第8話 錬金術
服を作らないと、確か、木綿は綿を加工したものだったな。綿なんかあるのかな?
「サーチ」
それらしい巨大植物を見つけたが、ちょっと違うかな?いや似ているな。
木の芽から綿のようなものがたくさん出ていて色は白だ。風魔法で吹き飛ばしてみる。
「ストロングウィンド!」
そして集める。
「コレクト!」
「あははは掃除機みたいだな」
綿に似たものを元にして糸を作り、そして布にする。あとはイメージを固めて作りたいものを想像する。
オムツやパンツや産着を何着か作る。白しかないがしようがない。
「リリン服ができたぞ。着せてやろう」
「だーう、ばぶー」
「嬉しそうだな···ふふふ」
リリンを腕輪の中に入れる。
「そうだな次は風呂だな」
崖の近くに行き良さそうな粘土を探し土魔法で畳一畳くらいの直方体の入れ物を作る。
もちろん水を抜く穴もを忘れてはいない。乾燥させて硬化させて表面はツルツルに。
なかなかいいのができた。青いお風呂の出来上がり。水魔法で水を入れる。
「はあーーー!!」
腕ぐらいの太さの水が風呂を満たしていき5分ほどでいっぱいになる。
魔法でソフトボールくらいのファイアーボールをだし水に入れる。いい湯加減になったところで止める。
「次は石鹸かな。まあ石鹸は今度でいいか」
「リリンも入れるか?おおいリリン。風呂入らないか」
「ばぶー、きゃはははははは」
「森の中で風呂とはなかなかに乙だな。酒があるとよかったな。ははは」
リリンを丁寧に洗ってあげる。足りないところは浄化魔法もかける。これで完璧かな?風呂はストレージにしまっておく。
さっきのルームを俺もやってみよう。
空間に穴を開けるのは同じ、それから入り口を大きいまま固定して、そこは土魔法で作った腕輪を置く。
中を六畳二間分ぐらいにする。こりゃあ快適だね。
入口の所には土魔法でドアを作り、部屋の間にもドアを作る。
入り口は腕輪だが実際はドアくらいの広さがある。幻みたいなもんで,今は鍵はいらないかな。
そろそろ自分のレベルをあげよう。