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23話


「お、あれか?」


ギャォォ......ォォ......


おそらく最後のワイバーンをサクッと殺った訳だが。


んー、シャルルが途中から全く喋らなくなっちゃったんだよなぁ。


「ねぇ、カナデ、シャルルがヤバいんだけど大丈夫かな?」

「いや、全く喋らないしまずいような気がするが」

「ヤバくないし!全く、さっきからおかしいんだよ!?」


あ、やっぱりやばかった、テンションが上がってるウォウウォシャルルになっとる。


「魔力放てばワイバーンの位置が分かるし!見つけたワイバーンを一瞬で二人とも倒すし!ゴブリン感覚でサクサク倒すのってどうなの!?」

「待て待て落ち着けシャルル、お前もおかしくなってるぞ」

「シャーー!!」


うわっ!とうとう猫の威嚇みたいなのし始めたよ......

というかシャルルは狼じゃろ、どちらかというと......


「んー、まぁシャルルは落ち着くまでほっとくしかないよ、他にはいなさそう?」

「うーん、多分かなぁ」


あ、もしかしたら索敵の魔法的なの魔力量増やせば見れる範囲広くなるかも?


先程のイメージに乗せる魔力を5倍くらいにして先程より高い位置まで上げる。


「うん、いないみたい」


なんと森の全体を見渡せるようになったので分かったのだ。

というか、魔力増やせば見れるならこれをすればよかった......


「ふーん、じゃあ帰ろっか!報告は明日でいいでしょ?」

「おう!なんかマップを見てる感じ魔物の動きも活発になってるし」


どうやらこの森においてイレギュラーな強者、この場合ワイバーンが居なくなったおかげで本来の動ける範囲に戻った魔物達が一斉に動き始めたようだ。


「無駄に戦うのも嫌だしな、さっさと帰るに限る」

「シャーー!!シャー!!!!」

「そうだね」


うーん、そうだねー......シャルルどうしよう。


『どうせ走るんですからお姫様抱っこすればいいんじゃないですか?(笑)』


お、確かに、じゃあ失礼して。


『え?え?ホントにやるんですか?』


「ちょっ!カナデ何やってるの?」

「シャっ!?なにやってるの!カナデ!?」

「え、どうせ走る時この体勢だから落ち着かないシャルルを運ぼうかと」


え、そんなに変?オルタが提案してきて確かにって思ったんだけど。


『誰が冗談を本気に取ると思ってるんですか!?』


え!?冗談だったの!?


「ま、まぁ、これで行こうぜ、爆速で帰るぞ!」

「えっ、ちょっ、マッアァァァアァアアァァアア」

「は、早っ!って待ってよ!カナデー!!!」


なんか、その、やるしかないってなるじゃん?


走る俺と叫ぶシャルル、後ろから追いかけてくるレイというよく分からない絵面になった訳だが。


それを見た入口で見張りをやってる番人さんは、なんかお姫様抱っこされてる人代わってね?

と思ったそうな......

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