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職人は旅をする  作者: 和蔵(わくら)
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第48話 救出編その2


地下4階を進んでいると、違うパーティと出会いがしらに

小競り合いをしてしまった。


直ぐに冒険者と気が付くと、戦闘は停止して事情を説明していった。


まだ町に戻ってない冒険者達には、帰りがけにでも捜索するように

冒険者ギルドからの指示がでていたからだ!


事情を知ったパーティ達は、帰りがけに捜索して帰ってくれるとの

事なので、後は冒険者達に任せて置けばよい。


俺達は先を急ぐからだ!


階層ボスも、この際だから兎に角急いで複数のパーティで、ボスを潰しに

掛かっているのだ。2~3パーティでの戦闘なので終るのも早い!


ボスが討伐された階層は、一定時間はフリーで通過できているので、

時間短縮にもなっている。


探索に協力したパーティには、冒険者ギルドからの謝礼金が、ある程度は

出るので、気になる素材だけ持って帰れば良かったのだ。


1パーティに付き謝礼金が1000ベルクが支払われる!


これを多いとするか、少ないとするかは各自の収入次第であるが、

少なくともパーティ「子猫」の収入には、多い収入に分類されるのだ!


何処かのリーダー達が無断で買った。テント代の足しに出来るからである!


今回の様な事件が、頻繁に起こるようならテントは買っておいた方が、無難な

買い物であるけども.....認めたくない!


アンジェ達の安眠の為に買っただけなのに、こんなに役に立つ何って....


認められるか!


でも疲れて野営する時は、テントさんは有能すぎる.....

テントさんは、決して悪い物ではないのだ!

相談も無く買ったアンジェ達が悪いのだ。


テントさん.....恨んだりしてごめんね....これからは仲良くしようね。


「レオン危ない!」


アンジェの声が急に聞こえたと思ったら、俺の体が宙に舞っている?

宙に舞う前に、何かが唐突にぶつかった衝撃があったのだが、何が当たったのだ?


地面に打ち付けられるレオンが見たものは、巨大な赤いオオカミであった。


何だ?この巨大なオオカミは、レッド・ウルフの上位種のウルフ・シーなのか?

そう思った瞬間に、またもやオオカミの突進がレオンに迫っている。


そこに割り込んだのは、ヨハン爺さんであった。


レオンが飛ばされた時に、盾も一緒に飛ばされていたが、運が良くヨハン爺さんの前に盾が飛ばされて来たのだった。


その盾を使い、レオンに二回目の突進をしていたオオカミの間に、滑り込んで攻撃を防いでいたのだ。


アンジェは、まだ信じられないと言う顔して、動こうとしないでいた。


アンがアンジェに、戦うように激を飛ばすのだが、アンジェは未だに正気に戻ってはいない、困ったアンはアンジェのお尻を杖で、叩きだしていたのだった。


これにはアンジェも痛かったのか、アンに蹴りを打ち込んでいる。


レオンは地面に、寝転びながら、その光景を他人事の様に見ていたのだ。

夢でも見てるかの様な錯覚する感覚であった。


全ての音が、ゆっくり聞こえ目にする物まで、全てがゆっくり流れている!

地面に頭を強く打っているせいである。


脳震盪状態のレオンには、今回の戦闘に参加する事は、出来ないであろう!


今戦えるのは、盾を構えているヨハンとアンジェに蹴られて、あらぬ方向に飛んでいったアンだけ?だったのだ。


アンジェは痛みと、目の前の光景を見比べている。

正気に戻るのは、もう少し掛かりそうだ。


ヨハン爺さんが前衛を勤め、アンが後方で魔法攻撃に徹している間は、戦線の維持には支障がないが、出来るだけ早くアンジェの魔剣の援護も欲しいとヨハン爺さんは思っていたのだ!


それはアンも同じ事を考えていた。


アンの奇想天外な行動が、アンジェのお尻に炸裂していた!


アンが魔法攻撃をアンジェにしたのだ!

威力は無いに等しい魔法ではあったが、流石に当たると痛い!


アンジェが再度の激昂で、正気を取り戻したのは言うまでもない。

正気に戻すには、パンチが足りないのなら、足りるだけの攻撃を

アンはしただけなのだ。


そうしてる間にも、ヨハン爺さんがオオカミの攻撃を何度も凌いで、

躱しているのだが、流石に限界が近づいている!


アンはオオカミの攻撃で、ボロボロになったのではない!

アンジェの攻撃でボロボロにされたのだ。


そんなアンであったが、渾身の魔法攻撃をオオカミに、解き放とうと

していたのだ。


そうして、アンジェも激昂した状態で、魔剣を抜き放っている!


レオンは.....顔が逝ってる.....



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