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28話


目を瞑りながら考えてた男は目をゆっくり開けてこちらを見てきた。


「分かった、その話に乗ろう」

「いいのか」

「あぁ、そちらの方が良さそうだ............それにその方がアイツを助けられるかもしれないしな」


お、良かった良かった。

嫌だと言われなくて。


というか最後の方はボソッと言っていて聞こえなかったが何を言ってたんだろうな。


『大丈夫です、マスター、多分ですけど流れで解決してしまうあれなので気にしないでください。』


お、おぉ、そうか。


というか俺の耳はスキルとかステータスの影響でいいはずなのに聞こえないのが多いいんだよなぁ。


『あー、それは二択ですね、そもそも聞くということを意識しをしないとステータスやスキルの影響はでないというのが1つ、もう1つは聞いているのですが脳がそのことをシャットアウトしている可能性ですね、集中してる時に話しかけられて反応はしたけど覚えてなくて後から返事してただろ、って怒られるやつですね。』


あー、後者は結構あるよなぁ。


親に何かしておいてって頼まれたのに、何かに没頭してる時に起こるやつだな。


「だが寝返ることに一つ条件がある」

「ボク的には命を握られてる人が条件を出すのはおかしいと思うんだけど」

「私もそう思うけど」

「まぁ、聞くだけ聞いてやろうぜ」

『こういう時に話を聞いちゃうのは答えが出ている時ですよ、マスター』


まぁ、気にするな。

それに命が握られている今無茶振りは言わないはずだ。


「俺と主従契約を結んで欲しい」

「お前が俺に仕えるということか?」

「あぁそうだ、俺は俺を捧げる、だがその見返りとして助けて欲しい人がいる」

『なるほど、それがあいつと言っていた所以ですか』


あいつ?どういうことだ?


「誰のことだ?」

「俺の、俺の妹を助けて欲しい」


(妹を盾に取られて仕方なく暗殺ギルドに所属していたってことかな?)

(その可能性はありそうだな)


確かに一個小隊を任されるにしては殺してないのはそれが所以かもしれないな。


逆に考えればその一個小隊自体がこいつの監視であった可能性はあるし。


見たところ嘘はついてなさそうだし本当のことなんだろうしな。


「分かった、俺に出来ることならやってやる」

「本当か!」

「お、おう」


食い気味に近づいてきたので驚いた。


少しすると真面目そうな顔になり俺の事を見つめてきた。


「我は主の名に従い、我が血肉、命、魂を捧げ主に仕えることを誓う。全てをあなたに捧げます。」


............what?


『あー、復唱してください、マスター。

我と主従の誓いを立て、生きることを誓うか。

名を答えよ』


「我と主従の誓いを立て、生きることを誓うか。

名を答えよ」

「真名 ジャフス」


男は、否、ジャフスが名前を答えると俺とジャフスが光に包まれる。

そして解放されると見えない何かが繋がっている感覚がする。


『見えないパスみたいなものです。あまり気にする必要はありませんよ。』


お、おう。


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