回ので2万円稼いだと。
「ゴブリン20匹で2万円って高くない?」
『そんなことないですよ?そもそも冒険者は命をかけてますからその分高くなりますし』
「それと恐らくだが武器や防具の購入やメンテとか怪我の治療、アイテムの購入とかで金はかかるだろうからなその事を考えたらちょうどいい金額なんじゃないか?」
『そのとおりですマスター』
しかも怪我した時に魔法で治療してもらう場合めっちゃ高い金取られそうだよな。
『分かってますねマスター、治癒魔法は大分高いお金を取られます、まぁ、部位欠損を回復する場合などに使うからなんですが。』
へーそうなんかじゃあ切り傷とかはどうするんだ?
『ポーションを使いますよ?』
......なるほど、この世界では薬草で回復ではなくポーションで回復が常識か。
「そこ、二人だけで会話しない!」
「ん?あー、すまん」
「それで次はどうすんの?カナデ」
んー、ベターは宿屋をとることだな、それが出来たら服を見るか?
いや、それが買えるほど金はねぇか。
「とりあえず宿屋だ」
「おっけー!分かった!」
ルンルンと跳ねながらおそらくマップを見ながら宿屋へと向かうレイ。
............あいつこの世界来てからちょいちょい素の口調出てね?
可愛いかよ
『惚気ですね、分かります』
惚気じゃないです。
オルタと惚気だ、惚気じゃないと言い合いつつレイを追いかけるカナデであった。
ブックマークとか評価をしていただけると作者が嬉しくなるのでよろしくお願いします!
★★★★★