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24話


「グスッ、酷い、行きより速度が早かった............怖い............」

「その、ごめんな?俺が悪かったよ」

「ホントに思ってなさそうに見えるのはボクだけ?」


いや、ちょっとだけ俺もやりすぎたかなぁとは思ってるわ。


ちょっとだけ。


『前から思ってましたけど結構マスターって酷いですよね』


酷くはないだろ、少し手厳しいだけで。


『............そうですね』


あらぁ、不服そうねぇ。


「でも今日中に終わらせて帰ってこられて良かったよねー」

「グスッ、それはそう、というか全てに関して行動が早い」

「まぁ、走ると早いからな」

「あれは早いとかの部類じゃない、人間にしては異常」


確かに人間としては異常なのか?

俺はともかくレイは人間の中でもトップクラスの強さと見てもいいのだろうか?


『それはそうですよ、まぁ人族の中でも特殊な人は強いですからなんとも言えませんが』


へー、しいて言うなら特殊個体とか、変異種みたいなものかな?

あんまり変異種って言い方は好ましくないから特殊個体かな?


「まぁ、いいとしようぜ早く帰って『マスター!!!』ッ!!!!」


ヒュンッ


驚く程頭の中でオルタが叫んだ。

その理由はいまさっき俺のギリギリ横を通り過ぎていった、ナイフだ。


恐らく当たっても俺にダメージ自体は入らない確率が高いが、どうやら危険性はありそうな雰囲気があった。


普通であれば街中でナイフが飛んでいれば街中が騒がしくなるはずだ、だがそうはならない。


(どういうことだ!?周りに人がいなくなってるぞ!)

(わかんないけど周りが霧がかってるよ!?)

『恐らく異なる次元のような異世界のような、小規模な空間を作り出す魔法ですね』


パスが繋がっていないシャルルには聞こえていないだろうが三人が念話で会話をする。


どうやらオルタ曰く限定的な異空間へと飛ばされる魔法のようだ。


今気がついたのだが右上のマップの自分たちは移動や向いている方向に変化は起きていない。

だが、今の俺たちは元々歩いていた方向に歩き続けている、つまり本来であればその方向にマップで移動していないとおかしいのだ。


それこそが異空間にいる証拠でもあるということだ、それに攻撃されたということはここに黒幕が潜んでいる可能性が極めて高い。


まぁ、もしかしたらこの異空間限定で物体を具現化して攻撃できるのかもしれないが。


シュン、シュンシュン!


おっと


カンッ!!


一人に対して一本ずつ、合計三本のナイフがかなりの速度で飛んできた。


レイは反応が出来ていたので普通に避けており俺も注意してたこともあり早めに回避していた、だが、シャルルは反応ができていなさそうだったので風魔法をナイフに当てて弾いたが意外と硬度があるようで武器破壊とまではいかなかった。


「ごめん、ありがとう」

「問題ない」


一言お互いに言葉を交わしたのだが俺たちの後ろ側で気配がしたのでそちらを振り向いてみた。


すると


「おやおや、気づかれましたかぁ、あの速度のナイフを弾いた技術といい凄いですねぇ」


黒装束に包まれた、獣人?が居たのだ。

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