26話
倒さずに捕まえたヤツらを引きすりながらレイ達が居る方へ向かう。
ちなみに倒したヤツらは意識を保ったヤツ以外は瀕死にしただけなので回復して縛って引きずっている。
まぁ、意識があるやつも引きずっているのだが。
先程までいた限定的な結界は解析することにより対結界魔法を使うことによって破ったので脱出が出来た。
というか正直それが出来たなら最初からやればよかったのにと思ったのだが。
ま、まぁ、触れちゃいけないこともあるよな......
とりあえず瀕死にしたヤツらは憲兵さん?みたいな人に引き渡してからかなぁ。
「あ、カナデ!」
「お、レイ、シャルルのことを逃がしてくれて助かったぞ」
「まぁ、何となく目線で理解してたしね」
「ごめん、カナデ、私のせいで......」
ずっとレイの後ろで俯きながら居たシャルルは申し訳なさそうに謝ってきてくれた。
「まぁまぁ、気にすんなって」
「でも......」
「分かった、じゃあこの事案が終わってからでいいぞ、まだ終わってはいないからな」
「ヒッ!!」
チラッと引きずってるほうを見たら怖がられた。
え、私そんなに怖いですか?
ズルズルと引きずって行って、意識がある人だけはレイたちに見守ってもらって残りのヤツらを憲兵さんに引き渡してきた。
どうやらどこかの闇ギルドの人達らしく、結構な懸賞金が掛けられていたらしい。
なのでその懸賞金を冒険者ギルド伝いで渡すから明日受け取ってくれとの事。
あとは冒険者ランクにもなんか影響があるらしい?のでポイントがプラスになるとのこと。
まぁ、そんなことよりもだ。
「さてと、とりあえず宿屋に着いてきてもらおうか」
残った1人を連れて二部屋借りた内の二人部屋の方に入る。
一応誰かに聞かれたら困る内容の可能性が高いので外から見えなく聞こえなくする結界を張っておく。
『まぁ、結界を張るときは魔法陣を引いた方が効果が長くなるんですけどね、一時的なものであれば構わないのですが』
へー、そうなんだ。
まぁ、そんなことよりもだ。
「さてと、話をしてもらおうかね?」
「は、は、話すわけないじゃないですか!?」
そいつは顔を青くしながらもそう言い返してきた。
おー、ちゃんとプロしとるな〜。
「へー、ならどうなっても知らないぞ?」
「し、知らん!話すわけッ!!?」
魔力で生成したナイフを顔のすぐ左をかするくらいに飛ばす。
「は、は、」
「次は当てる」
ビクッ......
「わ、分かった話します」
(´-ω-)ウム
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