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異世界最強クリエーター  作者: チャッピーミイタン
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第98話  賢者ダンタリオン

「どうしたんだいバイモンさん。元気がないみたいだね」


「はいー。保護されたあの2人は妖精の森に住んでいて大丈夫なんですけど、あの2人が言うには東の方に連れていかれた仲間がいるって言うんですー」


「東の方か」


「でも東はアスタロトの領地ですし闇雲に行っても分かりません。何か手がかりが有ればいいんですか」


「それは難しいね。どこいるかわかるんなら助けようもあるのだが、ただ東の方ではな···」


俺のサーチでも近くなら分かるが遠く離れたところはどうしようもない。


「何かいい手はないものか。あのどうしましたランダさん。何か知っていることでもありますか」


「はいそれなら賢者ダンタリオンに聞けば分かると思います」


「ダンタリオン?何者ですか」


「たくさんの顔を持つという魔人です。どんなことでも知っているという噂です。ただし力のない者が行くと心を操られて意のままにされてしまうそうです。確か小国家群の方に隠れ住んでいると聞いたことがあります」


「うわーそれじゃあどこにいるかわからないじゃない?小国家群?アンドロマリウスやアマイモンに聞いたら分かるかもしれんな。ちょっと行ってみるか」


「いようアンドロ·マリウス調子はどうだい」


「大魔王ナオトか。まあまあってとこだな。新しい領地にも馴染んできたし、部下たちもみんな頑張っているし、今日はどうしたんだ」


「いや賢者ダンタリオンについて知っていたら教えて欲しいんだが」


「ああ、あのダンタリオンか。あいつなら確か小国家群の一番北のほうに住んでるって聞いたことがあるな」


「一番北か。なるほど」


「あんまり人とは接触しないらしいぞ」


「そうか、ありがとう」


今回は嫁たち3人は留守を守ってくれるそうだ。そうしたらネフィちゃんも 張り合って留守を守るといいだした。


今回同行するのはバイモンさん、アベイル、ルイーネ、アイこの4人だ。


フレイムちゃんは里帰りでしばらく 谷へ帰っている。


小国家群の北のほうだと1回も行ったことがないので転移が使えない。


なので円盤を出して乗って行くことにした。1時間ほどで小国家群の一番北のほうに着く。


着陸して周りの様子を見るとやっぱり南の方よりは少し寒くなっている。


岩がゴツゴツしていてあんまり木や草が生えていない。随分寂しげなところだ。もう岬に近いと思う。


その寂しげなところに石造りの神殿のような建物がひとつあった。俺たちはそこを目指して歩いた。


「あそこがダンタリオンの家かな」


「そのようですねマスター」


「ちゃんと教えてくれるんでしょうかボス」


「プミー」


「なんとか手がかりをつかまなくては」


「ごめんください。ダンタリオンさんはいらっしゃいますか」


何の返事もない。立派な神殿だが真っ暗なので誰もいないのかな。とりあえず入ってみることにする。


何か生き物の気配はあるぞ。


「何の御用ですか。こんな世界のはずれに」


「いや、ちょっと人探しをしてまして。どこにいるか教えていただきたいのですが」


「残念ですがお帰りください。私は1人が好きなので」


そう言うと暗闇にたくさんの顔が浮かび上がった。みんな笑っている。何だこれは?


「マスターこれは我々を誘導しているのではないでしょうか」


「誘導?何のことだい」


「意識をある一定の方向に導いてるような気がします」


「なるほど確かになにか力を感じるな。どうする気なんだろう」


だんだん体に何かの力の影響が出てくる。これは何だろう?体の自由がきかなくなってきたぞ。あーこの建物から出そうとしているのか。


俺は気持ちを強く持って、この力に対抗をした。なんとか耐えることはできる。他の者も大丈夫のようだ。


「もう終わりですか。でしたら我々の願いを叶えていただけないでしょうか。もちろん報酬は払います。出来る限りは」


「私の精神誘導が全く効かないなんて途方もない力ですね。大魔王ナオト」


あれ、この人、名のってないのに何で俺のことがわかるの。


現れたのは真っ黒いマントを着た大きな帽子をかぶった男だった。帽子の上には、たくさんの顔が立体的に写っている。どれが本当の顔だかわからない。帽子の下は真っ暗で何も見えない。


「何でもご存知のようで···それで報酬はどうしたらいいですか」


「ふむ。そうですね。私は俗世を離れた身です。金銀財宝なんてのは要りません。うまいご飯を食べさせてくれればそれでいいです」


「え!そんなんでいいんですか。分かりました。今用意しますんで」


うまいご飯か。何がいいかな。


「みんなうまいご飯だって。いったいどんなもんがいいと思う?」


「この前食べた魚料理なんていいんじゃないですか。マスター」


「私は肉料理が好きですがボス」


「プミー」


そうだ俺の故郷のご飯を食べさせてあげよう。確かお米はあったはずだし。


「あの、ちょっと時間がかかるんで準備していいですか」


「はい、どうぞ。その間にそちらの女性の願いを調べてみることにしましょう」


「あの私の願いは」


「あー言わなくてもわかりますよ。お仲間の居所知りたいんでしょ」


「はい、そうなんです。手がかりは東の方。これしかないのですが」


「確かに東の方にもいますね」


すごいな!この人!千里眼なの?


聞かないのに何でも分かるし、なんでもわかっちゃったら面白くないよね。


だからこんなところに一人でいるのかな。


「あなたのお仲間は、あなたのお家に2人。そして同じ人間界にあと2ヶ所。こちらは特に危険はないですね。魔国の方にも2ヶ所。この小国家群の西の森の方に住んでいる者もいます。こちらも特に危険はないですね。問題なのはアスタロトの治める国にいる者たちですね。こちらは早急に助けが必要だと思います。場所は···」


いやーすごい。彼女の同族がどこにどれぐらいいるのか全部言いきった。


バイモンさんはそれをみんなメモって いるようだった。俺はお礼に故郷のご飯である米の飯をご馳走した。


おかずは肉とか野菜とか色々だがダンタリオンはそれを全部平らげてくれた。


「いや美味しいですね。これは。この料理はあなたそのもののような気がします。久しぶりに心があったかくなりました」


「今日はありがとうございました。助かりました」


「あのひとつお願いが···私のことは···」


「はい。なるべく内密にします」


帰りは転移でナチュラルリッチタウンに帰ってきた。


まず目指すのはアスタロトの部下のサルガタナスが支配している化石の森だ。

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