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見感語  作者: 紀希
14/52

○○application屋さん



ピンポーン。



身体が疲れて寝ていると、


不快にも起こされた。



ピンポーン。



ったく、うるせえな?


誰だよ、、。


「はいっ、、。」


「あっ。どうも?


○○applicationなんですが!?


玄関先での御対応お願い致します!」


「はい?」


インターホン越しには、スーツを着た男。


こんな御時世なのにマスクすらしてねし。



頭イカれてんじゃねえのか?



接客するなら御時世的にもアウトだろうが。


エチケットぐれえ守れや。



スーツを着た男「あのっ。


玄関先での御対応お願い致します。」


「どちら様ですか?」


スーツを着た男「○○applicationです。


携帯持ってますよね?


○○applicationと言うアプリがあるんですが、


その使用料を払って下さい。」


「すいません。


覚えが無いんですが?


何てアプリでしたっけ?」


スーツを着た男「○○applicationです。


はい。」



そんなアプリダウンロードした覚えすら無い。


何で契約すらして無くて、


ダウンロードすらしてねえのに、


何で払わなきゃいけねんだよ。



「すいませんお断りします。」


スーツを着た男「いや。


お断りしますとかじゃなくてですね?


アプリダウンロード出来ますよね!


使用料を払って下さい。」


「すいません契約してないんで。 


ダウンロードするつもりもありませんし。



そもそもアプリ自体使って無いですし。」


スーツを着た男「すいませんが、お客様は、


携帯をお持ちでいらっしゃいますよね?」


「はい。」


スーツを着た男「ですから、


対応の程よろしくお願い致します。



玄関先までお願い致します。」


何だこいつさっきから。


○○applicationだ?


んなん知らねえよ。


頭イカれてんじゃねえのか?



ピンポーン、ピンポーン。



スーツを着た男「すいません。


○○applicationなんですが?


玄関先での御対応お願い致します。」


うざ。


カチッ。



寝起きからイライラする。


まったく、迷惑な奴だ。


ラリってんのか?


ダウンロードしてねえし、


するつもりもねえっつってんだろ。


何で携帯あるからって払わなきゃいけねんだよ。



再び布団に入ろうとしたら、ビックとした。



ドンドンドンドン!



スーツを着た男「すいません。


○○applicationなんですが。」


チッ!



叩くなや!!!



カチッ。


「すいません近所迷惑なので辞めて下さい。」


スーツを着た男「これは、大変失礼致しました。


御手数ですが玄関先にて御対応お願い致します。」


「すいません。


御断り致します。


御断り致します。


御断り致します。」 



スーツを着た男「チッ。」



迷惑な奴は紙をポストへ入れ、


舌打ちをしながら帰って行った。



○○applicationだ?


んなん知らねえよ。


誰だよ。


携帯持ってるからダウンロード出来るだ?


何でダウンロードしてねえのに、


使用料払わなきゃいけねんだよ。



アホか。



しかも何だよあの態度。


接客もまともに出来ねえ奴が、


契約取れる訳ねえだろうがよ?


「はぁ、せっかく寝てたのによ!!



んざけんじゃねえよ!!?」


イライラしながらテレビを付ける。



アナウンサー「押し売り業者、訪問販売者に対して、


"報復"の様な行為をする者が増えてます。


当、番組では、独自取材を行い。


専門家による、詳しい意見も伺いました。



今回の様な、手口は、どう、お考えですか?」


専門家「まあ、何と言うか、


"大型のブーメランが返ってきてしまった"


とでも言いましょうかね笑笑



押し売り業者、訪問販売者が


ターゲットとなってますからね?


企業的な陰謀みたいのがあるんじゃないでしょうか?



あれも散々、容認されて来た訳ですから。


時代は、もう、変わったんですよ。


いつまでもね?そんな事しちゃいけない。



いい勉強になったんじゃないですかね??」


キャスター「んんっ。


一部、個人的な、相応しくない表現が出てしまいました。


大変。失礼致しました。


ここで、街でのインタビューを聞いてみましょう。」



20代男性「報復??


ざまあwwwww


だってさ?同じ事されてんでしょ?


"因果応報"じゃね笑?」



30代女性「前に、男の人が来て、


しつこく何回も来られた事がありました。


ドアを強く叩かれて、、


そういう方の方なのかと、思いました。


正直。怖かったです。」



40代男性「押し売り業者、訪問販売者が、


ターゲットな訳だから、、


きっとどこからか情報が漏れてる訳だよね?



その元々の所と契約した方々の情報が、


漏れていたら怖いね」



10代男性「一般の方にはしていない訳ですから。


特に騒ぐ様な事は無いんじゃないかなーって。」



アナウンサー「重ね重ね大変失礼致しました。


えー。ここで、ターゲットとしている企業の方と、


独自にコンタクトが取れたので、その会話を、


インタビューしたものをご覧下さい。」



女性「何故この様な事を?」


男性「この様な事って言われましてもね?


我々は仕事をしているだけですから。」



女性「始めたきっかけとは?」


男性「違法な事をしている訳でもありませんし。


別に嫌がらせしてる訳じゃあ無いんですよ?


入り方が何か変じゃないですか笑?



たまたま、弊社のお客様のターゲット層が。


そう言った方々にたまたま合っていると、


統計的に判断した訳であって。」



女性「世間では、ヒーローとか、


企業的な陰謀と呼ばれていますが?」


男性「あっ。


スルーですか笑笑



別に、陰謀何てモノはありませんよ。


それは、営業妨害ですよw。



ヒーローと呼ばれましても、


仕事しているだけですしね??



弊社は、皆様に喜んで貰える様に、


大切な安心出来る様なアプリを。


これからも頑張って作っていきます。」



「おいおい、マジかよ、、


情報漏れてたのかよ、、


ふざけんなし。



てか、また来るって事か?」





















ピンポーンピンポーン!!


「すいませーーん!


玄関先での御対応お願い致します。」

































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