3話
はい、ということでですね!今は森の中です!
いやぁ、よく分かりませんねぇ。
ステータスが雑魚だと言われそもそも後方支援にならない俺って何!?
いや、言われてもやらないけれども!
『まぁ、そういうことですね』
てか、オルタ!どんなステータスにしてたんだよ!
『こんな感じです』
夕立 奏
種族 人族
職業 剣士
Lv.1
HP7・MP3
STR 5
VIT 5
DEX 4
AGI 6
INT 2
LUK 3
状態:
健康
スキル:
剣術Lv.1
武術Lv.1
言語理解Lv.1
称号:
異世界より呼ばれし者
『ちなみにこの世界の人族の平均は全ての数値が5前後で、スキルLvの最大は10です』
マジで平凡で草
え、俺この後どうすりゃいいの?1人でどうしろと?
『大丈夫ですよ?1人ではないです』
どういうことだ?
「奏!起きたか!」
呼ばれた方を振り向くとそこには玲が居た
「あれ?玲?お前も追い出されたのか?」
「いやぁ、ステータス弄ってたらさぁスキルで隠蔽ってやつがあったからそれ使ってて普通どんくらいかなーやっぱり1か?って思ってたら違うらしくてさっきの男より雑魚だ!って捨てられちった」
アッハハーと笑う。
「いやぁ、ゲームによるじゃん?ステータスの違いってさ初期値が変わるというか」
「確かにそうだよなぁ」
そうなんだよなぁ、ゲームによってはレベルが上がった時のポイントを振ったりとか初期値が職業事で違うとか色々あるからなぁ。
「てか、奏はなんでそんな髪色とかになってんだ?」
「それを言うならお前もな?」
それからお互いのことを話すと
「はぇー創造神たぁ、すげぇとこだな」
「てめぇも創造神の一個下とあってたんなら十分やべぇだろ」
「まぁ、それはな?」
なんでも三神?の人たちに俺と同じような話をされたらしい。
ちなみに玲のステータスは
如月 玲
種族 人族
職業 魔法士
Lv1
HP 500・MP 800
STR 500
VIT 500
DEX 400
AGI 500
INT 500
LUK 600
状態:
健康
スキル:
魔法士Lv.1
隠蔽Lv.6
全属性耐性Lv.10
全状態異常耐性Lv.10
言語理解Lv.1
加護:
三神の加護
称号:
異世界より呼ばれし者
運命の女神の友
生命の女神の友
時の女神の友
補足事項
魔法士:全属性の魔法を習得すると魔法士へと昇華する。
ただし、全属性それぞれLv.3以上でなければならない。
全属性魔法使用可能。
イメージによる魔法を使用可能。
隠蔽:自分のステータスを隠蔽する。
自分の姿を隠す。
生物及び無機物にかけると隠すことが出来る。
ただし鑑定してきた人物のスキルLv.が隠蔽のLv.を超えている場合隠蔽は看破される。
言語理解:異世界人限定スキル
この世界の言葉を理解出来る。
言語理解のLv.の増加により理解出来る言語が増える。
勉強によりLv.をあげることも出来る。
※あくまでも指標となる
三神の加護:運命、生命、時、それぞれの女神から加護を貰うと統合され三神の加護となる。
運命、生命、時の祝福を得る。
三神と友達になっとるし。
てか、強くね?ステータス
「ボクはお前ほど強くねぇよ!明らかに奏はぶっ壊れだろ!」
「なぜ心の中を読んだ!?」
「あったりめぇよ、ボクが奏とどんくらい一緒にいると思ってんだ」
一緒にいる長さで心が読めるなんておか......しくはねぇか。
俺も読める時は読めたわ。
「というか、こんだけ俺らがぶっ壊れだとうちのクラス丸ごとで世界滅ぼせるんでね?」
「たしかに」
『まぁ、それは無いですね。二人がおかしいだけで、他の人たちは全体的なステータスが30とかくらいですよ。』
へーそなんか
「んで、話が戻ってその姿だ、どういうことだ?」
「ボクも知らねぇんだよなぁ」
どうしてこうなったんだ?
『それは創造神の守りによるものですね』
どういうことだ?
『創造神へと近ければ近いほど髪は白に瞳は赤くなります、なのでマスターは創造神に気に入られ、更に強めの守りを与えられたので創造神に近づいたのでしょう。』
なるほど、ということは玲は三神に気にいられ友、つまり同列の存在となったことで創造神に近づいたと。
『そういうことです。』
へー、なるほどなぁ
こう頷いているいると。
「何ウンウン1人で頷いてんだ?キモイぞ」
「キモくねぇな!?」
そうじゃんオルタのこと説明してねぇから俺がやべぇ奴みたいになってんじゃねぇか!
『ふむ、では玲さんと手を繋いでください』
なぜ?まぁ、いいか
「ちょっ!なんでいきなり手を繋いでくんだよ!」
いきなり手を繋いだら顔を赤くして声を荒らげる玲。
「ちょいちょい、意味はあるから怒んなって」
「怒ってねぇよ!」
『あれは怒ってないと思いますが......まぁ、いいです』
オルタが何か言っていたようだが聞き返す前に作業?に行ったようだ。
「んな!なんだ!?なんか声が聞こえる」
「あー、ちょっと俺がさっきウンウンしてた理由だちょっとそいつの話を聞いてくれ」
そうして何分が経つと話が終わったようで。
「はぇー、なんかナビゲーションピクシーみたいなのな」
「確かにそれはちょっと分かるけどそこじゃないだろ」
『ナビゲーションピクシー、ゲームですか?』
なんでオルタがゲーム知ってんねん
『私はマスターの一部ですからね、部分的な知識にはアクセスできますから。』
へー、そんなもんなんかー
『今見た感じだとゲームっぽい視界の方がこの世界では活動しやすいですかね。』
活動しやすいにはしやすいがここは現実だろ?余りそこを混在するのは問題では?
魔物がいるって言ってたし命のやり取りもあるだろう。
そんな舐めきって言い訳がない。
『はい、そうですね。ですがそこを理解しているのであれば問題は無いでしょう。』
そう言うと俺の視界に劇的な変化が起きた。
左上に緑色と水色のバーが右上には丸く地形が描かれているものが
これは、HPとMPか?それとミニマップといったところか?
『その通りです、ちなみにミニマップには敵が赤味方が青く表示されます』
ほーん、なるほどなぁ便利じゃん
『あとは右手の人差し指と中指を立てて上から下に腕ごと振ってください、するとゲームのメインメニューのようなものが出ます』
おぉ、ホントだ!すげぇ
「お、おいお前の内なる人と喋ってるのは分かるんだがマジでハブられてるボクを仲間に入れてくれ」
あ、テンション上がって完全に忘れてた
すると玲はジトーっという目に変わってしまった
さ、さては俺の心を読んだな!
『玲さんにも同じ設定にしてあげましょうか、また手を繋いでください』
ん?分かった。
「フニャッ」
ん?今玲から聞き覚えのない声が聞こえたんだが気のせいか?
んー、顔が赤いが普通か。
『それ普通じゃないと思いますが』
少しすると玲も同じように設定ができたらしく腕をブンブンし始めた。
「すげぇ!これ某有名デスゲームのMMORPGにあるやつじゃん!」
おっと、そっち行ったかー、確かにそっちの方が近いなぁ
俺的には最後の幻想の方かと思ってたわ。
『マスター、えーとめんどくさいのでメニュー画面と呼びますね、メニュー画面を開いてください』
ほいほい?
言われたので腕を振ってメニュー画面を押す
『上から二つ目のmemberを押してください』
member......やっぱメニュー画面だな、これ
『そこで玲さんの名前を打つとパーティー申請みたいなのが出来るのでそれやってください』
ほーん、出来たけどコレRPGだな、今度操作して何となく慣れとくわ。
『操作性はほぼRPGのそれなのでコレできるかな?は出来ると思って頂いて問題ないです』
「何コレ!なんかパーティー申請みたいなのが来た!YESでいいんだよな?」
「おう」
多分YESを押したタイミングで俺の体力バーの下にもう一つバーがでてきた
「あ、なんかボクのバーの下にもう一本バーが出てきたってことはこれが奏のやつか?」
「たぶんそうだな」
「ふーん」
そう言って玲が近づいてきた
ん?なんだ?
「ちょっと痛いぞ?」
「ブヘッッ」
ちょっ、いきなりこいつ殴ってきたんだが!
「おいてめぇ!なんで殴ってきた!ケンカか?負けるぞ!」
「いや、負けるんかい、ダサいなおい。」
そう言いながら玲は俺から見て右上の方を見る。
「少し減ってるか、やっぱこれお前のか」
「え、それ確認するために俺を殴ったのか?」
「当たり前だろ?」
めちゃくちゃ爆笑しながら言ってきた。
こっ、こいつ!なんつーやつだこの暴力女め!
そう思いながら自分も体力バーの方を見てみるが
「なぁ、減ってなくないか?これ」
「は?減ってるだr......満タンになってね?」
減ってたはずが減ってない?いや、そもそも削れてなかったか?
『それはマスターのスキルの自動HP回復ですよ、確実に少し削れていましたがすぐに回復しましたね』
へー、そういう事か、ってか俺のパッシブスキル強すぎね?
『少なくともマスターは、ぶっ壊れキャラですからね、言ってしまえば人権鯖です』
なるほどなぁ、俺って座から呼ばれてたのかぁ......ってちゃうわ!
「なんか、俺のスキルで自動回復したらしい」
「なるほどなぁ、やっぱてめぇぶっ壊れだな」
さすがに否定の仕様がないんだよなぁ
「てか、オルタさんだっけか?話せないのはめんどいなぁ」
『確かにそれはわかりますね、パスを繋げましょうか』
ん?どういうことだ?
『後にわかります、また手を繋いでください』
はいよ
「......ッ、あのさぁ!手を繋ぐ時なんか言ってからにして!」
顔を真っ赤に染め上げて言ってきた
「ご、ごめん」
『あ、いきなりですけど終わったのでもう大丈夫ですよ』
そう言われたので手を離したらなんか玲が悲しそうな顔をした、どうした?
(もう少し手を繋いでいても良かったのに)
ん?玲の声?
『あーっとダメなタイミングで繋がっちゃったっぽいですね』
(え、なに?いきなりオルタさん?......えっ、え?ほ、ホント!?)
どうやらオルタが説明しに行ったようだ
(奏聞こえるー?)
聞こえるけどこれ、どうやって向こうに伝えるんだ?
『伝えたいことを思い浮かべて普通に語りかけるようにすればいきます』
なるほどなぁ
(聞こえてるぞー)
(おぉ、すげぇ!なんかあった時とか戦闘時これで会話できるのは強いな!)
え、もう戦闘時のこと考えてるの?順応早くね?
『あ、そうです二人ともステータスを開いて名前のところを押してください』
(ん?了解)
(おっけー)
名前のところを押すっと
ん?なんか名前の下にキーボード?
『そこのキーボードで名前の表記を変えといてください、この世界では基本的にカタカナの名前だと思っていただいて構いません』
(りょーかい)
(へー、そういう感じなんだ)
(じゃあ俺はカナデだけでいいや)
(じゃあボクもレイで)
イメージ苗字があると貴族だと思われそうだから危険ダメ絶対だ。
「とりあえず今後の方針を決めるかぁ」
「そうだな」
とりあえず話し合いを開始するのであった。
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