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異世界最強クリエーター  作者: チャッピーミイタン
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第72話 アガレスの罠

「カー、ねえねえあなた達、今日はついてるみたいね。お姉さん達と勝負しない?」


声をかけて来たのは肩にカラスをとまらせた金髪の色っぽいお姉さんだった。周りにはいかつい男たちが何人も取り巻いている。


「あたい達に勝負?おもしれーじゃねえか!相手になってやるぜ!」


「カー、元気がいいお嬢ちゃんね」


「あはん。リリン様いいんですか〜。フレイムちゃん、勝手に受けちゃいましたよ〜」


「いいのー。王者は誰の挑戦でも受けるのー」


大丈夫なのかー。第一賭け事なんて今日初めてやったんだろうが!


まったく何考えてるんだよー。バカリリン!


「そう。内容も聞かないで受けるなんていい度胸ね。カー、一応説明してあげるわ。この壺の中に紙が入ってるの。その紙に書いてあることを競い合うのよ。カー、3勝した方が勝ち。いいわね」


「わかったのー。それで勝ったら何がもらえるのー」


「カアカア、もう勝った気でいるの?私が負けたら全財産をあげるわ。この町にこのお店の他にも宿を5件持ってるわ。どう?」


「うーん。それじゃあ釣り合わないのー。リリンの方がお金持ちなのー」


「なんですって!嘘おっしゃい!カーカー」


「見るー?」


リリンはマジックポーチからオリハルコンの短剣、金銀が散りばめられたミスリルソード、宝石がちりばめられた王冠、ティアラ、腕輪、白金貨をザラザラとテーブルに山のように積み上げた。誰がどう見てもリリンの方がまさっていた。


「あなた何者なの?·····わ、わかったわ。もしこちらが負けたら私を付けるわ。カーカー」


「リリン、やっと面白くなったのー」


「カーカー、最初はこっちから引くわね。最初の勝負は···大食い競争よ!」


「「「「「わー!!」」」」」


くっ! なんてきたねえんだ。こっちは華奢な女ばっかりだってのに。相手は巨人族!3メートルはある山のような大男じゃねえか!


「あーん、こまったのー」


「はあん。リリン様!ここは私が〜」


「何言ってんだー!食うんだったらあたいに任せな!」


「うん。まかせるのー」


あいつ勝負を捨てたな。


「カーカー。ここにビッグバッファローの肉がある。今夜の客に振る舞う予定だった分だ。合わせて2頭分はある。これを1頭先に食ってしまった方が勝ちだ」


「嬢ちゃん。こりゃあ勝ちは決まったようなもんだな!」


「ふん。なめるな!」


「よ~い、始め!カーカー」


2人はテーブルに山のように積まれた肉を食い漁っていく。


速い速い!両方とも速い!あっという間に肉が減っていく。


フレイムちゃんには白い可愛いワンピースを作ってあげた。少しでも女らしくしてくれるようにと···だがその願いはもはや虚しかった。


大男もフレイムちゃんも2山目に入った。まだ両方とも食べるスピードは衰えていない。ほぼ互角の勝負が続いている。


双方とも3山目に入った。やや男の方がスピードが落ちてきた。腹もだいぶ膨れている。


それに対してフレイムちゃんは全くお腹が膨らんでいない。いったいどこに食い物をしまってるんだ。


元々エンシェントドラゴンが縮んだもの?変化したもの?どうなってるんだろう。


などと考えているうちにフレイムちゃんは最後の4山目に入った。男の方はヒーヒー言いながら何とか食っている。


そしてついにフレイムちゃんは4つめの山も全部平らげてしまった。骨までバキバキ噛み砕いている!ワイルドだ!


「カー、勝者···フレイム!」


「わーい!勝ったのー!」


「何なんだ!この娘は。カー。さっさと2試合目を引きな!」


「あはん。今度はこちらが引きます〜。2試合目は力くらべ?」


「今度こそもらったぜ!巨人族の力を見せてやる」


「あーん。リリン力ないのー」


「はあん。リリン様ここは私が!」


「うん。任せるのー」


あいつ何も考えてないな。


「で、どうするの?あはん」


「簡単さ。お互いに手を組み合って押し合えばいいのさ。カーカー」


「覚悟しな嬢ちゃん!」


「はあん。えい!」


ネフィちゃんが力を入れる。相手の大男も力を入れる。ほぼ互角の勝負をしている。


ここでネフィちゃんが大きくなる。2倍!3倍!男がだんだんと下がり始めた。4倍!大男は壁にめり込んでいた。


「く!勝者ネフィ!カーカー。何なのこの子達は」


「次はこちらの番ね。カーカー。 3試合目はお色気勝負よ!ここには今100人近くの客がいるわ。カーカー。 この人たちの前でポーズをとって、どちらがみんなの気を引けるか勝負よ!」


「おろかなのー。もう勝ったも同然なのー」


「おのれ小娘!カーカー」


「姉さんが勝つに決まってるぜ。ほとんど買収してあるからな」


「ふふふふふ」


「それでは勝負なのー」


2人は観客の中央で、お互いに離れてポーズをとる。お客たちが動き出した。


最初はアガレスの方に歩き出した男たちだったが途中でリリンの方に吸いつけられていく。


うん。こればっかりはリリンにかなう奴はいないだろう。


男たちは全員リリンの前でひざまずいていた。


「わーい、勝ったのー。これでみんなリリンの物ー」


「ええい!こうなれば破れかぶれだ!みんな!たかが女3人た!やっておしまい。カーカー」


「あはははは、遊びで勝てないのに本気出しても勝てないのー」


「ギヤー!」


「ぐあー!」


「ぐえー!」


こりゃ取り越し苦労だったな。帰るか。この日アガレス達は全てリリンの配下となった。


翌朝、俺たちはこの温泉町を離れることになった。アガレス達が見送りに来る。


「アガレス。お前は面白い能力があるって聞いてきたんだけどな。心当たりはあるかい」


「カーカー。ああ、はい。きっと、これですね」


女の姿から男になった。男になると やはり金髪だが老人になっていた。 男の時は、カラスがとまっているんだがワニにまたがっていた。


「こんなこともできます。カーカー」


ワニが足踏みをすると地震が起きた。


「地震が起こせるのか。すごいな!なるほど男と女どっちでもなれるのか。それ俺にもできるかな」


「カーカー。コツをつかめば簡単ですよ」


「ようし!えい!」


俺は女の子になっていた。黒髪のロングヘアーで腰まで髪がある。


身長は160センチぐらい。胸は結構あるな。スタイルはいい方だと思う。俺の女バージョンはやっぱり16歳ぐらいだった。


「それじゃあ男に戻るか。えい!あれ?戻らない?何でだ」


「女の子の姿が気に入ったんでしょう。カーカー。しばらくしてあきれば元に戻れますよ」


「ええー!!」


「それでは魔王リリン。時が来たらお呼びください。カーカー。必ずお役に立ってみせます」


「期待してるのー」


アガレス達と別れて俺たちはさらに東へ進んだ。


「ナオトかわいいのー」


「本当っすね」


「かわいがってあげますわ」


ああどうしよう!

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