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17話


先程襲ってきた女の子を何とか元に戻すことに成功したのだが......

この後どうすればいいんだ?


(えーと、どうしようか)

(わかんない、わかんないけど女の子をそのまま放置はちょっとないかなぁ)

(だよなぁ)


うーん、特に目立った外傷も無さそうだしさっきチラッと鑑定した感じ健康状態に戻ってたしなぁ。


「んっ、うぅん」


お、目覚めたか、早くて助かった。

最初はポケーっとしていたが周りをキョロキョロすると俺らに目を向けてきた。


「............あっと」


目がぐるぐるぐるぐるし始めたのだが......


「大丈夫か?」

「だだだだ」

「大丈夫だけど大丈夫じゃなさそうだね」

「深呼吸しろー?」


すーはーすーはー。


「落ち着いたか?」

「う、うん、その、ごめんなさいというかありがとうというか......」


ん?


『どうやら暴走状態の時の記憶があるみたいですね』


あー、なるほどね。


「問題ないぞ、まぁ、何があったのかとは思ったが」

「うぐっ、」

「まぁ、大丈夫そうかな?」

「え、まぁ大丈夫だとおもうけど」


まぁ、動いてるのを見ている感じ可動域も変じゃないし痛めてる場所も無さそうだな。


「よし、じゃあ行くか、レイ」

「そうだね」

「え?あっ、ちょっ、待って!」


魔力を練りながら走り出そうとすると止められた。


「なんだ?」

「あの、あなた達は旅人?」

「んー、まぁそうだね」

「ちょっとの間でいいから私も一緒に連れて行って欲しい、お願い」


えっと、どうしてそうなる?

というか、この娘、獣王の娘なんだよなぁ。


『獣王は魔界の三王の一人ですね、他には竜王と魔王がいます』


へー、てことはなにか領地的なのがあるのか?


『いいえ?無いですよ?昔は魔界も荒れていたようですがその魔界を鎮めたのがその3人で、それからそれぞれが獣王、竜王、魔王と呼ばれるようになった感じですね。なので実際に王とかではなくて称号みたいなものですかね?』


なるほどね。


んー、それだと尚更この娘はなぜここにいる?って感じなんだよなぁ。


「どうして俺らについてきたいのか聞いてもいいか?」

「何個かあるんだけど、一つは貴方達が人界にしては異常に強いことが一つ、というのも私は修行の為に旅に出ているから、だから強い人について行けば強くなれるかもしれない」


修行、旅、獣王にそうしろと言われたのか?可愛い子には旅をさせよだっけか?


............にしては隠されし者の称号が引っかかるが。


「もう一つは、助けてくれた恩返しがしたい、ただでさえ私の暴走で迷惑をかけたのに正気に戻してくれたから、そのお返しをしないと私の矜恃が廃る」

「なるほどね」


嘘は、言ってないな。


何となく直感でそう思った、たぶんスキルか何かで真偽を見抜くことができるのだろう。


ただなぁ、別に襲われたから戻しただけだし感謝されることじゃないよなぁ。


(なぁ、レイ、どうする?)

(んー、まぁ、いいんじゃない?ちょっとみたいだし)


まぁ、ステータスのことがバレなきゃ問題ないか?


「まぁ、分かった」

「え、それは」

「ついてきていいよ!」

「本当?」

「おう」

「私の名前はシャルル、よろしく」


名前だけしか言わないか......やっぱり何かありそうだが、まぁ、俺が首を突っ込むところではないか。


「俺はカナデ少しの間頼むな」

「私はレイ!よろしく!」


お互いに握手して挨拶するのであった。

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