第91話 大魔王ナオト
ベルゼブブを倒した連合軍は残りの町の制圧を始めた。
アマイモンの軍隊も町の制圧を進めていた。ほとんどが無血占領になっていた。
1ヶ月ほどでベルゼブブの領地は連合軍の物となった。
俺も面倒だが手伝いに出た。向かってくる相手はいなかった。
大体がリリンの幻獣や巨大ゴーレムを見ると戦意喪失状態になる。
「あー戦後処理は面倒だな。もう帰りたいよ」
「マスターそう言わずに頑張りましょう!」
「ルイーネは前向きだな」
「大体俺は領地や支配なんてのは興味がないんだけどな」
「リリンも飽きたのー」
「だろう?」
「ナオトさん!実力があるんですから皆の先頭に立たねばいけませんわ」
「ナオトさんは、もう少し欲があってもいいと思うっす」
「あーあ、また旅でもしたいなー」
なんてぼやいているとリリスから連絡が入る。
「ナオト!首脳会談じゃ。ビッグフライに集合じゃ」
「はいはい。わかりましたよ」
別に領地なんかいらないのだが···。
「集まってもらったのは領地分配についてだ」
どうやらアザゼルが仕切るようだ。
「今回はアマイモンの軍隊とアンドロ·マリウスの軍隊が参加してくれた」
「その為戦いを大変早く終わらせることができた」
「我々4人もベルゼブブを倒した。しかし、一番の功績は魔王ナオトにあると思う」
「ここまで上手くいったのはナオトのゴーレムがあったからだし、2つの軍はナオトの口利きがあってこそだ。違うか?」
「いや全くその通りだ。ナオトの機動力が無ければ実現しなかっただろう」
「同じじゃ。大将軍ネルガルも倒しておるしな」
「私もそう思うわ〜」
「僕は加えてもらった者だがナオトは皆をまとめる力があると思う」
「それは俺も同じだ。シャーシャー。こいつには力がある!」
「うむ。そこでだ、ナオトに俺たちのリーダーになってもらいたい!」
「いや俺は新参者だし、リリスの手伝いをしているくらいにしか思ってないから。領地も今ある分で十分だし、他に希望もないんだけど」
「相変わらずじゃな。魔国は力のある者が治めるのが普通じゃ」
「よし!ただでとは言わん。俺の娘をやろう。どうだ!ネフィはいい子だぞ」
「き、君は一体何を言ってるのかな。 わ、私はそんなものは要求していないが」
「何ー!俺の娘がそんなものだと!いらねえって言うのか?」
「いやそんなことはないが」
「じゃあ決まりだな。魔王ナオトは女好きだ。願いを叶えて欲しくば、それなりのものを用意しないとな」
「なるほどのう。妾はもうリリンをあげてあげておるがな。もう1人ぐらいあげた方がいいかの」
「それでは私も考えねばならぬな。確か親戚に若い子がいたわね」
「私ならいつでも相手になってあげるわよ〜」
「そうか。それは良いことを聞いた。何も欲しいものがないかと思ったが可愛い女の子がいいのか。僕には分からなかったよ。ナオト」
「なるほど。シャーシャー。それなら俺にも何とかなりそうだな。シャーシャー」
こいつら何を考えてるんだ。どうしても俺を祭り上げたいのか。それともただ遊んでいるだけなのか。
このままでは女の子大好き大魔王になってしまう!もうしようがないか。
「分かった。それほど言うならそのリーダーというのになろう」
結局4魔王の言いなりにリーダーに祭り上げられてしまった。
住む場所もシードラゴンから内陸のこのビッグフライよりも東の方を領土としてもらった。
広さにして500万平方キロメートル。広大な土地だな。
こんなのどうやって治めろって言うんだ。町だっていくつあるかわからない。
東にはアスタロトの国がある。南の方にはルシファーの国がある。つまり国境付近に住むことになる。
もう俺達連合国は魔国の約6割を手に入れたと言っていい。こんなに土地があるんだからもういらないだろうに。
「あのー、それでまだ戦争をやるの?魔国の半分以上は手に入ったじゃない?」
「俺たちにやる気がなくてもアスタロトやルシファーはやる気満々だからな」
「分かった。攻めてきたら戦うっていうことだな」
「まあそういうことじゃの」
「それで大魔王様。周りで仕えるものも多いでしょうし家の方はどうします。新しく城を作らせますか」
「何その大魔王っていうの。リーダーだよリーダー!自分で作るからいいよ」
「本当になんでもできちゃうのね〜」
とりあえず国境付近には巨大ゴーレム 配置することにした。今ある物は2000体ほどだが、それをうまく分けて使ってもらおうと思う。
4人の魔王に500体ずつ使ってもらうつもりだ。もう少しゴーレムも増やしておく必要があるだろう。
ルイーネとアイに作らせよう。
アマイモンとアンドロ·マリウスは今回の功績を認められて北の方に広大な土地をもらった。
そこに移り住むようだ。南の方は連合国の4魔王が均等に分けるということだ。
話し合いも終わったので今度の自分の領地を見に行ってみる。
お城を作らなければならないので、その土地もついでに探しておかなくては。
「今度はこの辺が領地になるそうだ」
「敵国のすぐ隣ですねー」
「全くその通りだな」
「また戦いになるのか。腕がなるぜ」
「いや相手が攻めて来なけりゃ何もしないよ」
「大魔王さま〜。私をお嫁さんにもらってくれるんですよね〜」
「それはアザゼルから聞いたの?」
「···時が来たらな」
「ありがとうございます〜」
「この辺には何もないんで、とりあえずここに町を作ることにしよう」
川が流れてるんで、ここなら肥沃な土地になるだろう。とりあえず中心となる家の土台作りをすることにした。
ルイーネとアイと3人で土台を作っていく。やっぱりそれなりに高い建物を作らないといけないんだろうなあ。
人族領の自分の家がかなり高いがあれよりも高くするのか。塔みたいになってしまうな。
3人で作ると早い。1週間で中心の建物はできた。
塔のようなもので高さは100メートルほどある。これなら周りの様子が一望できるな。
周りの建物も作っていくが、それは2人に任せるか。
俺は自分の領地の視察に出ることにした。そうだ約束通りヴァルキリー達も連れてってやろう。確か20人ぐらいいたな。




