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見感語  作者: 紀希
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儈風寺



ある地方の山奥の村で【集団失踪】があった。



たった一晩でその場所から人が居なくなった。



正確には、その"場所"が失くなった。


と言う方が正しいだろうか。。



あるオカルトのチャンネルで見付けた話しに引かれ。


俺達は向かう事にした。


しかし、その場所の【地名】は各々で異なり。


正確な場所は分からない。


あくまで創作の中の話なのか。


真相は掴めない所にあった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ある地方の山奥の村で【集団失踪】があった。


たった一晩でその場所から人が居なくなった。


専門家や学者達からは様々な意見が飛び交ったが。


一番有力な候補として、


『地盤沈下説』


が濃厚だった。


その場所では、プレートの動きが活発で。


それに巻き込まれて村ごと飲み込まれてしまったと。


しかし、何らかの現象(地震?)等が重なり、


ふと、その場所が現れる事があると。


そこは、時代劇のセットの様な造りで。


一度迷い込んでしまったら、


村ごと引き込まれてしまうと言う。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



こんな話だ。


地震が起きたら建物は崩れるだろう。


誰かが見た訳でも無いのに、


どうして、この話があるのか。


突っ込み所は多々あるが、


【矛盾】は時として"疑惑"を生み。


同時に『好奇心』を湧かせる。


何事にも取って換えられるが、


いかに楽しみを見付けられるか。


そこに尽きるだろう。


これを見ているあなたも、少なからず娯楽を求め。


この不慣れな文章を読んでいるのだろう、



さて。長々と話したが、


どうやってその場所を見付けるか。


どうやってその場所に行くのか。


が、問題だ。


地名は各々で異なる為、先ず該当する地名を調べた。


すると、幾つかは実際に存在する地名だった。


その中から"山奥"を探す。


【ヒント】はそう多くはない。


多くはないからこそ、絞れる。


しかし、探すと同時に疑問が生じた。


"ふと、その場所が現れる事がある"


と言う事は、山奥ではなく。


何かしらの法則や条件。


(地震)が関係している場所。


もしくは、地層等の何かが関係していれば。


そこら返の場所でも、ふと出会すのか。


何てのも考えたが。


街中にフラっと出現する訳もなく。


こういうのは、山奥とか、人が居ない所と、


相場が決まっている。


難しく考えず。ここは、


インスピレーションで向かう事にした。



今更ながらに軽く自己紹介をしておくと、


俺達は大学生だった。


時間ならいくらでもあった。


細かい話は、長くなるからこれくらいにしておく。


候補は3つ。


各々場所は面白いくらいに離れていた。


ひとつ目に着いた頃には、もう皆飽きていた。


5人で行った。


ふたつ目に行くか行かないかで話が割れた。


大体こんなもんだ。


長く居すぎると歯車が噛み合わなくなる。


何事も"調節"が必要なのだ。


ふたつ目に着いた時も何も起こらなかった。


「三度目の正直」とは、よく言うが。


『仏の顔も三度まで』とも言う。


人間は仏ではないので、三度は無い。


【ニ】が限度だ。


ニンゲン。


だからな。?


ハハハハハ。



つまらないジョークはさて置き。


同じ様に痛たまれない空気になって、


俺達は帰ろうとした。


因みに今問題になってる熊は出なかった。


と、時系列的なヒントを書き記そう。


環境のせい。と現実的な話ばかり出るが、


パネルのせいじゃね?的な誰も触れない、


触れてはいけない闇にそっとかすってみたりする。


長々と話すと、よくある事だ。



木々が生い茂る、ただの山道だった。


ひとつ目と同じ。


唯一違うのは"雰囲気"か。


タイトルの『儈風寺』に停めたクルマに戻ろうとした。


儈風寺と書いたが、実際には、○風寺。


と、○(儈)の字が合ってるかは分からない。


~風寺と腐りかけた看板の文字は読み取れた。


いきなり地面が揺れた。


「地震か!??」


鳴るはずの警報は鳴らず。


さっきまで電波が入っていた携帯は真っ暗だった。


俺だけじゃない。皆だ。


何かあった時様になるべくMaxに近い電池で。


ここに挑んで来た。


地鳴りと、揺れで俺達は地面に手を着く。


D「やばくね?」


A「何だ、これ、」


地面から、友達の方へ顔を向けた時。


そこは、時代劇の街中だった。


B「はっ。嘘、だろ。?」


C「手を繋げ!」


怒鳴り声に似た響きに我に返り。


皆で子供の様に手を繋いだ。


確か、左からD→俺→C→B→Aだった。


物語でよくあるやつだが。


王道の設定で、一番最初にはぐれた奴は、


大体消える。


道の真ん中に居た俺らは相向かう建物の片方による。


D「時代劇のセットや。」


目の前には、言葉通りの建物が連なっていた。


A「すいませーん!」


C「おい、やめろっ。」


異空間。


異常な空間。


静まり返る場所に、


遠くからお囃子の音が聞こえて来た。


「、祭りか?」


C「黙れ。」


目の前を異常な速さで行列が通過する。


電車が通ったみたいだった。


風、は無かったが。


人々の楽しげな声とお囃子の音笑い声が通り過ぎる。


C「視るな!交わすな!?」


俺は、視線を落とした。


きっと皆もそうしたはずだ。


隣の奴の手に力が入り。同時に汗を感じた。


音が止み。顔を上げた時。


目の前に精気の無い顔達があった。


?1「君達。何処から来たん?」


声がエフェクトを入れた様なケロケロボイスだった。


?2「一緒に連れてってよ、!」


ソレが近付く度に寒気がする。


?3「あぁ!それが良い!」


ゆっくりと手が身体に触れて来る。


?4「そうよ。そうよ!」


ザラッとした手は、馬鹿みたいな力で引っ張る。



C「うるせえ!触るな!!」



頑なにあえて触れずにいたCが大きな声を出した。


止める様にCの手を引く。


B「僕達。帰る、んで。」


ゆっくりと後退る。


A「触るのは違うわ笑」


皆が目を合わせる。


D「じゃあ。」


手の引かれる方へ腕を引き寄せ手に力を入れる。


横一列に手を繋いだまま、


その場から去ろうとした時。


?5「嫌よ!」


目の前に顔があった。


?6「帰さない!」


泥の付いたひび割れた顔。


?7「祭り。好きだろう?」


苦しそうな顔をしながら訴える。


ソレ等は取り囲む様に俺達の周りを囲った。


C「走れ!!」


後ろで声がした。


手が、身体へと伸びて来る。


B「置いてがないで!」


半泣きの震える声。


視界を手が遮る。


D「どけやあ!!」


片方の手で人波を掻き分ける。


掴まれながらも何とか進む。


A「はよ行けってえ!!」


恐怖と怒りの声がした。


ゴゴゴゴゴ、


地面が再び揺れる。


?「いやぁああああ!!」


?「うわぁああああ!!」


地震でソレ等が離れた。


C「今だ!!」


無我夢中で走った。



肩で息をして、地面を見つめる。


揺れは落ち着き。


視線を戻すと、木々が生い茂っていた。



あの建物とソレ等は居なかった。



「はぁ、、良かった。」


皆喋りもせずに俺達は、クルマに向かった。






































寺の建物の壁に絵が描いてあった。


それは、あの時見た光景と似ていた。


D「あれ。。


アイツ等は、?」


握っていたはずの手には土が付いていた。





























祭り事は。


何かの神仏に感謝して。崇めたり。鎮めたり。


そんな時にしたりする。



彼等は何かの過ちを犯し。


あの場所に閉じ込められてしまったのだろうか。

























今でも彼等を探している。


でも、Dも俺も。


二度とあの場所には行けない。



"行く事は叶わなかった"



『人間に。二度は無いのだ』



もしあなたが行けて。彼等と会ったら。


どうか助け出して欲しい。







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